|
テーマ:海外ぶらり一人旅(468)
カテゴリ:台湾2015
出発。そしてやがてどうみても田んぼと思わしき棚田が続く。私はここで、この地方の棚田の堤がことごとく小さな川原石で出来ていることに気がつく。いったいどうやって整形しているのか、全然わからない。水はけはいいだろうけど崩れないのか。材料は周りにいくらでもある。石ころは重くないので、作るのは簡単かもしれない。崩れない秘密があるのか。なるほど、台東の鯉魚山の案内板の石ころは、ああいう補強の仕方がコンクリートよりも一般的だったのにすぎなったのだ、とガッテンする。 この地方は、背後の山がおそらく火山だったのだろう。そして山から急に平野になる土地になっている。その関係で、水が豊富でかつ、美味しいのに違いない。その関係で、美味しい米の産地になったのではないか。それが池上米と池上弁当という「ブランド」をつくったのだ。関山を通る。 ここの砂利は、それだけでコンクリートの材料や建築材料に使えそうだ。駅に専用貨物が止まっていた。 電車の中の広報誌にこんなのがあった。「おお!ベアー 微笑み観光列車」 台南で電車待ちをしていた時に通り過ぎたのを覚えている。 単なる思いつきではなくて、用意周到な台湾鉄道の宣伝キャラクターらしい。記事によると、台湾黒熊は、台湾の代表的な野生動物の一つ。6ヶ月の試用期間を経て、優秀な成績をとったので、2014年交通部観光局は「超級任務組」組長に任命。台湾の風景、美食、節慶、活動宣伝、並びに米日韓等の外国人が訪れた際にいろんな台湾体験を演出するのに、従事して来たらしい。外見だけではなく、中身もかなり凝っていたことが、この広報誌でわかった。 ちなみに「小辞典」として、こんな風にキャラクター設定もされていました。 台湾で最も美味しい弁当があるので有名な池上を過ぎる。ここで駅弁を売っているのではないかと期待したのだが、なかった。とってもがっくりとくる。 この辺りの堤は、やはり基礎は小石なのだけど、土を被せている。何故か、とか効果は、わからない。 この自強号のトイレを見る。前回のと比べてかなりシンプル。しかも鉄製ではない。 トイレの横に「充電コーナー」があった。台北駅にもあったが、日本でも気を使って欲しい。 約5時間かけて、9時前(少し遅れた)に台北駅に着く。この時に最後の「失敗」。車内に私が二年間ほぼ毎日着用していた黒いキャップの帽子を置き忘れてきたことに、下りてすぐに気が付く。でも引き返せば、そのまま電車は出発して次の駅まで私を持ってゆく可能性が高かった。ほんの三秒考えあきらめた。愛用のあの帽子が、遠く台湾の地の台湾鉄道の忘れ物倉庫の奥にほんのしばらく残っていると思うだけでも、旅の思い出になると慰める。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[台湾2015] カテゴリの最新記事
どこかの食堂の卓の上にあったあの帽子ですね。まあ気持ちよく諦めましょう。
(2017年01月30日 22時44分23秒)
|
|