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カテゴリ:love & peace
毛利眞美の生涯ー高見澤たか子・著、堂本右美・編 2023年一刷発行・東京書籍343P、「堂々と生きて八十八年 本当の本当を求め続けて 眞実に傷つきながら 美に救われる歓び」と米寿のお祝い谷川俊太郎氏から贈られた詩で始まり、もう一遍で終わる。終戦直後のパリで絵画を学び、画壇に華々しくデビューしながらも、絵画界のスターである夫、堂本尚郎が世界的評価を高めていく一方、同じアトリエ制作する眞美は、妻として直面し迷い、女流画家としての自立心と気高さで貫いた人生を。毛利藩の名家に生まれ1950年カトリック教会からのフランス留学生として、作家の遠藤周作ら四名で船便に。戦後の混乱時代でも日本からアートを求めて多くの若者たちがおり、フジタ、高階秀爾、オギス、ピカソ、マチスなどと交流し盟友の朝吹登水子、古澤淑子とのぶ厚い友情で活躍をビビッドに。晩年は二人共脳梗塞の発作などに悩まされながらも一人娘の右美さんに見守られ95歳で去年一月、夢のあとさき。
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