岩国航空基地フレンドシップデー2023(その1)
4月15日、4年振りの開催となった岩国航空基地フレンドシップデー2023へ行って来ました。天気は生憎の雨天となってしまいましたが、久し振りの岩国基地のイベントで楽しめました。尚、いつもであれば5月5日の開催でしたが今年は広島サミットが5月に行われる関係で早くに行われる事になったそうです。家から最寄りの駅からJRで始発の次くらいの電車に乗って岩国駅へ行きました。従来であればそこからもう満員列車だったのですが、比較的空いていて座る事さえ出来ました。雨のお陰で客も少しは減ったのかと期待したのですが、岩国駅に到着する直前でシャトルバスに乗る為の列が立石の陸橋の上に既に形成されているのを見かけて諦めました。まだ7時前だというのに・・・となると歩いて基地まで行くのが今までのパターンでしたが、入場が過去よりもかなり早い7時に変わっていたのでいつかのように入場門前で長時間待つ事はないだろうと考えました。が、そこは天気は雨、それなりに降っているのでどうしたものかとふと見ると、タクシー待ちの列は比較的空いているみたい。今までタクシーを使った事は無かったのですが、雨天なのもあってそれに乗る事にしました。シャトルバスが400円に対してタクシーは770円掛かったのですが、スタートから雨の中を歩く事を考えるとまあ許容範囲内の料金かと。タクシーの降車場からは徒歩組に合流して少し歩いて西ゲートに到着。時刻は7時30分前、バス待ちがどれくらい掛かったのかは判りませんが見た感じ1時間では乗れそうも無いと思っていたので私的にはスムーズに辿り着いた気分。入口には先週、岩国空港ロビーでも見かけた旗が掲げられていました。これ、基地内でも数カ所で見かけたので、それなりの数を作ったみたいですね。ここから暫くは右手に米軍関係者用の住宅地を見ながら、真っ直ぐに「SAKURA ST(桜通り?)」に出来た手荷物検査の為の列に並びました。ここで30分くらい拘束される事になりましたが、8時過ぎにはそれも通過出来てイベント会場へ向けて再び歩き出します。4年振りになる基地内を徒歩で移動、広いのでこれまた少し時間が掛かりますが気分は高揚していきますね。やがて管制塔が見えてきて、海上自衛隊の基地内に設けられたイベント会場へ到着。折角に早くに着いたので、いくつかの部隊の出店をチェックしてTシャツをいくつか購入しながら歩きました。滑走路に近い方の会場では、F-35Bを発見。期待していた通りに「バッツ」のお店でF-35B仕様のTシャツを購入。「バッツ」のシャツは数枚持っていたのですが、当然ながらそれらはホーネット時代の物でしたのでF-35Bに更新されたのを狙っていました。4年前、当時は唯一のF-35B部隊だった「グリーンナイツ」のお店も反対側にありました。2019年にもTシャツを買っていたのですが今年のはそれとは違うデザインのものがありましたので、やはりこちらでもシャツを購入する事にしました。お店で対応してくれた部隊の関係者(ご家族?)とのやり取りは、こちらが片言の英語だったのだけど親切に笑顔で応じてくれて、ちょっとしたアメリカの雰囲気だったりで楽しかったですね。さて、目当ての買い物は無事に済んだので、肝心のF-35Bをじっくりみてみようとカメラを取り出しました。ぱっと見で4機の機体が円状に並べられていました。海兵隊の部隊がそれぞれ2機づつ並べたのかな・・・なんて思っていたのですが、よく見たらその内の2機は日の丸(灰色だけど)のF-35Aでは無いですか!?尾翼のマークも航空自衛隊ので、この機体のは第302飛行隊のオジロワシの部隊章、もう1機は第301飛行隊のカエルマークのF-35Aでした。まさか三沢基地所属のF-35Aがここで見られるとは思ってもいなかったので、これは嬉しいサプライズでした。