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2010/07/14
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カテゴリ:カテゴリ未分類

朝の柏駅

西口のエスカレーターを眠そうに上がる小林和也
エスカレーターの降り口では 朝早くから 選挙のチラシを配る男性

ネットカフェの看板を持ってウロウロする男性や
朝まで飲み続けていたのか若い女性とそれを介抱している
今時で言うイケメンな男性が和也の目に止まる。

和也『大人って大変だな・・・』人混みに消えていく和也
いつものように和也は千代田線の始発に一番で乗り込むべく
ホームに姿を置く。

和也『今日は絶対一番に乗り込むぞ・・・』アナウンスが聞こえ
身構える和也。
扉が開くと同時に鞄が扉に引っかかりながらも和也は乗り込み席に座る。
和也『やったー一番だ!・・・』
と思った和也の目線の先には

昨日の青いシャツで髪がボサボサでヘッドホンをした男性が
すでに居眠りをしながら座っているのに気がついた。

和也『昨日のお兄ちゃんだ。ホームには居なかったはずだけど何で?』
『もうわけが判らないや。明日は違う車両に乗ろう』とボヤキながら
ガッカリする和也。

不機嫌になりながら和也は目を少し閉じる。
和也『・・・』少し気になる和也はもう一度
ボサボサ髪の男性の方に目を向けた。

和也『あれ~居ないよ?』目を少し丸くした和也の目には
偉そうな態度で新聞を広げている年配の男性が座っていた。
和也は車両の中を見渡すがボサボサの髪の男性の姿はなかった。
和也『あれ~まだ南柏駅にも着いていないのにどこに消えたんだ』

確かにまだ車両は柏駅を出発して次の停車駅である南柏駅には着いていない。

車内アナウンスに和也の隣に腰掛けていた男子高校生が
気だるそうに立ち上がり南柏駅を降りていく。

そして入れ替わりに和也の隣に小学生が腰を掛ける。
福田雄太である。
偶然 この時 雄太と和也は隣同士になった。

車両は次々と通勤客を飲み込み始める。

松戸駅を過ぎ車両が江戸川の河川を跨ぐ高架に差し掛かった辺りで
二人の向かいの扉の人ごみの中から
男性の少し大きな声が聞こえてくる。

男「うるさい。だから昨日話したろ」「お前が言うこと聞かないから
いけないんだ」
男性が誰かと話している。口論とも会話とも言えない独特の雰囲気だ。
雄太『朝も早くから・・・あれあの人見たことがあるな・・・』

雄太の目に入った男性は 昨日の帰り見かけた赤いリュックサックを背負いスポーツ刈の男性だ。

雄太と同じく和也もまじまじと男性を眺めている。

必然というのか男性の周囲は 朝の通勤で混雑しているとは言え
空間に余裕ができており

そばに居るサラリーマン風の男性や若い女性客も訝しげに距離を
置いている。

和也が雄太に思わず口ずさむ
和也「何か見えない人と話せるのかな・・・」
雄太「そうかも知れないね」

雄太は少し驚きながらも和也に冗談で答えてみた。
この不思議な光景を二人は男性が降りる北千住駅まで
眺めていた。

和也「降りたよ」
雄太「行っちゃったねおじさん」
二人は言葉も少なく黙って目を閉じた。

西日暮里に近づくと和也は席を立ち上がる。
和也「あれ~君も降りるの」
雄太は軽くうなずいた。

二人は千代田線のホームから山手線へ歩いて行く

和也「僕は 東京方向だから・・じゃあね」
少しお兄さん気分にで雄太に話かけた和也
雄太「うん」

兄弟の居ない二人には何か不思議な気持ちにさせる朝の出来事
だった。










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Last updated  2010/07/14 06:46:20 PM
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