【特集:郷土料理のそば】の第26回目は、
島根県の『釜揚げそば』。
岩手の『わんこそば』、長野の『戸隠そば』と並んで、日本三大そばのひとつとして知られる島根の『出雲そば』。
『出雲そば』の代表格の『割子そば』が有名だが、『釜揚げそば』も甘皮を挽きこんだそば粉に、ほんの少しつなぎ粉が入っただけの、色が黒く、香味が高く、腰の強いそば。
釜や鍋から茹でたそばを水洗いせず直接器に入れて、茹で汁であるそば湯をかけ、つゆや薬味を使って食べる「釜揚げ」と呼ばれる食べ方だ。
先に「
平成の大遷宮」が行われた
出雲大社を参拝。
参拝後、出雲大社からほど近いおそば屋さんに向かった。
【かねや】 島根県出雲市大社町杵築東659
紹介ページ、
紹介ブログ1、
紹介ブログ2、
紹介ブログ3
昭和4年創業。私が入店したのは10時頃だったから空いていたが、行列必至の店。
この写真を撮った後にちらほらとお客さんが入ってきた。
有名人も多く訪れている。
お品書き。もちろん、『割子そば』がトップにあるが、目当ての『釜揚げそば』も一番下に載っている。
この店では、『釜上そば』と表記するんだね。
目当ての『釜上そば』\600。客数が少ないのにわりと時間が経って届いた。
ちょっと予想外の姿
見た目、普通の『かけそば』
上記 紹介ブログ1の説明を引用させていただくと:
”
出雲の「釜上そば」は一般的に考えられる「釜揚そば」とは大きく異なる。
めん鉢には、予めつゆが幾分入った味付き湯に熱々の蕎麦が泳ぎ、そば猪口につゆを注いで蕎麦をつけて啜るのではなく、張られた湯に直接つゆを注いで食べ進む独特な異文化スタイル。
中央に割子と同じく紅葉おろしと海苔、そしてネギが添えられていた。”
これは美味しい
太めのそばは、自家の井戸水を使って手打ちしているそうで、色黒で香り良く、コシもある。
そば湯につゆを注いでいるんだから、いきなり濃いめのそば湯も楽しめている感じ。
シンプルだけどなんとも美味しい
とても楽しめた。ごちそうさまでした~
【関連ブログ】
■
2012年1月2日: 小諸そば 新越谷駅店で『釜揚げそばダブル』
※ 【特集:郷土料理のそば】の一覧ページはこちら。
※ 2018年8月11日追記:
「ことりっぷ 松江・出雲・石見銀山」 2018年7月 3版2刷で紹介されている(p26)。
” 出雲大社御用達の名店で味わう
出雲大社に続く参詣道だった旧街道にあり、昭和初期の創業以来、出雲大社の御用達
として知られる店。そばは挽きたて、打ちたて、ゆでたての三たてが信条。黒っぽく
歯ごたえのあるそばは、ウルメイワシや昆布のだしで作る、こっくりと仕上げたつゆ
と相性がよい。
(写真)1.テーブル席のほか、小上がり席もある。
2.割子そば750円。初めて食べるなら、まずは定番のメニューから。
この周辺ではめずらしく、朝9時30分から開店している。”