3470745 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

政治、現代史、進化生物学、人類学・考古学、旅行、映画、メディアなどのブログ

政治、現代史、進化生物学、人類学・考古学、旅行、映画、メディアなどのブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

自費出版のリブパブリ2010

自費出版のリブパブリ2010

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

Rakuten Card

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

farr@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
くーる31@ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
背番号のないエース0829@ 婿入り 現在井上ひさし「吉里吉里人」を読書中な…
自費出版のリブパブリ2010@ ありがとうございました。 京都ヒストリカ国際映画祭事務局さん …

Headline News

2015.04.25
XML
カテゴリ:国内政治

kawanobu日記/放射性汚染水を載せた首相官邸「攻撃」無人飛行機ドローンの示した危機;現代史、社会 画像1

 放射性溶液を搭載した小型無人飛行機ドローンが首相官邸を攻撃した事件は、我が国の危機管理の希薄さをあらためて浮き彫りにした(写真は官邸屋上で発見されたドローン)。

◎偽装し、放射性物質を載せたテロ攻撃
 ドローンは、世界各国で利用が急増している小型機だ。日本では、農業用などに数多く利用され、最近では民間警備会社が警備・防犯用に導入しようとしている(14年7月10日付日記:「現代のリスクを減らすための技術革新:無人防犯ヘリと剽窃・盗作検知ツール」を参照)。
 問題は、安いものは1万円程度から買えるほど一般にも普及しているのに、このリスクが全く認識されていなかったことだろう。便利さという陽の裏には、必ず陰としての危険性が潜む。
 今回の首相官邸の「攻撃」は、中国製のドローン「ファントム」を夜間目立たないようにわざわざ黒色に塗装し、しかも取りつけた容器の中にセシウム134とセシウム137の放射性元素が含まれる溶液が入れられていたことから、明確なテロ攻撃である。

◎プルトニウムやサリン、細菌兵器などだったら……
 セシウム134とセシウム137は、放射性だけにいずれも自然界には存在しえない。幸い放射能は、容器近くで最大で毎時1マイクロ・シーベルト程度と自然界のバックグラウンドと比べても大したことはない。
 すぐに誰彼が被曝した、という問題ではない。しかしこの「ファントム」が示した意味は深刻である。
 もしこれが、プルトニウム239やポロニウム210などの強力な放射能を持つ核生成物であったとしたら、現実に被曝者が出ただろう(ポロニウムはすでにロシアが反体制派の暗殺に使用した)。
 さらにオウムがかつて使ったサリンやアメリカでテロに使用されたリシン、さらには炭疽菌などの生物兵器が搭載され、広く散布されれば、首相官邸ばかりか周辺まで一大被害を引き起こすだろう。

◎殺傷目的ではなく、示威行動や政権への恫喝
 したがって今回のテロ攻撃は、本当に殺傷を目的としたものではなく、示威行動、プロパガンダ行動、あるいは政権への恫喝であったと思われるが、リスクの現実の高さを浮き彫りにしたものであった。
 そしてあらためて驚いたのは、首相官邸や国会、皇居など、政府中枢の上空が、ドローンの飛行禁止になっていなかったことだ。まさに日本の危機管理の希薄さがあからさまになった。

◎たぶん犯行を行ったのは極左過激派ではない
 では、誰が放射能汚染水を積んだ「ファントム」を首相官邸に飛行させたのか。
 テロ実行犯としてすぐに思い浮かぶのは、日本の場合は極左過激派である。
 しかし中核派や革労協は、ロケット弾を開発し、実際に政府中枢などへの攻撃に使用しており、本当に首相官邸を攻撃するつもりだったら、ドローンではなく、放射性物質を搭載したロケット弾を使ったであろう。
 また極左過激派であれば、自己の「戦果」を誇示する目的で大々的なプロパガンダ宣伝を新聞社やテレビ局に送り付ける。今回は、そうしたことも行われていないようだ。
 だから極左過激派ではない。

◎反原発活動家の過激派の可能性
 手掛かりになるのは、セシウム134とセシウム137の含まれた溶液である。これを実験室レベルで作り出すことは不可能だから、濃度から考えても福島第1原発の汚染水と考えられる。
 すると、反原発運動の少数過激派の線が一番強い。福島第1原発のサイト内に立ち入りできるのは作業員でも可能だから、彼らの中に紛れ込んだ連中が密かに運び出したか、作業員から譲り受けたのではなかろうか。反原発活動家なら、自ら誇大に恐ろしさを喧伝する汚染水が、実は鉛の容器にでも入れて運べば全く安全だと分かっているだろう。
 それにしても政府中枢の脆弱性が露呈されたことは、ISILなどのイスラム原理主義テロリストにもヒントを与えたことになる。
 したがって捜査当局は、徹底捜査で犯行グループを捕縛してほしい。

昨年の今日の日記:「南部アフリカ周遊:ヴィクトリア・フォールズ探訪記 9;断崖絶壁に近寄る;追記 日本企業の対中投資、激減」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.04.25 04:38:45



© Rakuten Group, Inc.