テーマ:海外生活(7777)
カテゴリ:マラウイの生活
今朝のNHK「おはよう日本」のワールドリポートで、
「気候変動が及ぼす教育格差」というテーマで、 マラウイが取り上げられていました。 某先輩隊員が、吹き替え原稿を書かれたそうで、 興味深く、拝聴しました。 2005年の干ばつで、両親を亡くした少女、トコザニちゃん。 体調のすぐれない祖母と、幼い弟妹たちを支えるため、 家政婦などのお仕事をして月給五百円を稼ぎ、 家事をし、薪拾いにも(片道?)6時間かかる。 将来は、看護師さんになりたい夢を持っているが、 仕事と家事に追われ、学校に行けない。 地域の女性たちが、 トコザニが学校に戻れるよう、祖母を説得に来たものの、 彼女が学校に行ってしまったら、家事が困ると渋る祖母。 女性たちが、家事を手伝うから、学校に行かせてあげてほしい。 というような内容でした。 先月にも、某民放局で、マラウイのレポートがありましたが、 今日の方が、私が暮らした村の状況に近かったです。 私の暮らした村には、 マラウイ教育研究所や教員養成カレッジをはじめ、 政府関係機関、魚の養殖場などもあり、 わりと裕福なマラウイアンも住んでいました。 英語を話す人も多いのですが、 国道を挟んで向かい側の村に行くと、 まるで英語が通じなくなります。 それでも、今日紹介されていたカピエピエ村に比べれば、 山も近く、川も流れており、ゆとりがあるのでしょう。 我が家のハウスキーパーは、トコザニちゃんの6倍、 マラウイアンの同僚が雇っていたハウスキーパーたちも 4~5倍の月収を得ていました。 都市部、 幹線道路沿いの大きな村、 カピエピエ村のような地区・・・ マラウイ国内の格差は、 日本国内の地域格差以上に大きいのかもしれません。 「協力隊」と言っても千差万別なので、 以下、個人的な感想です。 世界最貧国の1つと言われるマラウイで暮らしたものの、 私が活動させていただいたのは、 マラウイのなかでも、かなり恵まれた環境でした。 村では、トマトと小さな玉ねぎ、葉物の野菜、 小魚、卵くらいしか手に入らず(★)、 停電が多い(★)、水道を止められた(★)、電話線を盗まれた(★)と ぼやいていましたが、トコザニちゃんから見れば、 夢のような生活を送らせてもらっていました。 たくさんたくさんいる、トコザニちゃんのような子たちの 生活改善につながるようなことは何もできず、 私にとっての協力隊は、 異文化体験、自己満足でしかありませんでした。 税金を使わせてもらって、何の成果も残せず、異文化体験? とのお叱りを受けるやもしれませんが、 これまでにも書いた通り、青年海外協力隊の目的の第一義は 「日本の青少年の育成」だそうです。 世代的に、「青少年」と甘えていいものか、 社会的な責任を果たしていない後ろめたさは感じております。 協力隊で得た経験を、今後の人生に活かしていけるのか 仮に、今後、途上国と関われるお仕事に就けなかったとしても、 感覚や考え方は、以前よりは成長したような気がしています。 お互いを傷つけ合ったり、足を引っ張り合ったり、 かげ口でつながり合う、疑心暗鬼の関係ではなく、 お互いのいいところをクローズアップし、 誉め称え、励まし、成長し合える気持ちのよい関係を、 周りの方たちとともに築いていきたいと、改めて思いました。 トコザニは感謝の意。つまり、ありがとうちゃん。 今日もぽちっぽちっと応援ありがとうございます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 19, 2009 10:30:38 AM
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