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カテゴリ:読書亡羊
![]() ベートーヴェンの9曲の交響曲が、他の作曲家の交響曲とくらべて非常に特徴的なのは、一曲一曲のすべてが完全に独立しているということです。1番がハ長調、2番がニ長調、3番が変ホ長調といった具合に、6番の『田園』と8番が同じヘ長調という以外はすべて調性も違います。構造や作風や伝えようとしたメッセージもすべて違う。シンフォニーを100曲以上つくったハイドンや、41曲もつくったモーツァルトの作品なら、「これ、何番だっけ?88番だった?ああ、89番か」といってしまうくらいに似通ってるんですけど・・・・・・指揮者がそんなことではいけませんが(笑)、ベートーヴェンの交響曲は誰も間違えません。9曲すべてが独立した強烈な個性に彩られています。(金聖響) 第1番ハ長調作品21「喜びにあふれた幕開け」 第2番ニ長調作品36「絶望を乗り越えた大傑作」 第3番変ホ長調作品55『英雄』「新時代を切り拓いた英雄」 第4番変ロ長調作品60「素晴らしいリズム感と躍動感」 第5番ハ短調作品67「完璧に構築された究極の構造物」 第6番ヘ長調作品68『田園』「地上に舞い降りた天国」 第7番イ長調作品92「百人百様に感動した、狂乱の舞踏」 第8番ヘ長調作品93「ベートーヴェン本人が最も愛した楽曲」 第9番ニ短調作品125『合唱付』「大きな悟りの境地が聴こえてくる」 1番、2番、8番はまだ聴いたことがありませんが、6番と7番が気に入っています。やはり最後には第9にたどり着くのでしょうか。(合掌) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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