「塞王の楯」を読んでとても面白かったので、夫が下記の単行本を買ってきた。
ということで、夫が読み終えた後、私も読んでみた。
「八本目の槍 」今村翔吾/著
秀吉の配下となった八人の若者。七人は「賤ケ岳の七本槍」とよばれ、別々の道を進む。
出世だけを願う者、「愛」だけを欲する者、「裏切り」だけを求められる者――。
残る一人は、関ケ原ですべてを失った。
この小説を読み終えたとき、その男、石田三成のことを、あなたは好きになるだろう。歴史小説最注目作家、期待の上をいく飛翔作。
いや、面白かった。「賤ケ岳七本槍」と呼ばれた、秀吉の小姓たちのその後の物語。
これがどの程度史実に基づいた人物像なのかわからないけれど、物事の見え方は人によって違うということを改めて考えさせられた。
そして、もしも八本目の槍の人がこのような人だったならと思うと、彼に代わって今村翔吾氏に頭を下げたい気分だ。
ただ、小姓時代の名前と改名された名前がすぐに頭に入らず、そこだけが私にとっては行ったり来たりで忙しかった。