というのも、2019年から数年前は徐々に航空自衛隊の機体の展示が減っていて、その前には見れたF-2なんかも来なくなっていましたから。F-35Aはアラスカからの米軍仕様は見ていたのですが、日の丸を描いた機体も1度見てみたいと思っていたのでこの日に見れてそれだけで雨の中やってきた甲斐があったと思います。展示も海兵隊2部隊2機のB型と、自衛隊2部隊2機のA型の計4機のF-35を並べていたので見比べる感じで隣の機体を眺める事が出来て面白かったですね。他にも沢山の展示機があったのですが、とりあえずの目的の買い物も済んだので1度イベント開始前にどこかに落ち着く事に決めました。滑走路の前はもう既に多くの人が集まっていて滑り込める雰囲気では無い感じ。少し歩いているとイベント会場へ向う途中の「道」の先から主会場へ向う機体が見れそうな場所がありました。比較的空いていて滑走路も見えたし、雨も降り続けるのでとりあえずそこで良いかと決めて待ちました。9時過ぎ、イベント開始のアナウンスが始まり 暫くすると米軍基地側からスーパーホーネットが移動していくのが見えました。まずはVFA-102「ダイヤモンドバックス」から106番機、続いてVFA-115「イーグルス」の311番機、更にVFA-27「ロイヤルメイセス」の211番機、VAQ-141「シャドーホークス」のグラウラー504番機と続きます。その後にはVAW-125「タイガーテイルズ」のE-2D 602番機が、最後にVMGR-152「スモウズ」のKC-130Jが移動していきました。9時14分、最初の1機が離陸・・・早過ぎて追い付けない!!2機目、「イーグルス」のスパホが離陸。後ろ姿からはバーナーからの炎が赤く光っていました。3機目、「ロイヤルメイセス」離陸。そしてグラウラー、アドバンスドホークアイ、KC-130Jと離陸していきました。更に出て来たのは・・・ANAの旅客機だけど「鬼滅の刃」仕様!存在は知っていましたが、初めて見ました。9時半直前、「鬼滅」ジェットが離陸していきました。その後暫くはKC-130Jが数回旋回を繰り返しますが、どうも天気が悪いですね。雲というか霧の中から突然姿を見せるような感じ。10時を待たずして降りてしまいました。本来であればこの機から日米両国の国旗を広げたパラシュート降下があったと思いますが仕方ないですね。10時10分過ぎ、2機の戦闘機(スパホとグラウラー?)が並んで飛行、でも暗くてよく判んないです。E-2Dも頭上を通過。10時15分過ぎ、再びスパホが通過。その後にもう1機も続いて飛来しました。結局1回通過して旋回して降りる事となってしまいました。まぁ、下から見ても視界は悪そうでしたしこれはもう飛んでくれただけでも凄いと思うしかないですね。10時20分過ぎから10時半頃にかけて「イーグルス」「シャドーホークス」「ダイヤモンドバックス」の順で3機が降りました。あれ? もう1機は?E-2Dも着陸。10時40分、ANA旅客機が着陸しました。そして10時45分、最後の「ロイヤルメイセス」のスパホが帰ってきましたね。11時09分、次の演目は陸自のUH-1Jの展示飛行でした。レンジャー隊員のレべリング降下を行った後にジグザグに飛んだりしてみせてくれました。陸自ヘリというと、少し前に宮古島でUH-60JAが師団長を含む10名を乗せて墜ちた事故があったばかりですが、そのような時期に機種は違えどイベントの為に雨天の中飛ばしてくれて感謝しかないですね。これでひとまず展示プログラムは終了みたいなアナウンス。やはりこの悪天候の為にいくつかの飛行は中止になってしまいましたね。むしろよくスパホをあんなに近付けて飛ばしたなぁ、なんても思ってしまいます。さて、この場所からは・・・いつも川岸の堤防から見ていた米軍基地を反対側から見る事が出来ました。近くには海兵隊のレガシーホーネット(「シルバーイーグルス」)やその奥にはF-35Bも格納されているのが見えました。