ロッキーと矢吹丈
今日は日曜で暇なので、何か映画を観たいなと思ったのだが、レンタルビデオ屋に行くのも面倒くさいので、自分の持っているDVDの中から観てみたいものを探して観てみた。映画の「ロッキー」を久しぶりに観た。いつ観ても感動と勇気を与えてくれる映画である。久々に観て、思い違いをしていることに気が付いた。結果は、引き分けかと思っていたのだが、対戦相手のアポロの判定勝ち、つまりロッキーの負けであった。何でこんな勘違いをしていたのかと、考えてみると。試合が終わったとき、ロッキーが喜んで、あの有名なセリフ「エイドリアン」と叫んだのが記憶に残っていたからである。では、なぜ、ロッキーは喜んだのか。それは、最終ラウンドまで闘い抜くということが、彼の目標だったからだ。そして、自分の目標を達成できたので、喜んだのだ。つまり、勝敗は関係ないのである。また、アポロに挑戦するために、日々つらい練習に耐えた、その自己を燃焼させたことも、彼にとっては幸せだったのではなかろうか。そう考えると、ロッキーは富や名声はいらなかったのではないか。ただ、自己の目標を達成させるために、努力する、そのこと自体に意味があるだから。漫画の「あしたのジョー」も全く同じではないか。彼も力石と闘い、負ける。そして最後までチャンピオンに慣れずに燃え尽き、果てる。つまり、矢吹丈もただ、自己を燃焼させることに邁進すること。それが、幸福なのだ。やっぱり「ロッキー」何度観てもいいです。