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2010年04月15日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 先月レンタルCD店で借りて聴いた
 女性ジャズ・ボーカリスト森田葉月のデビューCD
『”HAZUKI“-Jazz for the next generation-』と、
 その妹の森川七月と出したCD『Jazz Cover』と、
 そのシングルCDの『Amazing Grace』に続いて、
 森田葉月の2nd CD『Candy』と、
 森川七月の3枚のCDを買って聴きました。
 以下に紹介します。



 まずは森田葉月の『Candy』から。
 前作とはうって変わって、メジャーレーベルの作品っぽさを
 感じさせる仕上がりになっています。
 録音の影響なのかもしれません。
 個人的には前作のアットホームなインディーズっぽさが
 好きだったのですが、これはこれで良いです。
 4ビートスウィングのジャズ・スタンダードの曲は、
 前作同様にゴキゲンで、さらにリラックスしていい感じです。
 4ビートスウィングが得意というのは、
 今どきのコとしては珍しいパターンであり、
 貴重な存在といえるかもしれません。
 しかしボサノバや8&16ビートアレンジの曲になると、
 とたんにピッチもリズムもぎこちなくなり、
 別人のように不安定になってしまいます。
 おそらく苦手なのでしょう。
 本人もまわりもわかっていて、あえて取り組んだということ
 なのでしょうし、その心意気は良しとは思うのですが、
 彼女は得意な4ビートスウィングをどんどん伸ばしていった
 方がいいのではないかと思います。
 もちろんいろんな曲やリズムを歌うのは大事なことですが、
 試行錯誤はリハーサルやライヴで演って、
 その成果をCDに残すという形にしたほうがいいのではないかと。
 これだけ4ビートスウィングを歌えるコは今どき貴重なので、
 もっともっとCDに残していってほしいなと思うので。

 前作とほぼ同じメンバーによる作品なので、
 一貫したサウンドが感じられて良いです。
 テナー・サックスの横山貴生も、出番は少ないながらも、
 いいサポート演奏をしています。

 しかし妹の森川七月のソロデビューCDとほぼ同時期に、
 本CDは発売されたにかかわらず、
 その後、妹の森川七月は計3枚のCDを出し、
 姉の森田葉月は1枚も出していないことが気になります。
 確かに姉妹で出したCD『Jazz Cover』を聴いても、
 安定した実力と個性およびCDジャケットにおける
 見た目の華も、妹の方が上に感じられますが、
 しかし不器用ながらも、歌が好きでたまらない感じが
 伝わってくる姉の歌には、彼女にしか出せない魅力がありますし、
 何よりも4ビートスウィングにおける彼女の歌は、
 比類なき魅力と可能性が秘められているように思います。
 なんかフィギュアスケートの浅田姉妹のようなものを
 見せつけられたような感じがして
(姉の方は引退して妹のサポートにまわるという)、
 切ないような気持ちになってきてしまいましたが、
 ただ充電期間としてブランクをあけているだけで、
 また森田葉月のCDも録音されて発売されるということで
 あってほしいなと思っています。

 この文章を書いたあとに、事実がわかりました。
 森田葉月は本CDを出した後にレーベルを脱退し、
 名前もTSUGUME.と改名して、CDのメンバーの人達と、
 主に関西でライヴを精力的にやっているようで、
 ミニCDも出しているということがわかりました。
 とりあえずホッとしました。
 天才の妹、努力の姉という図式が垣間見えるようでは
 ありますが、どうか森田葉月改めTSUGUME.さんには
 これから先も頑張ってほしく思うとともに、
 応援し、聴き続けていきたいなと思っています。




 次に森川七月の3枚のCDについて紹介します。
 まずはデビューCDの『& Jazz』から。
 低音、アルトの歌声の魅力に満ちた安定した歌唱力に、
 エレガンスかつノスタルジックな味わいを感じさせる歌声、
 一聴した瞬間に、これは桁違いだなと感じさせられました。
 姉妹で出したCD『Jazz Cover』での「モア」で感じた
 魅力がそこにあります。60~70年代のヨーロッパ映画の
 ヒロインのような、ジョアンナ・シムカスとか、
 そういう雰囲気を感じさせる歌声といいますか、
 そんな感じです。若いのに、大人の女の雰囲気に満ちた、
 落ち着いた歌声が実に心地よいです。

 そして2nd CD『P-Rhythm』ですが、
 前半のアコースティックな編成による曲は
 前作同様に良いのですが、
 後半の打ち込みサウンドによる曲が完全にミスマッチでした。
 もちろん打ち込みサウンドが悪いというのでなく、
 彼女の歌に全く合っていないということです。
「paris match」のミズノマリやリーグモル・グスタフソンなど、
 彼女と同じヨーロピアン風味のノスタルジックな歌声の
 女性シンガーで、
 打ち込みサウンドをうまく生かしている例は枚挙にいとまが
 ありませんので。

 そして3rd CD『プリマヴェーラ』は、
 日本のフュージョンバンド「DIMENSION」が録音した音源に、
 あとから歌を重ねるというやり方でつくられたCDとのこと
 なのですが、一体何を考えているのか……。
 せっかく「シェルブールの雨傘」とか選曲はいいのに、
「DIMENSION」色が強すぎる人工的なアレンジの数々であり、
 勝田一樹のサックスがうるさくて歌の邪魔をしてしまっています。
 一部「冒険」が上手くいっている部分はあるものの、
 基本的には彼女の個性を度外視した、
 歌が彼女である必然性がない作品に仕上がってしまっています。
 これを聴くと、「paris match」がいかに良いユニットであるかと
 いうことがあらためて実感させられます。
 森田葉月さんがレーベルを脱退したのも正解だったのかなと、
 思わされてしまいます。
 しかし制作者サイドはこの失敗(?)を失敗と自覚し、
 あらためて森川七月の個性に合った作品を、
 4枚目以降出してほしいなと切に思いつつ、期待しています。
 森川七月さんの歌自体は素晴らしいので。










   森田葉月2







 




          森川七月1







 




   森川七月2







 




   森川七月3
 
 












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最終更新日  2010年04月20日 11時09分19秒
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