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Manachan's World-東京下町日記

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2008年12月25日
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カテゴリ:東京下町の暮らし
私の住んでいるところは、東京都江東区塩浜2丁目。

一応、東京下町日記を標榜してはおりますが、ここは下町よりも、「東京湾ベイエリア」と呼ぶ方がふさわしい土地柄と思います。塩浜地区は、戦前の造成とはいえ東京湾第一号埋立地ですし、豊洲にもお台場にも近いですし・・・とはいえ、うちから歩いて5分ほどの「洲崎」(東陽一丁目)は、狭い路地、商店街、飲み屋街・・・と、下町そのものの風景なので、ま、両者の境界線付近に住んでるってことですかね。

世間一般には、「下町」よりも、「ベイエリア」の方が通りが良いらしく、「ベイエリアのマンションに住んでいます」と言うと、「へえ、いい所にお住まいなんですね」と、羨ましがられたりします。豊洲の「キャナリーゼ」、新浦安の「マリナーゼ」といわれるように、金持ちのマダムが住むみたいなイメージもあります。

とはいえ私自身は、「ベイエリア」に住むことに、それほど価値を見出しているわけではありません。確かに、計画的に整備されているし、道が広いし、公園も緑も多いし、大きな商業施設も沢山あって便利なのですが、私にはちょっと、座りの悪い感覚があります。その理由の一つが、

ベイエリアの埋立地には、神社仏閣の類が、一つもない


ことです。広大な面積に、何万人もが暮らしているのに、神社もお寺も、教会も、まるで見当たらないという情景は、私には不自然、無機質に感じられて仕方がない。

ベイエリアの住民が、全く、神社仏閣に行かないわけではないのです。お正月には、普通に初詣に行きますし、子供が3歳や5歳になれば、神社で七五三もお祝いします。お彼岸の墓参りをする人も多い。ただ、埋立地には神社仏閣がないので、彼らがどうするかといえば、

近隣の「下町」エリアの神社仏閣を利用する!


たとえば、住まいが塩浜にあれば、門前仲町の名刹・富岡八幡宮に行けば良いし、豊洲在住なら、月島の住吉神社に行く。ともに、1-2km程度の道のりです。幕張ベイタウンの住民なら、検見川神社とか、稲毛の浅間神社とかに、行くんでしょうね。

それくらい近くにあれば、まだ良い。ですが今後は、東京湾のずっと奥にある、若洲や中央防波堤の埋立地が、住宅地やビジネス地区、都市公園として開発されていくのでしょう。そこは、計画的・近代的に整備されるのでしょうが、たぶん、神社仏閣はできないでしょう。かつ、一番近い既存の神社仏閣からは、10kmとか離れています。「ちょっとそこまでお参り」というわけにはいかないのです。

そういう土地には、ちょっと住めないな・・・というのが、正直な実感です。

私は、信心深い人間ではありませんが、それでも、日々の生活のなかで、なんらかのかたちで、「祈り」は必要だと思っています。私が言う祈りとは、すなわち、人智を超えた大いなるもの、自分を活かしてくれているものに対する畏敬や畏怖、素直な感謝の念を表すことです。

私の家から、木場、洲崎、東陽、砂町といった、「下町」方面に足を伸ばすと、道端にお地蔵さんや、小さな祠が、やたらたくさんあります。

この一帯は、関東大震災、東京大空襲、カスリン台風による洪水等と、自然災害や人災に散々苦しめられた土地柄です。その都度、たくさんの人が亡くなりました。彼らの無念の魂を鎮めるべく、生き残った土地の人々の手によって、お地蔵さんや祠が、たくさんつくられて、街の自然な風景となっています。

こういう街って、やっぱり人間臭くて、優しいなと思うのです。下町には、人々の祈りの心が、まだ生きている。それが、目に見えるかたちで、残っているわけですから・・・逆に、埋立地方面に行くて、こうした風景が全くない分、無機質に見えてしまうのでしょう。

埋立地に造成され、不動産ディベロッパーの手で綺麗にパッケージされた、ベイエリアの高層マンション群。そのうち、いくつの街が、今後数十年、数世代の風雪に耐えて、生き残るのでしょうか?そして、生き残った街には、土地の人々の手で、神社仏閣が新たにつくられるのでしょうか?それは、数十年後になってみないと、分かりません。





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最終更新日  2008年12月26日 00時10分08秒
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