テーマ:落語について(2147)
カテゴリ:落語
「麻生さん、また投げ出し内閣の本領発揮で、道路財源は昔の通りだし、小泉以来の改革路線は変更すると言う」
「そうですね。今の経済状況では仕方がないと言っていました」 「すると、これからも何が起こるか分からないから、今計画しているのはちゃんとやるかどうかは分からないということじゃろう」 「あ、そうなりますね」 「一応いいことを言っておいて、世の中が変わっているから駄目だとすればいい……そういういい加減なことをやるのだということをはっきり宣言しているのと一緒じゃ」 「ううん、そうなりますか」 「それから、わしも本を読んでいて、現在今年50冊目に掛かっている」 「週に1冊ですか」 「これ以上は無理じゃな。学生時代は速読っていって、文庫本の2ページを10秒くらいで読んだ。実は斜め読みと言って、同じく1秒で内容をつかめる。どこに書いてあったかなって探す時は今でも活用しているが……」 「普通に読むのは遅くなりましたか」 「速く読むと内容が分かっても、表現などの本当の味わいは分からない。だから、小説の場合はまず一通り読み、二度目にじっくり味わいながら読む。これが国語の授業と同じじゃな。国語でも、予習で一度読んでおくとよく分かる。いきなり授業で理解できるほど頭のいい人はいない」 「そうですか」 「最後にもう一度通して読む。これだけやらないと、本当に作品の味は分からない」 「大変ですね」 「実は映画や音楽も同じでなあ。3回は同じ物を見たり聞いたりしないと……」 「これも大変ですね」 「そういう訳で、通勤時間のうち電車の往復1時間を読書に当てる訳じゃが、休日の空いている時間を加えても7、8時間じゃから、1週間に1冊以上は無理じゃ」 「これで音楽もあるから大変ですね」 「CDなどもちょうど50枚入手しているな。2枚組、3枚組というのもあるから合計57枚か……1つ1時間で計算しても171時間聞いたことになるな……」 「はい、本日は本を読むというテーマでございました……」 「勝手に終わらせるな。麻生首相の話じゃろう」 「あそうか……忘れちゃった」 「詰まらない洒落…… 報道によれば、11月30日に購入した本が次の通り。 「強い日本への発想」(日下公人、竹村健一、渡部昇一著)、 「大暴落1929」(ガルブレイス著)、 「人物で読む現代日本外交史」(佐道明広、小宮一夫、服部龍二編)、 「日本はどれほどいい国か」(日下公人、高山正之著)。」 「政治的な本ばかりですね」 「店員に『この本は不良品じゃないか』と声を掛けたらしい。どこが不良品かといえば、ルビがついていないからという」 「え……」 「漢字が読めないということが報道されたことからのギャグらしいが、そこでお店は和やかな雰囲気になったのじゃろうか……」 「さあ……」 「さて、今回すでに報道されているが、11月10日の毎日新聞から引用しよう。11月1日に同じブックセンターを訪れて、やはり4冊を購入しているリストじゃ。 ・ 長谷川慶太郎著「2009年 長谷川慶太郎の大局を読む」(李白社) ・ 日下公人・高山正之共著「日本はどれほどいい国か」(PHP研究所) ・ 御厨貴著「表象の戦後人物誌」(千倉書房) ・ 村井哲也著「戦後政治体制の起源-吉田茂の『官邸主導』」(藤原書店)」 「あれ……『日本はどれほどいい国か』って重複していますね」 「そうなのじゃ。これもギャグなのじゃろうか。わしも間を置いて同じものを買った経験があるが、同じ月に2冊はないな。まさかすり減る程読んだ訳ではあるまい。わしも、辞書は1年ですり減って使えなくなることはあるが……それで同じ本を買ってしまうのは、あまり興味のない分野だから読んでも忘れるか、読む暇もなく放っておいたためじゃ。もちろん興味のある分野なら、読まなくても買ったことは覚えているから、同じ本を買うことはあり得ない」 「ということは、どうなります」 「麻生さんはその本を読まなかったということかな……読んで忘れたのかも知れないが、どちらにしても麻生さんには興味のない分野だっということが証明された訳じゃ」 「日本がいい国だろうとどうだろうと、かまわないって意味ですか」 「そうしか取れないな。わしは手に入れた本はちゃんと読んでここで感想を公開している。麻生さんも、メモ程度でもいいからちゃんと感想を残すべきじゃよ。わしは学生時代、マンガでもちゃんと感想を書いた。今でも心残りなのは、全国感想文コンクールに、普通の書物ではなく、マンガの感想で入選してしまったということじゃ」 「はい、感想を書くというのが大家さんからのお勧めです」 「政府のきちんとした対応を待っています」 「それほどのものじゃない」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.06 18:31:23
コメント(0) | コメントを書く
[落語] カテゴリの最新記事
|
|