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カテゴリ:安全できれいになる化粧品
みなさん、こんにちは。
すっかり新年がスタートしていますね。 ごあいさつが遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします! 私はお正月は、2日まで家族3人で温泉と初詣で静岡に滞在していました。 3日から、息子と二人で大阪の実家へ。 5日に戻り、雑誌の撮影が自宅でやるってことになって、そこからずっと大掃除。 大掃除は年末にやっておくものですね(~_~;) カラー2ページで、私の自宅と畑での取材記事が載りますので、発売されたらまたブログに書きますね。 こういうのは初めてだったので、ちょっとドキドキです。 撮影では、ベースメークは全部私の手持ちのオーガニックコスメを使ってもらったんですが、その時、今開発中のコンシーラーも使ってもらいました。 3色あるんですが、一番濃い色がシミやニキビ跡用。 中間がクマ用で、一番明るいのがハイライトやくすみ用。 すごく使いやすい色だし、塗った箇所が乾燥しないと、メイクさんにも大好評でした! もちろんノンナノで、ナチュラルコーティング。 オーガニック認証のホホバオイルがメインで、蜜ロウと植物の葉のロウで固形にし、柔らかさを出したくて無農薬のココナッツオイルに無農薬のアロエベラを漬け込んで作った、通称「アロエバター」も入れて、柔らかく塗りやすくしました。 シミや色素沈着などの、気になる部分に使うものなので、美白作用もあるといいなと。 だからメラニンの生成を抑える砂漠の朝鮮人参と言われるカンカエキスと愛媛県のわかめから抽出したポリフェノールと、カンディアの木から抽出したビサボロールと、レッドパームバージンオイルから抽出した8つの天然ビタミンEを入れました。 でも何よりも大事なのは油です。 コンシーラーって、実はほとんどが油! 油に酸化亜鉛(白)と酸化チタン(白)、酸化鉄(赤茶)入れて色を付けて、固めて出来ていますので、まずその油が何なのかが重要だと思うんです。 これは、ごく一般的なコンシーラーの成分です。 水添ポリデセン、ジメチコン、ミリスチン酸イソプロピル、パラフィン、カオリン、マイクロクリスタリンワックス、水添ポリイソブテン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、メタクリル酸メチルクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、トリメチルシロキシケイ酸、酢酸トコフェロール、リン酸アスコルビルMg,2-O-エチルアスコルビン酸、ヒアルロン酸Na、アルミナ、ケイ酸(Na/Mg),グリセリン、トコフェロール、ハイドロゲンジメチコン、トリエトキシカプリリルシラン、BHT、酸化スズ、酸化チタン、マイカ、酸化鉄、酸化亜鉛、硫酸Ba まじまじと見てみると、こんな風に合成ポリマーとシリコーンオイル、合成油脂、鉱物油の固まりなわけなんですよ。 こういうものを、顔に、しかも気になる部分に塗るのって私は抵抗があります。 オーガニックコスメの場合は、これがシリコーンオイルではなくオーガニックの圧搾法の植物油になりますし、固めているのは葉っぱのロウ成分もしくは蜜ロウ、もしくは粘土になります。 この時点で、もう全然違う世界なんですよ。 ただ、オーガニックの植物油ならなんでもいいかと言いますと、それは違います。 日中顔につけるもの、しかもシミに塗るようなコスメに、酸化しやすいオイルを持ってくると、過酸化脂質が出来てしまって、新たなシミやトラブルの原因にもなりかねません。 私のコンシーラーにはオーガニックのホホバオイルをメインで使用しています。 アメリカやメキシコの砂漠地帯に育つ、常緑樹ホホバの種を搾った油です。 ホホバオイルの97%は油と言うよりワックスエステルというロウのような成分なので、酸化にはとても強い性質を持ちます。 ホホバオイルの酸化安定性は、285℃の繰り返し加熱や370℃の4日間連続加熱中という実験においても、ほとんど変わらない状態を保つほどです 常緑樹ホホバでのワックスエステルの働きは保湿、水分の調整です。 乾燥や太陽の直射日光などの厳しい環境下で自生するホホバが、水分の蒸発を防ぐために樹皮の表面をこのロウ類で覆っているのです。 ワックスエステルは深海魚に多く含まれていますが、植物において、これだけのワックスエステルを含んでいることは珍しいそうです。 角質にも30%くらい含まれている成分なので肌の水分維持能力を高めてくれます。 脂肪酸はほとんどがエイコセン酸、あとはわずかにエルシン酸、オレイン酸です。 人の肌や髪に含まれる17種類のアミノ酸、カロテノイド、ビタミンEを含有していて、ネイティブアメリカンの間では傷の治療や肌の乾燥防止、やけどや湿疹の治療など、万能薬として使用されてきたようです。 ココナッツオイルも飽和脂肪酸なので、酸化には非常に強く、なおかつ中鎖脂肪酸に黄色ブドウ球菌(増えすぎると肌トラブルの元)への優しい抗菌作用があるので、大変優れたスキンケアオイルです。 