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愛知電機は名証第一部上場で、そのために割安に放置されています。 愛知電機は名証第1部の企業です。名証の企業は技術力も高く、資産価値も高いのに、投資家に対する知名度が低いために割安に放置されている企業が多いです。 愛知電機は2016年10月1日に5株を1株に統合し、2017年に2月に株主優待を新設したことから、一時的に優待投資家の投資で株価が上向きはじめましたが、その後に株価は下げており、PERやPBRから考えると非常に割安な状況です。 そして優待を新設すると個人投資家の注目も増加してマネー雑誌に取り上げられることも多くなり、知名度の低い名証銘柄にとっては良いアピールになります。 愛知電機の3ヶ月間の株価のチャートです。 多くの日本を代表する大手の輸出企業の株価も高値からの下落率は大きいですが内需主体の愛知電機も大きく下落しており、投資環境が悪いとはいえ業績が良い(=PER低いという意味で使っています)、PBRも低いことから10年持っても安心だと考えました。
愛知電機を買った理由を具体的に説明していきます。 平成2013年3月期から平成2018年3月期までの純利益(と一株利益)の推移。そして2019年3月期の予想。 (注)愛知電機は2016年10月1日で5株を一株に統合しているので、統合後に調整しています。 〇純利益(カッコ内は一株利益) 2013年3月期 29.08億円(一株利益 302.25円) 2014年3月期 27.77億円(一株利益 288.60円) 2015年3月期 27.27億円(一株利益 283.45円) 2016年3月期 28.80億円(一株利益 299.34円) 2017年3月期 52.93億円(一株利益 550.80円) 2018年3月期 33.51億円(一株利益 353.18円) 2019年3月期(予想) 35.00億円(一株利益 368.78円)
C:愛知電機はキャッシュ・リッチな企業であること。 ○愛知電機の2018年3月末の現金性資産(古いですが問題ないでしょう) 現金性資産の合計額は286.26億円です。これは総資産886.94億円の32.27%に該当します。 現・預金133.91億円+短期有価証券94.38億円+投資有価証券57.99憶円=286.26億円 愛知電機の自社株を除いた時価総額は2850円×9,490,682株=270.5億円。 資産状況はどうかについても、2013年3月期のバランス・シートの主要科目と2018年3月期のバランス・シートの主要科目を比較してみます。 <2013年3月末> (資産の部)資産合計 752.08億円 現・預金128.01億円 (負債の部)全ての負債387.09億円 有利子負債121.51億円 <2018年3月末> (資産の部)資産合計 886.94億円(134.86億円増加) 現・預金133.91億円(5.9億円増加) (負債の部)全ての負債373.17億円(13.92億円減少) 有利子負債78.98億円(42.53億円減少) (コメント) 5年間で総資産が134.86億円増加したのに対し、負債総額は13.92億円減少しています。特に有利子負債は42.53億円減少しています。 現・預金は5.9億円増加し、短期有価証券は20.27億円増加し、投資有価証券は14.28億円増加しています。現金性資産の増加は合計で40.45億円増加しています。 受取手形及び売掛金と電子記録債権の合計で77.57億円増加し、在庫は30.66億円増加しています。土地は1.83億円減少し、建物等は8.26億円減少し、設備等は11.59億円増加しているます。固定資産全体では、増減は少ないです。 現金性資産の合計額は286.26億円です。これは総資産の32.27%に該当します。 現・預金133.91億円+短期有価証券94.38億円+投資有価証券57.99憶円=286.26億円 F: 愛知電機は業績の伸びと共に増配してきた企業であること。 愛知電機の配当 5株を1株に統合しているので、統合前の配当額は5倍しています。 2013年3月期 45円 2014年3月期 50円 2015年3月期 55円 2016年3月期 65円 2017年3月期 100円(記念配25円を含む) 2018年3月期 80円 2019年3月期(予想) 90円
G: 愛知電機は個人投資家に人気のある優待銘柄です。 優待権利月 3月末 100株以上 3000円相当のカタログギフト 平成30年3月期の決算短信から調べました。 現・預金133.9億円+短期有価証券94.3億円+投資有価証券57.9億円+受取手形及び売掛金219.0億円+電子記録債権62.9億円+在庫117.5億円+土地簿価40.5億円-全ての負債373.2億円=352.8憶円 時価総額は(2019年1月4日終値)の株価2850円だと270.5億円です。決算短信発表時の自己株式は株数に含めず計算しています。 本社・工場などの土地を近隣公示地・基準地の価格を時価として推定すると79億円程度の含み益が見込めそうです。
土地を除いた固定資産など、上記の資産価値に計上しなかった、資産を見てみます。 建物等62.4億円+設備等45.9億円+その他の資産52.0億円=160.3億円。 愛知電機の事業価値をすこしだけ定性的に考えてみたいと思います。 夜、街のあかりはいっせいに灯ります。大勢でいっせいに蛇口から水を出そうとすれば、水の勢いは弱くなります。電気も同じことです。一度に多くの家庭や工場で電気を使い、送電系統に負荷がかかれば、電圧は下がります。 しかし現実には、「一斉に電気を使ったために、灯りが暗くなる」ことはありません。なぜなら、愛知電機の電圧コントロール技術による製品が、電圧の低下を防いでいるからです。 愛知電機の電気関係以外の面白い製品 〇粉体機器 食品・医薬品・金属・樹脂・セラミック・化学材料などの、大きさや素材の異なる粉体を混合・粉砕・乾燥・調湿・コーティングする装置。
「粉体混合機」は、容器を回転させて粉を混ぜる製品で、幅広い分野で活躍しています。粉体混合機に要求されるのは、均一に混ぜることです。愛知電機は業界で唯一、回転と同時に「揺れ」を加えて「回転揺動型」とすることで、それを実現しています。均一に混ぜること以外にも、加熱して乾燥させたり、加湿させたりすることもできます。 愛知電機は、平成28年度から平成30年度までの中期経営計画2018「確かな技術で未来をひらく」を策定し、活動を行っています。引用します。 『 この計画では、「確かな技術で未来に向けた製品・サービスを創り出し、成長し続ける電機メーカ」をスローガンに、製品の競争力強化、新製品・新事業の創出、海外事業の推進、技術力の強化、組織力・人材力の強化に取り組み、経営目標の達成を目指しています。 なお、中期経営計画の最終年度にあたる平成30年度の数値目標を、連結売上高800億円、経常利益45億円、個別売上高400億円、経常利益30億円としています。 電力機器事業では配電系統高度化関連製品の需要が期待されますが、電力システム改革を背景に電力会社の設備投資・経費の抑制が進むと予想されます。 こうした環境変化に対応すべく、当社グループは、中期経営計画で掲げた製品分野戦略と経営基盤強化戦略を着実に推進し、持続的成長を目指してまいります。この度、その一環として、一般市場向け製品の販売拡大を目的に、当社は販売子会社である愛電商事株式会社を平成29年10月に吸収合併することとしました。 』(以上で引用を終わります。) 〇愛知電機の中期経営計画のページ
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Last updated
2019.01.05 14:20:22
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