このブログは基本的には”そば専ブログ”のため、『沖縄そば』は扱わない。
というのも、wikipediaから引用すると:
「
沖縄で単に「そば」と言えば通常、ソーキそばなどで有名な沖縄そばを指す。
これは、蕎麦粉を一切使わず、100%小麦粉で、ラーメン製法と同じくアルカリ水溶液で練る。
このため、昭和51年(1976年。本土復帰4年後)に公正取引委員会は、蕎麦粉を使わない「沖縄そば」という名称にクレームをつけ「そば」と称すべきではないとした。
しかし、沖縄製麺協同組合が交渉した結果、特例として「沖縄そば」の表記が認められた経緯がある。
なお、沖縄で「(日本)蕎麦」を普通に食べるようになったのは本土復帰後であるとされている。」
じゃぁ、沖縄そばも日本そばも両方食べに行こう♪ ってことで沖縄へ
沖縄にも最近になって日本そばの手打ちそば屋さんも何軒かできているが、私としては こちらの店に行ければ十分満足
後は沖縄そば&沖縄料理&路麺めぐり~
【美濃作】 沖縄県那覇市久茂地3-8-2
HP、
「新そば会」加盟店、
ぐるなび、
紹介ページ1、
紹介ページ2、
紹介ページ3
創業昭和50年。
平成20年6月発行の
『季刊新そば131号』で女優・エッセイストの池波志乃さんが「蕎麦は沖縄に限る!?」というコラムでこちらの店の『月桃そば』を取り上げていたことがずっと頭に残っていた。
また、次号の
『季刊新そば132号』で、ご主人が福島出身で米国統治下の沖縄に渡って紆余曲折を経て『月桃そば』開発にいたる経緯が紹介されている。
”
厳選した国内産蕎麦粉に、南国の植物「月桃」の葉を粉末にして、練り込んで打ってあります。
月桃は沖縄の生活に、なくてはならない植物です。殺菌作用があり、沖縄の餅”ムーチー”を月桃の葉で包んでおくと長持ちしますし、虫除けの効果もあるので、新築の家の床下に敷くと害虫が寄ってこないのです。
いかにも南国らしい甘い強い香りを、蕎麦に移したのが「月桃そば」なのです。
ここにしかない南国の味を、どうぞお楽しみください。” とのこと。
また1月~5月の間は宮古島産の新蕎麦や各種蕎麦、うどん、丼物、様々な酒の肴も提供しているそうだ。
お品書き。あらっ、『月桃そば』は2種類あるんだ。知らなかった
手打ちと機械打ちかな。
”普通の”お品書きもあるけど、これらは手打ち?
酒肴もあるけど、後で沖縄料理店に行く予定だからやめておこう。
いただいたのは手打ちの『美濃作月桃そば』\920。
100%国産蕎麦使用で北海道音威子府、熊本県球磨郡郡山江村・相良村、沖縄県宮古島のものを用いるようだ。
食べてみると... うわぁ~、美味しい
なにこれ、鮮烈なハーブのような風味。
いろいろな変わりそばを食べたことがあるけど、こんなに鮮やかな味わいは初めて
これはいいわぁ~
大満足♪ ごちそうさまでした~
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2日後に裏を返す。 今度は手打ちじゃない普通の『月桃そば』\720。
ふふふ、笑っちゃう。明らかに手打ちのものより劣る。鮮烈さがなくなり、凡庸な『よもぎそば』や『茶そば』程度の風味・味わい。山葵は粉山葵に格下げされているしw
でも、これでもそれなりに美味しいけどね。手打ちがあまりにも秀逸だったので。
そして、罰ゲームで粉山葵を山盛りで食べることになった
んなわけ、ねーよ
『月桃ジェラート』\250。
これも手打ちの『月桃そば』を食べた時のハーブのような鮮烈が感じられていい
ごちそうさまでした~
※ 追記: 「蕎麦屋の常識・非常識」 片山虎之助 朝日新聞出版 2012年6月では、
” 江戸の昔から蕎麦屋で人気を博した定番の二八蕎麦もあれば、沖縄・那覇市の
【美濃作】が創案した『月桃そば』のような、世界でひとつだけの個性の強い
蕎麦もある。(p151)”
(巻頭写真)沖縄の【美濃作】主人、小山健さんの『月桃そば』は、さらしな蕎麦
の新境地。
と紹介している。
※ 2020年6月末閉店
→ ステーキハウス88を運営する沖縄テクノクリエイトに事業を継承。
2020年8月中旬からステーキハウス88辻本店の2階に移転して営業予定。
※ 2020年10月17日の沖縄テレビで放送された記事:
沖縄で愛され続ける老舗そば処「美濃作」閉業の危機…
伝統の味を守り続ける後継者の挑戦
※ 那覇空港の【めん処 たぬき】でも『月桃そば』を扱っているようだ(未食)が、食べログでのクチコミはイマイチみたい。