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カテゴリ:安全できれいになる化粧品
みなさん、こんにちは。
さてさて、前回の続きとまいりましょう。 まず、問題点をもう一度確認します。 ●酸化チタン、酸化亜鉛はそもそもペンキにも入っている顔料。肌に負担であるので、塗らないに越した事はない。 ●メイク用品日焼け止めに必要悪で入ってるのは仕方ないとして、そのままだと活性が強く、紫外線が当たるとまわりの原料やお肌を酸化させてしまう。 ●ただ、化粧品原料用の酸化チタンや酸化亜鉛はルチル型と言う結晶構造なので、工業用のものに比べて活性は低い。 ●それでもナノ粒子になると、かなり活性が高まるので、ナノであればコーティングをすることが鉄則。 ●ナノでなくても、活性酸素が発生する素材であるのは変わらないし、ルチル型でも活性はゼロではないので、出来れば表面コーティングしておくのがベスト。 ●特に、紫外線を防御するために使う日焼け止めに入っている酸化チタン、酸化亜鉛は、その用途から言ってもコーティングしていないとまずい。 ●コーティング剤は、出来たらシリカ、グリセリン、レシチン、植物油系がいい。合成ポリマーや合界でないコーティングがベスト。 さて、今回の調査は問題の日焼け止めのほうです。 まず、まだブログにも本にも書いていない日焼け止め、しかも国産からいきます。 ブルークレール。 ここは国産コスメですが、珍しくレシチン乳化で、ノンナノ粒子とサイトにありまして、ついにこういうものがオードヴィーブ以外にも出たか!と嬉しくなり問い合わせてみました。 レシチン・ステアリン酸でコーティングしております。 おお!いいですね~ 国産でコーティングに合成ポリマー使用してないところはなかなかないので希少です。 ただ、ここは私まだ使っていないので、使い心地はわかりません。 ビタミンC誘導体が入ってるのがちょっとな。肌の乾燥を招くのであまり好きではないんですよね。 もう一つは、ネオナチュラルの日焼け止め。 これもレシチン乳化で、成分はOKだったんで、思わずサンプルサイズを買ったのですがよくサイトを読んだらナノ粒子でした。フライング!(泣) ここからは海外産になります。 虫指されバームや、爪用クリームでお世話になっているバジャーの日焼け止め。 こちらも成分はミツロウ乳化なんで、かなりオイリーではありますが、合界なしでノンナノ酸化亜鉛。 ただ、問い合わせたところ、なんとコーティング剤にはジメチコンを使用しているとのこと。 うーん、ジメチコンというのはいわゆる合成ポリマーなんですよ。 落ちにくくはなると思いますんで、肌にはちょっと負担かな。 ノンナノだし合界ないからマシな部類ですけどね。 ただし、これSPF30のほうはめちゃめちゃ白いんで、使うならSPF15のほうですね。 あともうひとつは、ソレオオーガニックス。 ノン合界、ノン合ポリでノンナノ酸化亜鉛のみ。 回答はこちらです。 コーティングはもちろんしてあります。 通常日焼け止めに使われる酸化亜鉛にはコーティングが必要ですので。。。 ソレオオーガニックスで使用している酸化亜鉛の亜鉛層(コーティング剤)は、ココナッツオイル由来の成分を使用しています。 成分でいうとトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルになります。 鬼的にはOKです。 ただし、こちらもキャンデリラロウやミツロウが入っているので、ベタベタ油っぽいです。 ミツロウの入っているクリームを毎日顔に使うと、毛穴をつまらせるので、使うなら炎天下のボディ用かな。 さてさて、最後におなじみこちらは国産、オードヴィーブサンスクリーンの開発者に聞いてみますと。 「コーティングにはシリカを使用しています、シリカの上から更にステアリン酸で自分でコーティングしています。前はジメチコンを一時使っていたんだけれど、シリカのほうがいいので変えました。」 という、完璧なお答えがかえってきたのでした。 本当にこの開発者はいつもぬかりなくてすごいですよ。 BGが入ってるのがなきゃ、更にいいんですけど。 とりあえず、メイク用品と違って、おおむねコーティングありで安心しました。 