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カテゴリ:食べるアンチエイジング
みなさん、こんにちは。
すっかり春なので、庭の畑と神奈川の畑と両方で種まきをしました。 庭ではレタス3種を植えました。 去年春に土をノンベクレルに入れ替えたあとは、土壌菌のバランスも悪く、大根とルッコラしか生えず、レタスは全然芽も出なかったので、今年はリベンジです。 小松菜とのらぼう菜は、作物として収穫は出来ませんでしたが、春になって花は咲き誇っているので、種取りは出来るのかなと思います。 ↑おなじく2年前に土を入れ替えた神奈川の畑。 やっぱり大根とルッコラしか生えないため、半分を小麦と大豆畑にしていました。 小麦は収穫せず、そのまま漉き込みました。 草も生えてこないような土地でしたが、今年は小麦を植えてた側は、こんなに草が!!! 草生えて喜んでいるなんて、不思議に思われるかもしれませんが、これは地力が上がってきた証拠なんです。 よそから土を入れるというのは、相当自然に反しているので、本当に去年は夏でも草もろくに生えなかったんですよ。 むろん、そんな土地で自然農して作物がまともに出来るわけもありません。 ところが、小麦を植えてた箇所からは草が生え始めた。これはよい兆しです。 さっそくこの部分の草を抜いて、レタス4種とトマトとスイカの種を植えました。 蒔いてても分かるのが、虫たちが土に増えていること。 カエルにも数匹遭遇しました。 これは去年にはなかったことです、自然界の循環が形成されつつある!! どうか、芽が出て育ちますように!!! ↑大根畑のところにところどころ植えていたニンジンも、葉っぱを引っ張ってみたら、まさかの収穫! こーんなに出来ていました!びっくり!!! もちろん、種は固定種で、F1種ではありません。 自然農の神様、宮崎県の川越さんに学んだことはこれですね。 とにかくダメな農地は、小麦などの根の長い強い作物を植えて、3年くらい待つことです。 生活がかかっている農家さんや、早く結果が出ないと挫折してしまいがちな家庭菜園の場合、自然に反しない程度にもう少し早く土を変えていく方法もあります。 私もまだ勉強中なので、いつか答えに近づいたらシェアしたいなと思います。 安全で栄養価もよい野菜や作物の探求は健康やアンチエイジングには欠かせません。 ついに自らも畑をやり始めて5年目になりますが、自然農で種取りをするということを、ライフワークとしてとにかく続けていきたいなと思っています。 昔からこのブログを読んでいる方は理解して頂いていると思いますが、ふいにこのブログに来た方は、なんでアンチエイジングのブログなのに、農業のことがちょいちょい来るんだろうと疑問に思われるかもしれません。 私たちは、毎日いただく食べ物によって出来ています。 ルドルフシェーンハイマーという学者が、1930年代に行った実験でも、想像以上に早く私たちの体の組織は食べたものと入れ替わっていることが判明しています。 シェーンハイマーが食べ物に含まれているアミノ酸をマーキングして追跡すると、体の臓器などのタンパク質は、たった3日間のうちに、約半数が食事由来のアミノ酸にガラリと置き換えられていました。 更に重水素を使って、脂肪についてもマーキングして、実は体内の脂肪も数日のうちに大部分が新たに食べた脂肪と入れ替わっていることを発見しているのです。 人間の体は70%が水ですが、水を除くと45%が脂質、43%が蛋白質、11%がビタミン、ミネラルで、1%が糖質です。 私たちが「これは自分だ」と信じている自分の体も、実はいつも同じではなく、毎日食べる物によって常に新しく入れ替わっているのです。 「でも遺伝子の影響は相当あるんじゃないの?」と思った方! 実は一卵性双生児の研究で、遺伝的なものが影響する割合は25%にすぎませんでした。 一卵性双生児は100%遺伝子が同じなのにもかかわらず、老化の速度も寿命も環境因子によって75%が決まるそうです。 これはある意味、人はいつからでも生まれ変われるということを意味します。 あきらめるのは、まだ早いのです!!! フンザやビルカバンバなどの世界の長寿地域、しかも日本のように、ただ長生きと言う言うだけでなく、健康長寿な地域の共通点はミネラル豊富で美しい水があり、新鮮な自然農の作物が豊富なことです。 そして糖質を摂りすぎていないこと、ナッツなどから新鮮な油を得ていること。 日本の食事情はというと、野菜も品種改良されまくり、作物から次世代のまともな種すら取れないように操作されたF1種由来の野菜しかスーパーに売っていないですし、人工的な添加物がてんこもりの加工食品だらけ。 油の製造方法も化学薬品漬け。そして精製された炭水化物の天国。 伝統的な発酵調味料すら、製造方法が破壊されています。 例えばお醤油です。 ご存知の方も多いかと思いますが、お醤油には昔ながらの「本醸造のお醤油」と、「お醤油もどき」があります。 「お醤油もどき」と言っても、農林水産省がお醤油として認定しているので、立派にお醤油として販売されています。 本醸造と言うのは、炒った小麦と蒸した大豆に種麹を混ぜて麹を作り、塩を水に溶かしてそれを合わせてもろ味を作り、発酵させて小麦と大豆に含まれるたんぱく質やでんぷんを麹菌や酵母や乳酸菌の力で時間をかけて分解していき、熟成させてうま味が増して出来上がるお醤油です。 微生物たちの美しい連携プレーによって、香りやから味、色味、うま味などが醸し出されて、あの独特の味わい深いお醤油が出来上がります。 裏ラベルの原材料のところには「大豆、小麦、食塩」と書いてあるはずです。 