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カテゴリ:プーケット生活
今日のお題はちょっとヘビーな内容なので、ブログに書くか書かないかちょっと悩んだのだが、自分でこの時の事を忘れない為にも思い切って書くことにする。
少し生々しい表現もあるかもしれないので、気になる方はスルーしていただきたい。 先週は、友人兼お客様のコウジ君夫妻が4ヶ月の赤ちゃんを連れてプーケットに遊びに来ていた。 嫁は妊娠8ヶ月の時にも遊びに来てくれたので、半年ぶりの再会である。 コウジ君は今回国際免許を持ってきていたので、彼に運転してもらい、皆でご飯を食べに行ったりして、退院してからほとんど引きこもりの私をいろいろ連れ出してくれた。 二人はどうしようもないぐらい赤ちゃんがかわいいみたいで、それはもうこちらまで顔がゆるんでしまう位の可愛がりっぷり。 コワモテのうちのオヤジも抱っこしてあやしたりして、我が家の赤ちゃん欲しいモードは一気に高まっていた矢先の出来事だった。 退院して以来、私は自分の事も満足にできない為、朝息子を学校に送り出す仕事はもっぱらおやじの仕事となっている。 ただ、なかなか起きない息子を起こす作業だけは私の仕事。 その日もなかなか起きない息子を起こそうと、上半身だけ起き上がった瞬間に猛烈な眩暈に襲われた。 しかも気持悪い。 その後も眩暈と気持悪さは治まらず、結局昼近くまでベッドから起き上がることが出来なかった。 その時の事をコウジ夫妻に話すと 「妊娠したんじゃないの?」 と言う。 確かに来るべきものが5日ほど遅れてはいたのだが、手術をしたりと今月は日常的ではないことが重なった為遅れているのだと思ってあまり気にはしていなかった。 嫁が妊娠検査薬を買ってきてくれたので、早速検査。 すると。。。。 なんと!!陽性反応が出た。 妊娠である。 何もこんな時にともと、一瞬思ったが素直にうれしく、コウジ夫妻もものすごく喜んでくれた。 ただ、手術後にいろいろな薬を飲んだり、レントゲンを撮ったりしたのでそれがかなり気にかかる。 すぐに病院に電話をして確認をとったが、あまり心配をしなくてもいいとの事。 ただ、やはり先生に直接話しを聞きたかったので、翌日に息子の時にお世話になった先生に会いに行く事にした。 翌日、先生にもう一度薬やレントゲンの事を聞いたが、やはりあまり心配しなくても良いとの事。 超音波で子宮の状態をチェックしてもらうが、この時点でもうそろそろ見えてもいいはずの胎嚢と言う袋が見当たらないらしい。 ただ、この時期にはそういうこともあるらしいので、(来週には見られるでしょう)と言う先生の言葉に安心して帰宅した。 息子に話そうか、いやいやちょっとまだ早すぎるかなどとは思ったりしたが、あんまりうれしかったので結局次の日に話してしまった。 息子はやはりものすごく喜んでくれたし、そのことを話して以来オヤジもかなり機嫌が良さそうだったので私も大満足。 オヤジとはかなり長く一緒にいるので私は 「赤ちゃんが出来てうれしい?」 なんて野暮な事は聞けない。(お互いに照れくさい) 通常オヤジがどう思っているかは、ヤツの態度で判断するようにしている。 それから3日後、トイレに行くと少し出血しているのが判明。 息子の時も出血は少しあったので、最初はあまり気にしていなかったが、夜になるにつれ色が濃くなっていくような気がして、その日はほとんど眠れず。 心なしか腰にも鈍い痛みが。 次の日に先生に電話をした所、診察に来た方が良いとの事。 オヤジと共に病院に行く。 内診と超音波でやはり胎嚢は確認されなかったため、先生が血液検査をすると言う。 いつもはにこやかな先生の顔が曇りがちなのがすごく気になった。 私が 「血液検査をすると一体何がわかるのですか?」 と聞くと 「ホルモン値を調べる事によって、子宮外妊娠とか妊娠が継続しているかがわかります」 と言われた。 子宮外妊娠だった場合はすぐに手術をしなくてはならないらしい。 もちろん、育つべき所に着床していないので、妊娠の継続は不可能である。 血液検査の結果は1時間かかるらしいので、いろいろこの後用事が控えているオヤジに 「用事済ませてきたら?」と言って行かせた。 自分でそんなことを言っちゃったものの、あまりの不安と怖さで涙が止まらない。 「また手術だったらどうしよう」 とか、あんなに喜んでいた息子の事とかを考えると悲しい。 一人車椅子に座って泣くのも疲れた頃に、先生に呼ばれた。 検査の結果、ホルモン値は妊娠しているには低すぎるらしく、先生に 「流産と思われます」 と告げられる。 尿検査では妊娠反応は見られるものの、初期の段階で私とオヤジの卵は力尽きたらしく、この2,3日以内に生理のような状態となって出て行ってしまうらしい。 形にもなっていないので、特別な処置はしなくても大丈夫らしく1週間後にまた来てくださいとのことであった。 迎えに来たオヤジにそのことを話すと 「大丈夫。また赤ちゃんは来るさ」 とかなりあっさりしていて、さすがタイ人だと痛感する。 私も子宮外妊娠で手術、そして再入院という最悪の事態を想定していたのと、薬を飲んだりレントゲンを撮ったりと心配続きだったせいもあって 「残念だけど、きっと今回は赤ちゃんも何か都合が悪かったんだ。」 と思う事にする。 学校から帰ってきた息子に事情を説明した所、最初はちょっと怒っていたが 「ごめんね、でもまた赤ちゃんは来てくれると思うよ。あなたはどう思う?」 と聞くと 「うん。きっとすぐに来るね。ママ、大丈夫だよ。」 と納得してくれた模様。 今私の体の中からは、形にもならなかった子供が流れ出ている。 トイレに行く度に悲しい気持ちに襲われる。 でも私は今回のこの体験を忘れない。 一瞬の妊娠体験だったが、私はものすごくうれして幸せだった。 そして、前向きに考えて次こそちゃんと再び妊娠できるよう願おう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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