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Lakuraのダイドコ

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Dec 2, 2008
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カテゴリ:ずっと好きなもの

 

子供の時、ぼろぼろの教員住宅で、「夢」のような時間があった。

「映像型」なので、こと細かに覚えていますが・・・。

レトロなオレンジ色の絨毯・・・。

木のロッキンッグチェアー。

大きなトリオのスピーカー(コレ!!まだ現役!かっこいい!!)

木目のコーヒーミル。(今はもう作られていないちょっと素敵なものだったみたい)

そして、コーヒーサイフォン。

コーヒーの香り。

ごつごつした深いグリーンのような、ブラウンのようなカップ。

BGMはジョンコルトレーン。

この映像に、今の「コーヒーを飲むスタイル」はある。

小学生の低学年か、幼稚園か・・・ぐらいの私。

勿論コーヒーも飲んでいないし、BGMがジャズというものだということも知らない。

でも、「いいな」と「大人の夢の時間」と感じたことに間違えはない。

今の「おうちカフェ」的なものではなく、ちょっとタバコの煙が似合うイメージ。

(今は、たばこいやだけど)

コーヒーは中学生から飲みだした。

小学校6年生の時牛乳にスプーン1杯コーヒーを入れてOKになる(笑)

「コーヒー牛乳」と名乗り・・・

こっそり・・・こっそり・・・・

増やしていった。

自分にとって、「自然」なことだった。

コーヒーを飲む・・・ということは。

そして、昔からある、ごつごつしたグリーンのようなブラウンのようなカップがオトモ。

 

母は、紅茶を葉で入れ、「特別のカップ」に、それを注いだ。

「小さなレディー扱い」の喜びは忘れない。

実際、自分も自分の子供にそうしている。

彼らは、「割れてしまうコップ」しか生まれてから使ったことがない。

 

このティータイムのイメージはこう。

言うなれば、「赤毛のアン」のスタイル。

オレンジ色のカーペットは、暖かさを増し、

ロッキングチェアーの木目はやわらかで、

ひざ掛けのチェックが愛らしい。

スピーカーからは、静かにクラッシック♪

白いカーテンからのこぼれる光は優しく・・・なんて。

詩人じゃん(笑)

 

・・・とまぁ・・・・ぼろぼろ教員住宅でも、「夢のような」

ひと時を味わっていたわけで・・・。

 考えたら、うちには、素敵な大人たちが出入りしていたように思う。

小学校1、2年生の大好きだった先生は、

「ココの家のコーヒーはうまい!!おかわり!!」

と、くつろいで行っていて、「はゆきの話するの忘れていたな・・・」

と笑っていた。

母の入れるコーヒーや紅茶は、確かに美味しい。

「ゆとり」「タイミング」「温度」全てにおいて

さりげなく、いい。

美味しいものを自分で見つけられても、腕のない私は、かなわない。

コーヒーやお茶に時間やお金を費やすことは苦でもなく

楽しみだった。

学生の頃から。

まだ「いいもの」や「自分のスタイル」がわからない時に、

やみくもにカフェに入り「きっかけ」を探していた。

高校時代、ゆっくり本を読み紅茶が飲めるカフェをしたいと思った。

「カフェをやりたい」と言うと、とても今では軽々しく聞こえ、

その道を行く方々の「甘いぞ」というお叱りが聞こえてきそうなのだが、

そうそう・・・その時の自分には、そんな事を言う資格も力もないわけだ。

「お店屋さんごっこ」では、納得がいかない自分になってから・・・。

もっと、色んな事を経験しなくては!!

もっと勉強しなくては!!

そんなおもいの中、ずっと膨らましていたものはあった。

出会いは、96年。。。だったかな???

ふらふら円山を散策。

「ん???なんだ??このかわいい建物は??」

ふらりと入る。

今まで味わったことのない興奮!!

「夢の形」が目の前にあるのだから無理もない。

仕事帰り、休み・・・・色んな形、色んな人と通い、

本当に大好きな場所。

考えると、それが「森彦」との出会い。

まだまだ、「秘密基地」のようだった時代。

のどかで、クーラーもなくて、でもそれが何だかよくって・・・。

「夢の形」がリアルにあるわけだから、「目標が見えた」訳だ。

「イメージして、ずっと描いて・・・」

自分の育つのを待つ・・・・。

自分が、はっきりと「本気」だと確信するのを待つ。

 

 

2008年、12月1日・・・。

「森彦のコーヒー豆」がLakuraに届く。

プロの人と仕事をするということは、「覚悟」がいる。

「学ぶ」ことに力をぬけないからだ。

アパレルに携わって、18年。

それでも、まだ、自分は満足もしていないし、

「発展途上」でありたいと強く願う。

「焙煎師」である、草介さんとの出会いも、

もう10年以上前になるのだが、

どうしても、自分の未熟さが許せなくて時間がかかってしまった。

「本気」で「少年」で、そして、「プロ」だからこそむやみに、近寄れず、

自分の、小ささがひっかかり、二の足を踏んでいたのだ。

 

そして・・・

踏み出してしまった今・・・

「学ぶ」努力を怠ってはいけないと自分にムチを打つ。

コーヒーは好きだけどよくわからないし、選べない。

よく聞く言葉だし、自分もそうだ。

「野生の勘」のみ、「右脳」のみで生きてきた自分には、

「極める」という言葉がしっくりこない。

だから、「職人の魂、目」が怖い。

正直、器用貧乏な自分。

ぱっと見て、割とぱっと「それなり」にはこなせる。

絵を描く、花を生ける、

ラッピングする、写真を撮る、料理をする、

お茶を入れる、コーヒーを入れる・・・

でも「プロ」の目はごまかせないのだ。

でも、一つだけ。

「いいものを見つける」ことだけは、自分を褒めてあげられる。

でも、結局行き着くところは

「作った人」「作る過程」。

そう・・・・

プロのところへいきついてしまうのである。

運命でもなく必然。

プロとプロとしての仕事がしたい。

そんなに力むなよ・・・という笑い声も聞こえてきそうだが・・・

それだけ、「コーヒー」には、「思い入れ」があった。

 

Lakuraがコーヒー豆の香り。

「夢」のよう。

私の、「禁断の道」への勉強が始まる。

ついに・・・・ついに・・・

「その道」に足を踏み入れてしまったのだから。

 

金曜10時オープン。

MORIHIKOの香り高きコーヒー豆が並びます。

そっとしておいていた「夢の形」です。

BGMは・・・・コルトレーンかな。

 

 

 






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Last updated  Dec 2, 2008 10:10:14 AM
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okawarioomoride!

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okawarioomoride!@ けい様 この3日間・・・。 何杯のコーヒーを飲ん…
けい@ ますます・・・ はゆきさんの覚悟が伝わってきました。。…
okawarioomoride!@ けい様 あはは・・・。 残念ながら、飲めません…
けい@ かぐわしく・・・ 珈琲の香りが漂うSHOPになるんですね~♪ …
okawarioomoride!@ 佐奈映様 「野生の直感」だわ(w うけるね~。 …

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