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2008.06.03
カテゴリ：本の感想 作家別-ま行
おはようございます。
米原万里氏の"愛の法則” 読んでいて 「子供の時日本を離れていても母国の言葉を忘れなかったのは、 当時送ってもらった文学全集をひたすら読んでいたことだった」 云々と結構聞くと言えば聞く、 でも通訳や外国語に関わる人が必ず触れる”言葉”に そう言えば 名作 をかけらも読んじゃいませんぜい～と 今更(まったくです) 思いまして DSソフトの文学全集買いました。 このソフト評判は聞いてましたが めっけ  もんです使い勝手は後ほどレビューを書きたいと思いますが 朝一読んだのが 森鴎外作 山椒大夫 もとは語りつがれてきた 安寿と厨子王を小説にしたものと いまさら そう言えばそうなるのかと Wikiみなきゃわからない始末  お家再興の話でもあるんですね。 人買いに売られ売られて山椒大夫のところに いきついての二人の生活は 「こんなぬるかったっけ？」と 描写、内容はとても抑制されているのですが 朝一 泣けました  安寿が言葉も少なくなって でもひたすらに 時の流れ 事の運びを ただ静かに たった一人で 凛と考えを見据えていたのだろうと 考えると せつなく そんな姉の考えを土壇場までなにひとつ聞かされず 明かされた時には一人で姉を離れなければならない 厨子王丸の辛さ その辛さよりも姉のしてくれたこと、姉の願いを たずさえて運に助けられ 国主となり 人買いを禁じ 母との再会をきたす 胸一杯になりました。 朗読で聞きたいかも お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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