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カテゴリ:万年筆
近所の銀行へ出かけたら、謎のダンス集団を発見。
別に、銀行の宣伝とかではありません。 この銀行は、マンションの敷地内にあるので、銀行前の広場は住民の憩いの場になっています。 マンションの住民が集まって、何やら踊りの練習をしているみたいです。 小さな太鼓を抱えて、打ち鳴らしながら踊っていました。 銀行の帰りに、以前「英雄 373」を購入した「人人楽購物広場」というスーパーの文具コーナーに立ち寄ったところ、ショックな事が・・・。 万年筆のショーケースが無くなっている・・・。 こんな郊外のスーパーでは、万年筆なんて売れないんでしょうね。 歩いて行ける場所にある、唯一のまともな「万年筆売場」だったのに・・・。 しかし、万年筆が完全に無くなったわけではありません。 基本的にショーケースに入っていたのは、高級なものだけです。 (高級と言っても500円程度の物からショーケース入りしていましたが・・・。) ブリスターケースに入った安物は、陳列棚にぶら下がっています。 値段も100円もしないものから150円程度までと激安。 以前から、激安万年筆の造りがどうなっているのか興味があったので、「英雄(HERO)」の「博士(DOCTOR)」シリーズの1本、「616」と言う万年筆を買ってみました。 今年、初の万年筆です。(去年買って、未だ届いていない分もありますが、あくまで去年の分ですよ。) 買ったお店:人人楽購物広場の文具コーナー 買った商品:英雄 博士(HERO DOCTOR) 大616 価格:8.3元(約109円) パッケージの裏のシールです。 頼むから「高級」って書かないで欲しい。 商品名に「金」へんに「衣」と言う字が見えますが、これは「イリジウム」の意味。 この値段でも、イリジウムポイントがちゃんと付いているんです。 商品を取り出すためのミシン目の上に、本物か偽物か見分けるための「防偽800」システムのシールが貼られています。 中国の場合、100円程度の商品でも偽物があっても不思議ではないですが・・・。 防偽800システムについては、リンクの過去記事を参照して下さい。 肝心の万年筆本体は、こんな感じです。色はグリーンを選びました。 軸は、プラスチック製、キャップは金属製です。どうもアルミみたいですね。 とにかく軽いですね。 お世辞にも、高級感があるとは言えませんし、作りも良くありません。 多少、キズもあったりします。 長さ:140mm 直径:11.0mm キャップには、縦線が模様として入っています。 パチンと留めるタイプです。 実際には「ぐにゅーう」と軸にめり込む感じで、気持ち悪いですね。 クリップは、矢羽のデザイン。 「どこかで見た事があるデザインだ。」なんて野暮な事は言ってはいけません。 間違いなくパクリでしょう。 首軸と胴軸の境目のリング状の部分は、スケルトンになっていて、一応、インクの有無が確認できるみたいです。 ペン先の殆どは首軸に隠れており、ステンレスのペン先が僅かに見えます。 この値段でも、ペンポイントは、ちゃんとイリジウムです。 ペン先のサイズは表示によると「大」です。 他にも「小」と「中」があるようですが、帰って来てから「大」を買ってしまった事に気付きました。 「大」と言っても、ペンポイントが極端に大きい訳ではなく、むしろ小さいので、どんな太さの文字になるか気になりますね。 ペン芯も殆ど首軸に隠れてしまっています。 ペン先とペン芯の接合が、ずれているとか突っ込んではいけません。 この値段ですから・・・。 要は、書ければOKなんです。 一番、気になっていたのがインクの補充方法。 中国の場合は、ランニングコストが高いカートリッジインクは敬遠されるので、カートリッジ式ではなく、何らかのインク吸入機構が内臓されていると読んでいましたが、やはり、中押し式のコンバーターを内臓していました。 コンバーター部分の取り外しができない固定式です。 大きくて容量がありそうなんですが、実際にインクを吸入してみても、沢山入った実感がありません。 そもそも、金属で覆われているので、どれだけインクが入ったか確認できないんです。 最後に、恒例の汚い字の試し書きです。 インクは、パーカーのクインク ブラックを使ってみました。 使用した紙は、ロディアのブロックメモです。5mm方眼が入っています。 比較として、1行あけて ・パーカー ソネット K18 Fニブ ・ラミー サファリ EFニブ ・英雄 373 でも書いてみました。 字幅は「大」なんですが、そんなに太くありませんね。 ちょっと太目のFくらいです。 ペン先は、かなりガチガチに硬いのですが、書き味は悪くありません。 紙への引っ掛かりも少ないです。 問題は、インクフローが過剰と言うか、過激なこと。 「書いている」と言うより「塗っている」と表現した方が合っていると思います。 意外と小さい文字も書けるのですが、インクフローが良すぎて、インクの乾きが遅いのでメモとかには全く向きませんね。 十分乾燥してから触らないと文字が滲みます。 メモ用なら「小」とか「中」の方が良いかもしれません。 書き難いとは言いませんが、癖があるので、これを最初の1本にしてしまうと、万年筆嫌いになるでしょうね。 この万年筆、突っ込みどころは満載だったりするのですが、一応、万年筆らしい形をしていて、インクの吸入機構を備え、価格が100円程と言うのは驚異的ですね。 中国万年筆、侮り難し。 中国では、中押し式のインク吸入機構を内臓した万年筆は、昔からあるようで、うちの奥さんも子供の頃、学校で使っていたそうです。 当時は、4、5元(5、60円)だったそうですが、物価の上昇を考えると、あまり値上がりしてませんね。むしろ安くなったのかも。 そう言えば、キャラクターものの激安万年筆もありましたので、今でも小学校等で使われているのかもしれません。 一緒に英雄のボトルインクも買おうかと思ったのですが、買っても使わないと思うのでやめました。 値段は30円程と激安ですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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