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テーマ:備忘録(133)
カテゴリ:備忘録
9月26日(水) シネマ歌舞伎「海神別荘」鑑賞
『海神別荘』作品紹介 海底にある宮殿琅玕殿(ろうかんでん)の公子と、地上の美女の恋を描いた物語。 幻想的な宮殿での幕開きに続いて、黒潮騎士に囲まれた美女の輿入れへと、美しい場面が絵巻物を広げるように展開します。公子と美女が対面し、水底の世界の素晴らしさを語り聞かせる公子と、俗世界への未練を残す美女との対話は名場面であり、鏡花ならではの美しい台詞を楽しめます。そして伴奏音楽にハープを用いて、より幻想味を高めているところが坂東玉三郎演出の特色です。 玉三郎は泉鏡花に感動し、その作品の舞台化を何本も手掛けている。 確かに、泉鏡花の作品は玉三郎と親和性があるとは思うが、私自身は泉鏡花はあまり好みではない。 どうしてなのか自分でもよくわからないのだが、人間の美醜の狭間というか、煩悩と純粋性の接点のようなある種の不気味さのようなものが、心地よくないというか…。 でも、そのような世界を体現できるのは玉三郎だけかなとも思いながら見ていた。 もう一つ、公子役の市川海老蔵がこれまたこの世のものとは思えぬほど美しくて、幻想を現実化させるような気がした。 難を言えば、多分舞台だけで見たなら玉三郎も幻想的な美を感じるだけだったと思うが、やはりアップになると役者の実年齢を想起させるものがあり…。 舞台で見るのが良いか、シネマ歌舞伎で見るのが良いか、ちょっと微妙かな。 9月28日 先日の地震による停電のせいではないと思うが、二日ほど前の朝、テレビが映らなくなった。 近所の電気屋さんに見てもらったが、内部のコンピューターのせいではないかとのことで、メーカーに来てもらうことになった。 幸い、保証期間中ということで、無料修理でありがたかった。 近所のY電気店は、大型店の進出で最近少なくなってしまった「町の電気屋さん」だ。 そのせいもあるのだろう、台風とその後の地震以来大忙しのようだ。 大型店では対応してもらえないような「困ったこと」を助けるのは、やっぱり地元の電気屋さんなのだけど、私の知ってるだけでも「電気店」は随分閉店してしまっている。 大忙しなのはメーカーも同じことのようで、修理に来てくれた人を見てちょっとびっくり。 かなり年配にお見受けした。 きっと、定年で退職した人が駆り出されているのではないだろうか。 技術屋らしく無口な人で、何か聞いても最小限度の言葉しか返ってこない人だったが、「地震以降大変なのでしょう?」と聞くと、「忙しくて…」と本当に参ったというような苦笑いをしていた。 それでも、とにかくテレビがついたのでホッとする。 9月29日(土) ずっと関わってきた全道的な行事に参加。 それに関する会の代表を降りたので、今回はお世話になった人たちへのお礼のご挨拶を兼ねて一日目だけ参加する。 全道的に同じような目的の団体やグループはいくつもあるけれど、なかなか後継者に引き継ぐことができず、代表者が変わらない状況がある。 だから、「みらいさん、よくバトンタッチできましたねえ」と異口同音に言われる。 有難いことだと思うと同時に、やはり団体と言うか組織は、意識的に新陳代謝を図らねばならないとも思う。 そのためには、そのことを意識して色々な人に関わってもらったり助けてもらうことを継続する必要があるのではないか。 そう思ってもなかなかうまくいかないことも多いけれど、私は何とかバトンタッチできたことを感謝しよう。 9月30日 15日に亡くなっていたという樹木希林さんの葬儀の日。 内田裕也と樹木希林と言う夫婦は、本当に稀な夫婦だと思う。 二人の関係については本人同士が納得していることだろうから何も言う気はないが、その後見た一人娘の也哉子さんの言葉を聞いて、「本当に大変だったよね」と同情してしまった。 それでも、本木さんと結婚し、母親が大切にしまってあった父からの手紙を読むことで、長年のわだかまりが解凍され両親への理解とつながったことは本当に良かった。 きっと、もう少ししたらこの両親の血を引く自分自身を本当に誇りに思い自分を本当に愛せるようになるのではないだろうか。 親子って、本当に難しく大変な関係です。 10月1日 大型の強力な台風が来ると覚悟していたが、このあたりは明け方に雨が降った程度。 北海道の太平洋岸(東側)を猛スピードで通り過ぎていったようだ。 当然、被害の大きい地域もあるけれど、この地域は申し訳ないほどあっけない通過であった。 また、南方では台風が発生し日本に近づいてきているようだ。 これ以上の被害をもたらすことがないように祈るのみ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月02日 08時58分33秒
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