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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:万年筆
前記事「パーカーの万年筆「ソネット」を買いました その1 購入編」の続きです。
いよいよ、購入したパーカーの万年筆「ソネット」のレビュー。 紙箱を開けると、それなりに立派なケースが現れます。 箱の裏側に産地表示のシールが貼られています。 全シリーズ共通のシールのようですね。 私が買った「卓爾(シール上は簡体字表記)」は「法国」となっているのでフランス製ですね。 イギリス、中国、日本、タイ、台湾で製造されている製品もあるようです。 箱の側面には、「800防偽」と呼ばれるシステムのシールが・・・。 専用の自動応答ホットラインに電話して、スクラッチ部分を削ると現れる数字を入力すると、本物か偽物か判定できます。 一抹の不安があったのですが、このシステムの信じるなら、私の買ったものは本物でした。 一緒に購入したインクの方もチェックしておきましょう。 ここでちょっとした問題発覚。 色は「藍黒(ブルー・ブラック)」で注文したのに、届いたインクは「純黒(ブラック)」。 ・・・・・ まぁ、ブラックなら使いやすい色だし、これはOKとしましょう。 インクの方は「400防偽」システムです。「800防偽」との違いは良く分かりませんが、理屈は同じです。 激安すぎて心配でしたが、これも本物でした。 インクの製造年月日は2008/10/05で意外に良心的。 ドッグフードの通販と比較すれば、随分、新しいものが届いています。 色の間違えさえなければなぁ。 でわ、万年筆の方へ戻りましょう。 いよいよ、ご開帳ーっ。 説明書と保修カードが付属しています。 万年筆は、こんな感じです。軸は、金属製でラッカー仕上げ。 軸の素材は、ネットの情報では、ステンレスと記載されている場合あれば、真鍮という話もあり、よく分かりません。 色は、オーシャンブルーで、深みのある落ち着いた青です。 長さ:132mm 直径:13mm 重量:26g クリップは、鳥の羽のデザイン。 ステンレス製で、メッキはシルバーです。 リムには、「SONNET」、「FRANCE T.I」と刻印があります。 写真の裏側部分には「PARKER」の刻印が。 キャップを外して、頭に付けてみました。 キャップはねじ式では無く、そのままパチンと外す手軽なタイプです。 数日しか使ってないので、気密性は不明。 ペン先は、18金で、ロジウムメッキが施されています。 サイズは、「F(細字)」。 ペン先には、模様が刻まれており、「PARKER」、「18K-750」の刻印があります。 インクを入れないと書けませんので、バラしてみます。 インクの補充方式は、カートリッジ、コンバーター両用タイプ。 ちゃんと標準でコンバーターが付属していますので、ボトル入りのインクがあれば、買って直ぐに吸入式の万年筆として使えます。 インクカートリッジは付属していないので、直ぐに使うためにはインクカートリッジかボトルインクが必要です。 早速、インクを入れてみました。 コンバーター上部のツマミを回して空気を抜き、今度は逆に回してインクを吸い上げます。 万年筆にインクを入れるのは初めてですが、特に難しくはなかったです。 ペン先をしっかりとインクに漬け込まないと、空気が漏れてインクを吸えません。 では、試しに文字を書いてみましょう。 万年筆で文字を書くのは、殆ど初めてという状態なので上手く書けるでしょうか? 当然、的確な評価もできませんが・・・。 それから、人様からは言葉に困った挙句「随分ユニークな字ですね」という大変高い評価を頂くほどの達筆なので、あまり参考にはならないかもしれません。 用意した紙は、システム手帳用のリフィール。 ミニ6穴サイズ(127×80mm)のものです。 水性ボールペンとは、また違った感覚ですが、そう書き難くはありません。 しかし、慣れない事もあり、小さい字、細かい字は書きにくいですね。 そもそも「F(細字)」がどの程度の太さなのか理解していないという話はありますが、第一印象としては「F(細字)」って思っていたより字の線が太いです。 間違って「M(中字)」を送って来たのではないかと疑いましたが、ペン先の裏にちゃんと「F」と刻印がありました。 字画が多い漢字を使わない欧米向けの欧米製万年筆は、日本製と同じペン先サイズでもやや太めな事が多いようなので、そのためかもしれませんが比較検証できる万年筆がありません。 (字が汚いのは別として)慣れてないんで上手くコントロールできていません。 万年筆の角度や筆圧の微妙な差で、線の太さが随分変わってしまいます。 さらっと書けば、意外に細く書けるのですが・・・。 このテストで使った紙は、割と書き易い方なんですが、紙によってはインクが十分に出ず、字の一部が擦れることもあります。 正直に比較対象もないので、この万年筆が書き易いかどうかは、全くわかりません。 逆に書き難くて仕方ないと言う事もありませんね。 1つ言えるのは、思った字が書ける様に慣れが必要です。 まずは、ベストな字が書けるような筆圧と万年筆を立てる角度を体に叩き込まなければ。 慣れるためには、とにかく、万年筆を使う事が大事です。 正直、万年筆って、もっと書き難いものかと思っていたのですが、そんな事は全くないですね。 慣れは必要でしょうが、十分、普段使いできるレベルです。 書いた字もボールペンとは全く違います。 初めて万年筆を使うので、自分の字でありながら自分の字でないみたいな不思議な感覚です。 万年筆の程よい重量感も良い感じだし、インクを入れる作業も面白い。 それに、使うインクの色に悩むという楽しみもできます。 1本買うと沢山集めている方の気持ちが何となく分かります。 もう1本、持ち歩き用に欲しいかも。 文字を書くには万年筆だけでなく、媒体の方も必要。 手帳も欲しくなるし、革製の手帳カバーも欲しくなる そうそう、革製の万年筆ケースも忘れてはいけません。 と、こんな事していてはお金が貯まりません。 奥さんにも叱られるし。 万年筆ケースと言えば、オーダーメイド万年筆ケースで有名な「TAKUYA MADE BY HAND」に異変が。 コラボモデルを除いて、現行のシリーズは11/30をもって廃盤になるそうです。 勿論、私の分も含めて、既に受注済みの商品は製作して行くそうですが、新しい試みが行われるようですね。 詳細は不明ですが、来年からは「TAKUYAコレクション」というブランドを展開とか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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