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テーマ:映画館で観た映画(8540)
カテゴリ:洋画(12~)
2月に観た映画は10作品でした。毎年そうですが、2月は比較的力作が多い。3回に分けて紹介します。
「また、あなたとブッククラブで」 まさかキッカケが「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」だったとは!三部作なので、3ヶ月は熟女たちのお楽しみが続くというわけだ。アメリカでも、半分エロ本という位置付けだということを改めて知ったし、文庫本は無いのね、とかブックカバーはしないのね、とか習慣が面白い。 日本では映画の続編は来なかったとおもうので、結末がどうなったのか知らない。50通りの愛の方法を試した後に、どうやらホントの愛を知ったような雰囲気。 読書会が羨ましい。料理は最後はなかったけど、必ずワインは出てくる。知的女性の励ましだったんだろうな、と思う。シャロン判事の飼い猫の名前がギングス・バーグだというのは、当然BGへのリスペクトだろう。 ダイアン・キートンお相手のアンディ・ガルシアやキャンデス・バーゲンお相手のリチャード・ドレイファスが久しぶりで嬉しかった。Cバーゲンの太ったこと!でも変わらず綺麗だ。ジェーン・フォンダはちょっと衰えが目立つ容姿にはなったけど、未だラブコメできるのだから凄い!メアリー・スティーンバージェン(バックトゥーザフィーチャー3)が1番格が落ちるのかな? 終始笑いが絶えない、とっても楽しい作品であり、熟女・熟男応援作品としても佳作。あゝ、あんな風に誘って、初めてのデートではこんな粋な台詞が言えたらいいなと思わせるに十分な学習作品の役目ももつ。 INTRODUCTION 北米でマーベルの大作映画に次いで初登場3位の大ヒットを記録した話題作がいよいよ日本公開! D・キートン、J・フォンダ、C・バーゲン、M・スティーンバージェン全員がアカデミー賞、 ゴールデングローブ賞受賞の豪華女優たちによる夢の初共演! 70~80年代にかけてアメリカ映画の礎を築き、今もなお、衰えを知らない輝きでトップを走り続ける名女優たち4人の初共演で話題を呼んでいる本作。 『アニー・ホール』(77)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したダイアン・キートン、『コールガール』(71)、『帰郷』(78)の2作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジェーン・フォンダ、TVドラマ「TVキャスター マーフィー・ブラウン」(88-98)でエミー賞とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したキャンディス・バーゲン、『メルビンとハワード』(80)でアカデミー賞助演女優賞およびゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞したメアリー・スティーンバージェン。4人全員がアカデミー賞またはゴールデングローブ賞を獲得しており、その女優としての輝かしいキャリアと功績は言うまでもない。 本作の撮影当時、彼女たちの実年齢平均は72歳。確かな演技力とカリスマ性はもとより、そのあふれんばかりのバイタリティ、そして年齢と共に積み重ねてきたナチュラルな美しさがこの作品にとびきりの華やかさをもたらしている。 夫に先立たれ未亡人となり子供たちには年寄り扱いされるダイアン、会社社長であり独身貴族を貫く性に奔放なビビアン、裁判官として活躍しながら過去の離婚の痛手から立ち直れないシャロン、仕事を引退し活力を失った夫との結婚生活の危機に直面しているキャロル。それぞれに都会的で自立した人生を謳歌してきたものの、あれこれと悩みは尽きることがない。そんな旧知の4人の友情関係は、定期的に開催される「ブッククラブ」で培われている。いわゆる読書会ではあるものの、実際はワインや食事を楽しみながら互いの近況をおしゃべりする、いまどきの「女子会」のような場だ。そんなある日、ビビアンがお題本に提案したのは世界的大ヒットの官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」。はじめは難色を示したメンバーも、読み進めるうちにその刺激的な内容に徐々に感化されていく・・・。 監督は、これまで数々の作品で製作・脚本として携わり、本作で長編映画監督デビューとなるビル・ホルダーマン。43歳という若さで、ベテラン女優陣の見事なアンサンブルを撮り上げた。また、ダイアンの新しい恋人でイケメンパイロットのミッチェルには『ゴッドファーザーPART3』(90)のアンディ・ガルシア。ビビアンが40年ぶりに再会を果たす元彼アーサーにはTVドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」のドン・ジョンソン、シャロンがマッチングアプリで出会う紳士ジョージには『陽のあたる教室』(95)のリチャード・ドレイファス。メアリーの夫ですっかり生きる活力を失ってしまったブルースには『ポルターガイスト』(82)のクレイグ・T・ネルソン。豪華女優陣を盛り立てながら、しっかりと存在感を見せつけるベテラン俳優陣が脇を固めた。 人生の後半を迎えた女性たちの「恋と悩みと友情」を痛快なテンポで描いた本作は、ただ一度観るだけで生きるエネルギーがフルチャージされる可笑しみと歓びに満ちている。そして、「わかる!わかる!」「ある!ある!」な共感性の高いエピソードがデトックス作用となり、鑑賞後は年を重ねていくことに前向きになっている自分に出会えるはず。