しかし、なんでコーティング剤はキャリーオーバーなんだよ~! これじゃ聞くまで分からないじゃないか! もうひとつニュージーランドの日焼け止め クイントエッセンシャルについても今回答待ちです。 さて、ところで日焼け止めのSPFってどのくらいがベストだと思いますか? 私はいろいろ調べて、裏の事情を知ると、SPFのことをあまり過信しなくなりました。 SPF値やPA値としては人体検査をするのが、正当な検査方法です。 この人体での検査方法は、実は結構アナログです。 まず、被験者の背中の右か左半分6箇所に7cm×5cmの枠を作って、日焼け止めを塗らないで紫外線を6種類照射します。 で、16時間~24時間後に、そこがどのくらい赤くなっているかを、熟練した評価者が肉眼で判定するそうです。 で、次に反対側の背中6箇所に7cm×5cmの枠を作り、1箇所につき70mgの検査したい日焼け止めを塗ります。 これは、多くの人がつけてる量より実はかなり多いです。 要するに、ノンナノならバカ殿なみに塗らないといけないことになります。 なぜこんなに厚塗りをするのかというと、要するに酸化チタンや酸化亜鉛は、紫外線を乱反射することで紫外線を防御しているので、チタンや亜鉛が肌についていない隙間があると、そこはもう紫外線を通しちゃうわけです。 だから、より隙間を埋めることが出来るナノ粒子をみんな使いたがるわけですよ! ナノ使っていない日焼け止めなら、なおのことたっぷり塗らないと、隙間が出来てしまいます。 しかし、考えたら嫌になると思いませんか? 微粒子の酸化チタンや酸化亜鉛が、肌の上に毎日びちーっと隙間なくくっついているのって。 これはファンデどころの比じゃないです。 目に見えないから、絶対洗い残しているだろうし。 そして6箇所、それぞれ紫外線を照射し、予測SPF20としたら、20に相当するくらいの秒数を当てて、それが16時間~24時間後、日焼け止めを塗っていなかった箇所と比べてどの程度赤さがマシかどうかを、やはり熟練した評価者が肉眼で判定するそうです。 で、通常10人検査して、その平均を出したものがSPFの数値です。 PAは更に短期決戦で、同じような感じですが24時間後でなくて、2時間後に肌の黒さがどの程度マシかどうかを、やはり肉眼で見た感じを判定します。 こういう検査はこのように、短期間での肌の見た目の赤みや黒さを分析しているだけで、これが長期的に肌にとってどうかという検査ではありません。 要はSPFとPAというのは、肌が紫外線で赤くなったり黒くなったりするのを、どのくらいのあいだ防げるか?という数値なんです。 紫外線の遮断率に換算するとSPF10でも90%で、そこからは横ばい。 たとえSPF80でも95%いかないみたいです。 だからSPFの高さだけを競っている今の日焼け止めの世界ってなんなんだろうと最近つくづく思っています。 それより、私が今興味あるのは、そもそも酸化チタンや酸化亜鉛すら使わず、野菜や果物のポリフェノール(抗酸化物質)だけの力で、紫外線を防御することです。 これなら、短期間の赤さや黒さというだけの次元でなく、肌の上で抗酸化力を発揮して、肌に負担をかけずに紫外線の害を無害化してくれます。 それこそが、人生の長きにわたって、光老化から肌を守るということではないか?と思っています。 こういう天然物は、これまで紫外線を防御するとは言われていましたが、その威力は短期決戦のSPF数値だけでは表しきれません。 抗酸化作用との相乗効果で実質はもっと高いようですから、ほんとにワクワクしてきます♪ 紫外線と肌への負担を天秤にかけながら 日焼け止めとは、うまくつきあっていきたいですね!! 人気ブログランキングに参加中! ↓1日1クリック、応援よろしくお願いします。 blogランキングに1票投票する 「アンチエイジングの鬼プレミアム」好評発売中! アマゾンなどネット書店、全国の書店でも販売中です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2010年04月17日 10時25分32秒
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