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カテゴリ:旅行記&里帰り
今回は「台湾こぼれ話」というか、知ってても知らなくても、別にどーでも良い話をひとつ。
台湾には、練歯磨き粉(中国語で「牙膏」)のブランドが無数にありますが、その中でもメジャーなのが、 黒人牙膏と白人牙膏 すごいネーミングですねえ。黒人歯磨きと白人歯磨き。しかも英語名がBlackmenとWhitemen・・・アメリカでは絶対、この名前では売り出せないでしょうね。見渡す限り、アジア人ばかりの台湾だからこそ、成り立つマーケティングなわけだけど。 ちなみに、この両ブランドは、別の会社が製造しています。「黒人牙膏」は台北の会社、「白人牙膏」は台湾南部・嘉義市の会社の手によるもので、私が台湾に初上陸した20数年前から、すでによく知られていました。 当時、街の雑貨店に行くと、必ず、「黒人牙膏」と「白人牙膏」が置いてありました。値段は前者が26元、後者が29元みたいな感じで、拮抗していたように記憶しています。 あれから20年経って・・・台湾歯磨き業界の勢力図は大きく変わりました。 結論からいうと、「黒人牙膏」が圧勝したようです。黒人ブランド、本当に羽振りが良いようで、TVコマーシャルはガンガンやってるし、大型スーパーに行くと、フッ素配合、ミントの香り、無香料など、10種類くらいの「黒人」製品がショーケースに並んでいる。 一方で、「白人」の方は、無数にある他の歯磨き製品とゴッチャになって、乱雑に置かれているなど、目も当てられない。妻にこの話をすると、「白人牙膏なんて、まだあったの?」と言われるほど、知名度も落ちてしまいました。 台湾生まれの「黒人牙膏」は、アジア各地に進出しています。シンガポールでは大人気、タイでも大人気。もっとも、「黒人」が使われるのは漢字圏だけで、タイでは「Darlie」という商標名で売られています。さすがに、非漢字圏で、Blackmenで出したらまずいよね。 あと言うと、「黒人」、「白人」とも、偽ブランドが出回って大変らしい。台湾だけでなく、中国大陸の会社まで入り乱れて、製品を市場に出しまくっているようで・・・アジアらしい話ですね。 ところで、なぜ「黒人」が圧勝したのか?私には分かりませんが、品質や価格を抜きにして、純粋にイメージだけで考えた場合、やはり、「黒光りする肌に、歯並びの良い白い歯」というのは、魅力的。「黒人」だからこそ「歯の白さ」が強調される、秀逸なコピーになっています。 ところで、「黒人」と「白人」があるのに、なぜ「アジア人歯磨き」(亜州人牙膏)がないの?・・・でも、そんな製品出したところで、たぶん売れないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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