自分を変えるきっかけはどこにでもある、人生の新章はいつだって始められる。私たちの毎日にワクワクとトキメキを添える秘訣を教えてくれる1作。北米で興収70億円の大ヒットを記録した話題作が遂に日本に上陸する! STORY 旧知の女ともだち4人の恒例行事「ブッククラブ」。 そこで出会った1冊の本が、彼女たちの人生の第二章に輝きをもたらす――。 40年連れ添った夫を亡くしたダイアン(ダイアン・キートン)。恋愛感情無しでの複数の男性たちとの関係を楽しんでいるビビアン(ジェーン・フォンダ)。未だに何十年も前の離婚に苦しんでいるシャロン(キャンディス・バーゲン)。35年を経た結婚生活の危機に直面しているキャロル(メアリー・スティーンバージェン)。長年の友人である4人は、それぞれのライフキャリアを築き、各々の悩みを抱えながらも、読書にいそしむブッククラブを定期的に開催して交流を続けていた。ある時、お題本に選ばれたのは官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」。彼女たちはそのスキャンダラスかつ刺激的な1冊にたちまち感化され、悩ましい日常を忘れて、恋にロマンスに気持ちも行動も大胆になっていく。そして、代わり映えしなかった日常に大きな変化が生まれる。 2021年2月1日 シネマ・クレール ★★★★ 「ストレイ・ドッグ」 復讐か、贖罪かー。 激情と哀切が女刑事の身も心も焼き尽くす、 衝撃のネオ・ノワール。 復讐も贖罪も、なんだろうな。 女優というのは、ここまで顔を変えて貶すことができるのか。ストーリーもそうだったが、表情もアカデミー級の演技だったが、この顔が、終始17年間の復讐と贖罪を表していた。 ニコール・キッドマンの女優魂を脳裏に刻むためにも見ておきたい一作。 脚本的にも、まさかの叙述トリックを仕掛けており、やられたと思った。 ストーリー的には、全く単純なお話ですが、過去と現代を繰り返すやり方で最後まで観させる。 監督は日系女性監督カリン・クサマ。最後は失われた家族を取り戻すために、罪を被った女刑事は橋を渡ったのである。どうやっても、アメリカ映画は、最後は家族なのである。 見どころ 『インビテーション』などのカリン・クサマがメガホンを取ったフィルムノワール。過去の潜入捜査の失敗に今もとらわれている刑事に迫る。『ラビット・ホール』などのニコール・キッドマンが主人公を演じ、『猿の惑星』シリーズなどのトビー・ケベルや、『ボストン ストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~』などのタチアナ・マズラニーらが共演。ニコールは銃撃戦などのアクションにも体当たりで挑み、本作で第76回ゴールデン・グローブ賞女優賞(ドラマ)にノミネートされた。 あらすじ 17年前、ロサンゼルス市警の刑事エリン(ニコール・キッドマン)は、 FBI捜査官のクリス(セバスチャン・スタン)と共に犯罪組織に潜入するが失敗。彼女はそのトラウマから酒に溺れるようになり、今では同僚や元夫、16歳の娘も寄り付かなくなり、孤独な日々を送っていた。あるとき、エリンは紫色に染まった1枚のドル紙幣が入った差出人不明の封筒を受け取る。 キャスト ニコール・キッドマン(エリン・ベル) トビー・ケベル(サイラス) タチアナ・マズラニー(ペトラ) セバスチャン・スタン(クリス) スクート・マクネイリー(イーサン) ブラッドリー・ウィットフォード(弁護士ディフランコ) トビー・ハス(FBIローソン捜査官) ジェームズ・ジョーダン(トビー) ボー・ナップ(ジェイ) ジェイド・ペティジョン(シェルビー) 2021年2月1日 シネマ・クレール ★★★★ 「ヤクザと家族 The Family」 令和のヤクザ映画が完成した。暴対法のもとで、ヤクザ映画は、変わりゆく衰退産業として描くしかない。 舘ひろしの啖呵と14年後のか細い声のギャップに、流石だと思わせる。もはや綾野剛は「見得」を切らない。しかし、精神は未だ昔の義理と人情のヤクザ映画であり、組は家族という意識が僅かに残っている。 主役が退場した後に、この映画で最大の見せ場がやってくる。実は昔の邦画や日本の伝統的な物語は、このような仕組みが多かった。ラストからエンドロールの主題歌に至るまでの湿っぽい演出は、作品の欠点でもあり、最大の長所だろう。外国では通用しないけど、未だ日本では通用して欲しいと切に思う。何故なら、ここに「弱者に寄り添う」日本人の、最大の特徴が現れているからである。 磯村勇斗、小宮山莉渚は、このラストのためだけでも映画史の記憶に残りそうだ。藤井道人監督、一昨年から今年にかけての怒涛の作品ラッシュ。侮れない。 (STORY) 1999年、覚せい剤が原因で父親を亡くした山本賢治(綾野剛)は、柴咲組組長の柴咲博(舘ひろし)の危機を救ったことからヤクザの世界に足を踏み入れる。2005年、ヤクザとして名を挙げていく賢治は、自分と似た境遇で育った女性と出会い、家族を守るための決断をする。それから時は流れ、2019年、14年間の刑務所暮らしを終えた賢治だったが、柴咲組は暴力団対策法の影響で激変していた。 (キャスト) 綾野剛、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、菅田俊、康すおん、二ノ宮隆太郎、駿河太郎、岩松了、豊原功補、寺島しのぶ (スタッフ) 監督・脚本:藤井道人 音楽:岩代太郎 主題歌:millennium parade 2021年2月2日 MOVIX倉敷 ★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月07日 21時08分34秒
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