本醸造であっても、発酵過程でアルコールが微量に生じてしまうものには「アルコール」と書かれているものもあります。 ただ、本醸造の場合多くても原材料に記載されている成分名はそこまでです。 「お醤油もどき」のほうの原材料はさまざまですが、だいたい以下のような感じです。 アミノ酸液、食塩、脱脂加工大豆、カラメル色素、アミノ酸等、増粘多糖類など ここに甘みとして、ぶどう糖果糖液糖、砂糖、ステビア、甘草、サッカリンNa、アスパルテームなどを追加しています。 防腐剤としてソルビン酸Kや安息香酸ナトリウムなどを使用しているものもあります。 本醸造の場合、お醤油になるまでには少なくとも半年から1年以上かかります。 ところがお醤油もどきの場合、わずか2、3日で出来てしまうのです!!! 作り方は、脱脂加工大豆(大豆油の搾りかすなど)を購入してきて、それを塩酸で分解してアミノ酸液にしてしまいます。 なんと、これがお醤油のベースになるのです。 アミノ酸液の使用はJAS法で80%以下とされています。 要は79%がアミノ酸液でもお醤油と認められてしまうのです。 ここに、うまみはグルタミン酸Naなどを加え、とろみは増粘多糖類、甘みはぶどう糖果糖液糖、砂糖、甘草、サッカリンNaなどを加え、色はカラメル色素などで黒く着色します。 発酵していませんので、当然腐りやすいため、防腐剤や酸化防止剤を加えます。 甘いお醤油のほとんどがこれですし、加工品の調味料のお醤油はお醤油もどきのことが多いです。 国産大豆はとても少ないので、大豆油の搾りかすの「大豆」は遺伝子組み換え大豆のことが多いと思います。 油もなんですが、お醤油の場合、遺伝子組み換え大豆を使用していても、表示義務がないのです。 日本の伝統的な発酵調味料なので、ぜひお醤油は、遺伝子組み換えでない大豆で本醸造をいただきたいと思いますね。 そういう食文化の崩壊を防ぎ、本物の、しかも無農薬の素材で作られた調味料やだしの文化を、もっと同世代や若い方にも広めたくて、今いろいろなところに取材旅行に行っています。 そこで見つけた、歴史ある醸造所や生産者の本物の食品を、更に鬼仕様にブラッシュアップして作れたら・・なんて夢を抱いています。 先週は大分の山奥に行ってまいりました。 ある椎茸農家さんに会う為です。 ↑こんな原木椎茸の森の中で、煙のように立ち込めるしいたけの胞子の中で、しいたけ浴してきました(笑) この道47年の、すご腕しいたけ農家さんです。 大分産のくぬぎの木を原木に、薬剤を使わず1つの品種にこだわって栽培を続けてらっしゃいます。 ↑椎茸は直射日光が敵なのですが、特に温度の高い夕日が直接当たると良くないそうです。 ただし、朝日は多少当たったほうが栄養価は高いそう。 この農家さんは、そのため朝日は当たって、昼から夕方の太陽が当たらないように、自分で木に登って絶妙に剪定するという、すごいこだわりをお持ちでした。 乾燥の温度も低温でじっくり乾燥しています。 これにより風味が全然違います。 椎茸は放射性物質を吸いやすいので、一番注意が必要な食べものですが、こちらの椎茸は放射能検査も検出限界値1Bqでずっと不検出です。 汚染のない椎茸は、逆に体の中を浄化してくれるように感じます。 こういう安心できる食材や調味料を、農家さんを訪ねて膝を突き合わせてお話して、きちんと検査もしてみんなにシェアしたいと思っています。 秋くらいには形になると思いますので、ちょっと待ってて下さいね。 お醤油もですが、一番製造方法がおかしくなっているのは油です。 ほとんどの油が、植物に石油由来のヘキサンと言う有機溶剤をふりかけて脂肪分を溶かし出して、そのあと200℃以上で加熱してヘキサンを飛ばして、薬剤で脱臭脱色して添加物を入れて作ると言うぶっ飛んだ作り方です。 人間の体は水を除くと45%が脂質ですし、脳も水以外の60%が脂質。細胞膜もかなり油です。 それなのに、その油がこんな状況なんですから、体がおかしくなるはずです。 私のコスメを作ってくれているハーバリストの方が、毎年在来種のダマスクローズの買い付けにイランに行くのですが、イランでは、アトピーの方がいないそうです。 驚きじゃないですか? 油と言えば、御存じ鹿児島の鹿北製油の和田社長に、今回も会ってきました。 昭和59年からヘキサン抽出をやめ、明治時代の石臼式玉締め法や昭和初期のペラー式圧搾法などの昔ながらの油の製造を復活させた方です。 元々鼻が弱く、揮発性の薬品で鼻水が止まらなくなるという体質だったのもあり、圧搾であっても使うことが多い、油作りの薬剤3兄弟と言われる、苛性ソーダ、蓚酸、活性白土の使用もやめてしまわれました。 何のためにこの3兄弟を使うかというと、蓚酸は搾油した油に生じたオリやレシチンを除去するために使い、遊離酸を中和するために苛性ソーダを使い、粘土に硫酸を加えた活性白土で漂白するのです。 3兄弟を使用しないために、オリを柄杓ですくったり、↑和紙と綿でろ過する装置を使用したりという手間暇を惜しみません。 この3兄弟を使用しないある程度大きい油屋は、今や日本中でも5社しかないそうです。 この鹿北製油さんには、化粧品用油を搾ってもらったりもしていますが、食用無農薬なたね油も、鬼仕様で出来ないか相談してきました。 秋には面白いなたね油が完成しそうです。ワクワク♪ 日本の伝統的な本物食材をもっと復活させたい!!! まだまだ鬼の旅は続きます!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年04月06日 23時28分28秒
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