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カテゴリ:Barにて
業務の終了間際に携帯に電話があり。私の部下で今年4月入社の新人からだ。
「H(他の課の新人)とやっているんですけど、是非お話を伺いたいと言っているんです~」 「どこで?」 「西通りの信長で~す」 「じゃあ、しゃーない、いくか」 信長、う~ん、若い女の子ふたりでいく場所か、あそこは。と思ったものの一応女の子ふたりが待っているのでいそいそと出かけていくオジさんでした。 大方の予想を裏切るようだが、そこでは激真面目な業務の話。Hの業務上の悩みなんぞをテレホン人生相談のごとく聞いてやっていた。自分も以前同じ業務をやっていたからしんどさはよく分かる。しかも新人の女の子だったらなお大変だろうと思っていたし、どのようにやっているのかも興味があった。 前向きだからこそ悩み、壁にぶつかる。今も昔も悩みは同じ。 いいアドバイスになったかどうかはわからないものの、きいてあげてすっきりさせたことと、元気だけはわけてあげられたかな。 信長では例のごとく焼き鳥と焼酎ロック。 ここでこの子たちに本物を知ってほしいという思いもあり、BarOscarに連れていく。なんでもまともなオーセンティックなBARにいったことがないそうな。 「おまえら学生時代どこで飲んでいたんだ?」 「居酒屋でカシスウーロンとか~、ソルティドッグとか~です~」 「おまえそりゃカクテルじゃねぇぞ~」 「え~それでもおいしかったですよ~、ジョッキで量もあったし」 う~ん、ジョッキでソルティドッグねぇ・・・・・ やっぱ、連れていこう。本物教えておかんといかんな。 BarOscarの雰囲気に感激のふたり。各自好みを言ってマスターNさんに創っていただく。出されたカクテルを見てまたまた感激。飲んで満足。チョット背伸びしてこういうところにたまに来てもいいんでないかい。ここでは業務の話をするような野暮はナシ。ふたりの学生時代の話などに耳を傾けながら私が飲んだものは、 1、Rare Malt Bladnoch 1977-2000 23y 53.6% これはすごい。初めて開けるボトルだったがキャップを開けた瞬間、四方に青リンゴの香りがふわっと広がったほど。若い甘さだ。イチゴムース、蝋でコーティングしたフルーツケーキをイメージ。口に含んでも甘い、フルーツポンチのような甘さだがくどくなく、逆にサッパリ。今まで飲んだBladnochのなかでは一番かも。 2、John Milroy GlenGrant 1972-2004 51.0% 色からしてまごうことなきSherry、しかもこの度数。かなり下の方にあった樽か。なんとなく硫黄臭とゴム臭が強そうな感じ。でもせっかく口開けボトルだからいってみよう、つうことで1shot。 はじめは香り立ちはそんなによくはないものの、置いておくと次第にシェリー香が優しく香ってくるようになってきた。Bladnochがフルーツとするならこちらはフローラル。ドライチェリーの香りに穀物の甘みの香りが乗ってくる。幾分ナッティ。懸念された硫黄・ゴムはまったくない。本当にいい樽で寝かせたんだなと思わせる。飲んでみると予想以上に軽い。ナッティさがより強く感じる。甘くはなくむしろドライ。樽香が効いている。漢方薬っぽさもある。余韻が長くドライに伸びる。これはこれでいいMaltだ。 かなり遅くなってしまったので、二人をタクシーに乗せて帰す。当然私も帰る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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