ゆるくても続く 知の整理術 / pha
書店の平積みで買った本。phaさんの本は初めて読む。偉そうに『教えてやる』みたいな感じじゃないのがいい。アナログを軽んじていないのもいい。(私がかなりのアナログ派なので)一番印象に残ったのは、アウトプットのためのテクニックについて書いた部分。『とりあえずパクる』いやぁ、斬新。「形をマネるのではなく、気持ちをマネる」なるほど。これなら著作権的にもOKか。あと一番共感したフレーズがコレ。本というのは「買ってすぐ」と「手放す直前」が一番熱心に読めるあー、わかる。そうそう。そうなのよ~。この年末、本を何冊か処分しようと思っていたのだけど、たぶん古本屋に持って行く前に、未練がましくまた読んでしまうんだろう。そんなの私だけかな、と思っていたらそうでなかった。少なくとも著者はそういう人だ。仲間がいてうれしい(笑)「ハンマーを持つとみんな釘に見える」このフレーズは初めて知った。もともとは心理学者のマズローの言葉らしい。If all you have is a hammer, everything looks like a nail.話はそれたけど、あとひとつ覚えた言葉が『レミニセンス効果』。勉強した内容は、勉強してすぐよりもちょっと時間が経ってからの方が理解が深まるということだ。内容は知っていたけど、それにこういう名前が付いていたことは知らなかった。こんなに面白い本が文庫の値段で買えるなんて!思わぬ掘り出し物を引き当てた気分。