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カテゴリ:トルコの生活・日常
数日間でしたが、地方へちょっとお出かけしてきました。
アンタルヤから北上する道すがら、野生種、栽培されているものを含めて白や淡いピンク色の花が景色に色どりを添えていました。 ああ、春だなあ・・・。 トルコではこの時期、桜の代わりに各地でアーモンドやスモモの白い花が咲いているのを見ることができます。 トルコに来て間もない頃はそれらを見て「あっ!こんなところに桜が咲いている」と、ちょっと嬉しくなったりもしました。 20年以上前の話なのですが、黒海地方のどこかに日本から友好の証として寄贈された桜の木々があるらしいというのも聞いたことがあります。 他にも各地の日本庭園にも桜が咲いているそうです。 桜を見たいと思う気持ちが日本人なんだなあ・・・と思ったりもしたのですが、桜というのは実は日本、もしくは中国などアジア固有のものではなく、ヨーロッパやアメリカ、カナダなと北半球の温帯に広く分布しているものなのだそうです。 もちろん日本固有種もありますが、桜は自然交配がしやすく、野生種だけでも世界で100種、日本には10~11種あり、栽培品種を含めるとなんと200以上の種類が見られるとのこと。いやいや600種以上あると言う説もあるようです。 おお、桜は世界の花だったんですね。 さて、オヤに関わっている人なら興味持たれたと思う今回のタイトル。 「オヤの木」。 なんとトルコにはズバリ「OYA AĞACI(オヤの木)」と名の付いた木があります。 日本でもお馴染みの百日紅(ヒャクジツコウ)、サルスベリのことです。 日本の実家の庭にもあるのでオヤの木がサルスベリと知って、なんだかとても嬉しくなったのですが、お花がチリチリと縮れているのが特徴です。 ブルサのコザハンの近くに毎年、この時期に花開き、周辺の人たちには「オヤの木」として親しまれている2本の木があります。 今回、ちょうど満開と言うことで改めて写真を撮りに行きました。 ピンクの花をたくさんにつけた様はとても華やかで美しく、私が写真を撮っていると、他の人たちもわざわざ足をとめて見入っていました。 でもちょっと待てよ。 これはサルスベリではないなあ・・・。 お花の付き方や幹の様子は桜そのものです。 細かい品種まではわかりませんが、たぶんいずれかの八重桜だと思います。 トルコで桜の品種と言うと、キラズやビシネと言った「サクランボ」の実を付けるものを指します。日本の映像などに出てくるいわゆる桜が観賞用で実を付けないことに驚かれるほどです。 この、地元の人がオヤの木と呼んでいるものは、おそらく実を付けないこと、花びらが縮れていること、花の色が白ではなくピンクであることなどから、桜品種ではなく、サルスベリの木だと思われたのだと想像します。 そう思ったのですが、わざわざ訂正しなくてもいいかなと考えました。 オヤの木がそこにある。 そして毎年、美しい姿を見せてくれて、それに春を感じることができる人たちがいる。 それだけで十分「オヤの木」としての役目を果たしている気がします。 そういう私もトルコに「オヤの木」と言う名前の木が存在すると知っただけで、とても幸せな気持ちになったのでした。 ------------------------------------------------------------------ YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。 トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。 新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ ikumi nonaka チャンネル ------------------------------------------------------------------ ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ ミフリ&アクチェ にほんブログ村 にほんブログ村 その他・全般ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 20, 2022 09:51:09 PM
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