富士山「世界遺産登録」でサービスは上がるのか?
富士山の世界遺産登録が話題になってます。それにともなって観光客が国内外から急増するだろう、、、という期待も大きい。日本の観光産業全体としてもうれしいニュースです。ただし懸念もあります。理由は、こうした世界的にも有名な自然景観や歴史的建造物がある地域の観光地のサービスの評判はあまり良くないからです。事実、私たちは今までにたくさんの中国人観光客を誘致して来ましたが、人気の富士山はたいていそのツアーのコースに入るものの、富士山の写真撮影以外の感想はあまり良くないのです(毎回)。地元の人たちがそれを痛切に感じているのかどうか?わかりませんが、現実としては「函館の方がサービスが良かった」というような感想になります。これは富士山に限ったことではなくて、多分、世界中で似たようなことがある思います。それは極端な言い方をすればこうした必殺の観光コンテンツがあるとそれほど努力しなくて何とかなって来た。その景色見たさに、ある意味では勝手に人が集まって来る、、、。だから連休などの混雑時に「要領よくさばく」サービスはうまい。(傾向として)団体バスの対応なども慣れています。しかし、個人旅行客のサービスではなかなか高い評価ももらえない。というのが現実です。あくまでも、有名な自然景観や歴史的建造物がない地域に比べて…ですが。またさらなる問題もあって、こうしたいわゆる天然資源(観光業にとっては)がある地域は地元の利権が別れてしまい、一体感を生むのが難しいという特徴があります。富士山にしても、周辺の県や市町村でそれぞれが色んな主張をしています。なのでこういう地域は観光協会のような組織が細かく別れてしまいます。結果として、かなり有名な割には「平日に行っても何もやってなくてつまらない」とか「土日と平日の料金が違い過ぎる」など客の不満がいつまでも解決されない…ということが起こります。今後は、天然資源に頼るだけなく、本当に観光客が楽しめるような地域全体の運営サービスの努力に期待したいと思います。(地域のエゴを超えて)欲を言えばサービスで人と呼べるようになってもらいたい。(世界遺産という名前にアグラをかくことなく…)★レジャーサービス研究所のホームページ★【送料無料選択可!】ディズニーランドであった心温まる物語 (単行本・ムック) / 香取貴信/監修...価格:1,365円(税込、送料別)