|
カテゴリ:本日のおすすめ(飛騨地域-高山・下呂等)
飛騨高山に住み始めてもうすぐ1年が経とうとしています。今年度は厳しい冬の洗礼を受けましたが、ようやく寒さもゆるみ、春の足音が聞こえてきたように思います。ところが、なんと転勤が決まり、高山での暮らしもあと残りわずかになってしまいました。 そこで、飛騨高山の夜を名残惜しむように、友人達とお気に入りの居酒屋に繰り出しました。 行き先は、高山で飲み屋街といったらまずここだという朝日町(あさひまち)の中のメイン通り「一番街」です。 一番街を歩き始めると、数あるお店の看板の中で異彩を放っている「半弓道場」の文字が目を引きます。文字通り小さな弓道場ですが、弓も的も小型で的までの距離もかなり近く、しかし、雰囲気はちゃんと弓道場という面白いところです。夜の高山名物だと思います。 弓矢10本で300円と射的感覚で気軽に楽しめるのですが、結構熱くなります。初めての人には、お店のおじさん、おばさんの親切な指導もあります。 あまり遅い時間まではやっていないので、1軒目で気持ちよく飲んだあと、半弓道場へ立ち寄り、2軒目へ向かうと、良い感じです。 もちろん、泥酔状態はお断りですよ。 残念ながら、今回は飲み始めが遅かったので、帰りには半弓道場が閉まっており、写真は撮れませんでした。 さて、本題の居酒屋ですが、朝日町一番街の中央あたりに、居酒屋「和田」(わだ)さんがあります。 お値打ちで、メニューも多く、料理もおいしいうえ、店内もこぎれいで、席も多めなので、いつもはやっています。 今日は金曜日なので、お店は大賑わいで、なんとかカウンターに3人座ることができました。 では、お気に入りのメニューから一部を紹介します。 まず最初に必ず注文するのが「刺身の盛り合わせ」です。その時々の魚を見繕ってあるので、時期で内容が変化します。意外に思うでしょうが、高山の居酒屋は刺身がおいしいんですよ。高山市は山に囲まれていますが、富山県と近いため、富山湾の新鮮な魚が入ってくるのです。 特に、寒い時期は魚がおいしくなるので、この日の刺身も良かったですよ。いかなんて白じゃなくて、少し透き通ってましたから。 次に紹介するのが「どぼいか」です。いかの半干しを炙ったものですが、はらわたが入ったまま干してあるので、わたの苦みがなんともうまくて、特に日本酒や焼酎にぴったり。大人の味って感じです。 地元の食品スーパーでも焼く前の半干しいかが売ってあるので、たまに買って焼いてみます。おいしいけど、お店のようにはうまく焼けません。こちらのお店では、わたへの火の通し具合が絶妙です。 高山に来て新たに出会った居酒屋メニューの中で、最も気に入りました。 次は、知ってる人は結構知っている高山周辺の名物「豆腐ステーキ」です。 飛騨の豆腐ステーキは、高山のみたらし団子のように、シンプルな醤油味で、焦げた醤油の香ばしい味と香りが、たまりません。 早く食べたいので、写真がぶれてしまいました。豆腐表面の焦がし醤油の照りが伝わらないのが残念です。すみません。 最後に、今やかなりメジャーとなった、「漬け物ステーキ」です。飛騨では大抵のおみやげ屋にも売っているほどです。 白菜などの浅漬けをバター(多分)で炒めて、鉄板の上で卵とじにしてあります。初めて食べた時は、漬け物に油と熱を加えると、こんなに香ばしくおいしくなるのかと、驚きました。また、卵が合うんですよ。 元々は、白菜などの塩漬けが、古くなって酸っぱくなったものを、いろりで焼いて食べた飛騨の家庭料理が原型だと聞きました。 と、まあ一部の紹介ですが、このとおり飛騨の居酒屋は、おいしいんですよ。この地域の独自の食文化も垣間見ることができて、それがまた楽しいです。
高山を訪れた方には、是非夜の町へ出かけて、居酒屋を楽しむことをお勧めします。 その後は、半弓道場で童心に帰って熱くなったあと、次の店へ向かい、最後はさっぱりと高山ラーメンで締めるのが、お勧めのフルコースです。 高山ラーメンはしつこさがないので、飲んだ後にも最適です。 もちろん、この日も高山ラーメンで締めくくりましたよ。
店名 居酒屋 和田(わだ) 住所 岐阜県高山市朝日町23 TEL 0577-33-4850 (K) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 31, 2010 05:59:26 PM
[本日のおすすめ(飛騨地域-高山・下呂等)] カテゴリの最新記事
|