今日のボロボロシリーズ4.9(金属アレルギー対応クラウン)
40代男性、右上6、金属アレルギー(掌蹠膿疱症)ということで、金属を除去している。外してみると、クラウンの内面は1/3程はセメントは効いていない。コアは完全に脱離しているようだが、意外に簡単には外れなかった。口蓋根にポストが入っていなかったので、どういうわけか?と思ったら、広範囲に穿孔していた。これでは充填するだけで精一杯だったのだろう。幸い内部の虫歯は少なかったが、穿孔部位は虫歯になっていた。穿孔はなんとかα-TCPセメントで充填できたので、CRコアを作って印象(型取り)した。しかし髄床底にクラックもあるようで、歯根破折が心配だ。技工室での作業も公開するつもり。では時系列でどうぞここからは技工作業。自分でクラウンまで一貫製作している歯科医師は世界中探しても絶滅しているだろう。最後の一人?w 絶滅危惧種?完成!