ココナッツオイルにアロエベラを浸けて出来たアロエバターは、トラブルに使える万能バームのようなものなので、このコンシーラーはホホバオイルとアロエバターと油に溶ける美白成分で出来た蜜ロウバームに、ノンナノのナチュラルコーティングの酸化亜鉛と酸化チタンと酸化鉄で色をつけただけのものと言えます。 数人のヘアメイクさんに意見を聞いて色を決めていったので、本当に絶妙な色になっています。 特にこのシミ用の色は、かなり優れものです。 なんとアナライザー(機械)検査では、ノンナノなのにSPF28 PA+++が出たんですよ!! ノンナノなのに!! 人体検査はこれからなので、最終的にどのくらいの数値が出るかまだ分かりませんが楽しみ。 もう処方は、ほぼ決まったので4月には出せるかなー♪ さて、今日は免疫と抗菌グッズの話をしたいと思っています。 現在、日本では身の回りのさまざまなものが「抗菌化」されています。 民間の調査会社富士経済が97年に出している調査結果では、市場全体で抗菌加工製品が占める割合の高いものとして、便座、ケース付きトイレブラシ、トイレ用コーナーポケット、風呂こしかけ、手袋、洗濯機、食器用成城乾燥機、浄水器、キッチン用スポンジがありました。 トイレ系は90%前後、バス系も70%前後で、キッチン水回りも60%近く抗菌化しています。 キッチン周りはふきん、ボウル、包丁、プラスチックまな板なんかも30%くらいが抗菌性に。 家電では洗濯機(75%)以外では掃除機(69.1%)、冷蔵庫(58.7%)、加湿器(41.3%)の順に抗菌加工のものが多いようです。 他にもマスク、綿棒、電子体温計は60%前後が抗菌加工。 抗菌加工は繊維にもほどこせるため、肌着、下着まで!これはまだ15%でしたが。 次いでカーペット、靴下、ユニフォーム、カーテンの順だそうです。 そして哺乳瓶などの赤ちゃん用品、縄跳び、粘土、ぬいぐるみ、文房具。 家の壁のクロスや床材も22.5%が抗菌加工。自動車。 97年のデータなので、今はもっと増えているのかもしれません。 そのくらい「抗菌」と書いてあるもの、よく見かけますよね。 今や銀行のATM機やキャッシュカードまで抗菌化されているのです!! 公園の砂場の砂を抗菌砂に入れ替えたり、抗菌加工絵本まで発売されています。 こうした抗菌ブームは、80年代以降に始まったようです。 実用性で売れた商品が消費者に行きわたり物が売れなくなったことから、感覚的な「快適さ」をプラスアルファしていくような物を作るようになったからのようです。 そして匂いがないこと、清潔ブームが起こり、朝シャンが流行りました。 90年代に入ると、O157の流行があり、この流れに拍車をかけるようになりました。 しかし、衣類に使われたホルムアルデヒドが皮膚かぶれや炎症を引き起こしたり、抗菌衣類を身に着けて目や鼻に沁みて気分が悪くなる問題が起きたことから、抗菌製品の法律が整備されていき、これまでたくさんの化学物質が禁止となりました。 ただ、今も新しい化学物質が使われては禁止になり、また何かで代替えするという状況は起こっています。 抗菌剤には大きく分けて無機系、有機系、天然系があり、有害性は有機、無機、天然の順になっています。 一番有害性が高い有機系には界面活性剤系、アルデヒド系、エーテル系などがあります。 界面活性剤系は薬用せっけんにも使われています。 無機系の現在の主流は銀です。 銀の触媒作用で活性酸素が発生して、それが殺菌効果を持ちます。 使われている銀がナノ粒子になってきていることで、毒性が増しています。 もう1つが銅。ステンレスに銅を混ぜるのです。 ホテルや病院、食品関係によく使われているようです。 天然にはカテキンやヒノキチオールなどがあります。 現在は国は、抗菌製品に関しては業界の自主基準に任せているという状況です。 これには法的な義務がないですし、抗菌剤名も明記されていないものがほとんどなので、安心できる状況ではありません。 抗菌グッズの正体は、効果があるくらいだと危険性があるし、安全であれば効果がないという、非常に矛盾した世界観です。 菌に弱い病人や子供は、化学物質にも弱いということもポイントです。 抗菌グッズに使用されている化学物質は発がん性の疑いがあったり、皮膚アレルギーの原因になることもあります。 また、抗生物質と同じように抗菌剤耐性菌も出現しています。 こうなると、いたちごっこですし、菌が変異して強くなるばかりで怖いです。 すでに銀や薬用せっけん、薬用歯磨きに使用されている殺菌剤のトリクロサンなどで耐性菌が出ています。 もう1つ、重要なことは抗菌グッズや清潔ブームによって、免疫力が落ちることです。 身の回りをどんどん抗菌化していっても、私たちが暮らすこの世界はそもそも菌だらけ。 私達の体には、皮膚に1兆個、口の中に100億個、腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。 体だけではありません。 土壌1g中に微生物が数十億個以上います。 地球の重さの3分の1は菌などの微生物だと言われるほどです。 長くなりましたので、この件は次回に続きます!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年01月28日 23時49分12秒
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