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カテゴリ:試写会
昨日、東映本社第一試写室にて「Dear Friends」のマスコミ試写会にJanJanの試写会記者として参加した。昨日はマスコミ向けの最終試写会だったので場内は満席。
さて映画の話、270万部を超える大ベストセラー「DeepLove」シリーズで、女子中高生のカリスマ的存在になった作家Yoshi総監修により完全映画化された作品で、主人公のリナに「ワイルドスピードX3 TOKYO DORIFT」でハリウッドデビューをした北川景子。リナを心底慕い、自暴自棄になっていくリナを励まし続けるマキに、NHKの朝ドラ「ファイト」の主役を演じた本仮屋ユイカ。 友達なんか必要ない。必要なときにだけ利用するもの”と言い放つ女子高生のリナ(北川景子)は、突然の病魔に侵されすべてに絶望して自ら命を絶とうとする。そんなリナの前に、親でもとりまきの友人たちでもない、彼女の記憶にさえない小学校時代の同級生マキ(本仮屋ユイカ)が突然現われる。彼女は自殺しようとするリナの代わりに、自らの胸にナイフを突き立てる。 まず、自己中心的で利己主義なリナに共感できず嫌悪感さえ覚える、リナの家族も父は娘に無関心、娘に対して他人の子供の様に接する過保護な母、崩壊してしまった家族関係。そんなリナに病魔が襲うのだが、医師や看護婦に対しても悪態をつき、検査の結果、本当の病名を知らされ絶望するリナを救うのが、リナの記憶にも無い小学校からの同級生マキ。しかし、このマキの掘り下げが無く唐突に現れ、都合よくリナの危機を救うのに違和感を感じる。ストーリーの都合上そうするべきであったのかもしれないけど、ちゃんとマキの人生や生き方を描かないと、どうしてマキが心底リナを慕うのかが判らない、後半にリナとマキの子供時代のエピソードが描かれるけど、それでも弱すぎる絆で納得いかない。マキの家族や生活を描かないと映画として駄目なのではないか。 映画はリナの闘病生活と、マキの辛い運命が描かれ終結を迎える。 映画の感想 映画は「友達は必要ですか?」と「友達」と言うキーワードを何度も投げかけてくる。ケータイのメモリ多さや、プリクラの数で友達の数を自慢する女子中高生の危うい生き方に疑問を提示している様にも感じた。リナの気持ちを表すかのように、過激なセリフ、映像、音楽が、場所が、映画が進むにつれて、音楽は大事な小道具のオルゴールや、場所は渋谷の町から海を見下ろす病院に辿り着く、何かリナの心の平穏を表しているようだ。 「美少女戦士セーラームーン」でセーラーマーズを演じ、お茶の間のチビッ子たちを熱狂させた北川景子の姿はこの映画には無い。友達を利用して、大人に悪態をつく今時の女子高生を体当たりで熱演している。この作品は彼女の代表作になる事は確かだ。 その反対に本仮屋ユイカは受身の演技で、先にも書いたがリナに比べて存在の薄い役なので、どうしても北川景子の印象が強く残ってしまう。 リナとマキの人生を対比させて描けば、二人の絆のつながりを感じられたのに、リナ優先に描いた為にマキという人間が最後まで見えてこなかったのが残念に思った。 [追記] インターネット新聞「JanJan」にて、私が試写会記者として投稿した「Dear Friends」の文が1月28日付けで掲載されています。あわせて御覧ください。「Dear Friends」の文字をクリツクするとページに飛びます。 映画「Dear Friends」の関連商品はコチラをクリック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.28 13:14:46
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