更に奥の海軍の駐機場にはスパホが並んでいて、恐らく展示飛行を予定していたと思われるオスプレイも2機居たりしましたね。という訳で展示飛行に向う米軍機を見る事は出来るのですが、暫く飛びそうもないですし雨も小降りになってきたのでこの機会に地上展示の機体などを見て歩く事に切り替えて移動する事にしました。メイン会場の北側から入ってすぐの所には、陸上自衛隊の装備が4つ程置かれていました。その中で目を引いたのが155mm榴弾砲。過去の展示だと輸送車とか地対空ミサイルみたいなのはあったと思うのですが、地対地砲は初めて見たような・・・尚、見ていると砲身が上から下に降りたりと動いていました。もう1つ気になったのが、これも岩国で見るのは初めての16式機動戦闘車でした。これ自体は昨年の新田原基地祭で私は初めて見ていたのですが、やはりまだ2回目とあって興味深く拝見させて貰いました。この車両は四国は善通寺駐屯地の第15即応機動連隊の所属だとか。部隊マークは黒地の四国の上に白の狼の顔。後ろから見ると、左後方にセットしてあるシャベルやバール、手斧も車体と同じ色に塗られているんですね。プラモで塗り分ける必要は無さそうだなぁ、なんて思ってしまいました。横から見ると、タイヤ付きの戦車ってな雰囲気ですね。まさか航空基地のイベントで見れる事が出来るとは思わなかったので、これも貴重な収穫となりました。隣には海上自衛隊のMCH-101掃海ヘリ。日頃の岩国基地でもよく飛んでいるのを見かけますね。機番は8659の機体でした。そしてUS-2 9901番機。これも岩国でお馴染みの機体ですね。陸自のヘリのAH-1Sコブラ攻撃ヘリ、海自のSH-60K哨戒ヘリ 8450番機もありました。海自の徳島航空基地の第202教育航空隊からTC-90練習機が1機、空自の防府北基地の第12飛行教育隊からT-7練習機が2機やって来ていました。その隣はF-35×4機の展示スペース。もう1度、色々と見て廻りました。まずはVMFA-242「バッツ」のF-35B。コロナ渦の為に近くで機体更新後に近くで見る機会がずっと無くて、この日に出会えるのを楽しみにしていた部隊でした。この部隊の機体だけ、主脚扉にもイラストが描かれているのをここで初めて気付きました。いつもは遠目から見かけている蝙蝠マーク、近くでみると結構凶暴そうな顔付きをしていたんですねぇ。ノズルカバーも蝙蝠マークでした。一方こちらはVMFA-121「グリーンナイツ」のカバー。こちらの部隊はこれで3回目の展示になりますね。最初に観たのは2017年のフレンドシップデー、その時はまだ「バッツ」はレガシーホーネット、更にはハリアーまで居たんですよね。一方こちらは航空自衛隊の第302飛行隊のF-35A。本当に赤くない日の丸が新鮮に感じました。エンジンカバーはもう1機の第301飛行隊のと同じ物でしたが、輪留めはちゃんと部隊別のデザインになっていましたね。という事はこれも備品として三沢から持って来たのですか。そして第301飛行隊のF-35A。カエルのマークが可愛いです。よくよく考えると、カエルもオジロワシも、その部隊章の実物をこうしてはっきりと見るのは初めてだったかも。こちらの輪留めもちゃんと第301飛行隊仕様でした。尚、両部隊共にもう一方の輪留めには忍者とフレンドシップデーと書かれた物を使用していました。こういう細かい所に遊び心が見れますねぇ♪日米のステルス戦闘機がこうして並んで観られるのが幸せですね。それだけ今が平和だという事を感じてしまいます。また来年も、この光景を見る事が出来ればなぁと思ってしまいました。と、滑走路の方では先程降りていた全日空の旅客機が飛び立っていく所が見えました。先週の旅行が結構手軽に行けたので、また私も東京に遊びに行きたいなぁとも思ってしまいます。(続く)