【ブルーリボンサービスの流儀】　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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  比較散髪論

  街場のあちこちに激安の散髪店が登場して久しい。馴染みの店と料金を比較すると半額、カットのみなら１／３という驚きの低価格である。もちろん組合には加盟していないので金額の設定は自由である。理容技術者の時間給から逆算すれば、少なくとも２０分くらいでカットを終えなければ採算が合わないだろう。しかもひっきりなしの来客を仮定してのことだから何かからくりがありそうである。どなたか種明かしをして欲しいものだ。今日は今年になって三度目の散髪に行った。二十数年来の付き合いとなるマスターとの会話のネタも丁度よい具合である。ちまたの情報を得るにはもってこいのニュースソースである。ゴルフの話、ペットについて、おいしいうどん店情報から異業種の景気動向まで多岐にわたる話題が満載である。１０００円カットの店では、きっとこんな会話をしている余裕はないだろう。おしゃべり＋３１５円かもしれない。

  2009.03.03

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  古民家

  吉井川河畔の長船カントリークラブ対岸にあるリョービガーデンには、乗馬クラブとテニスコートの間にふるさと村文化財庭園『てい園』があり、茅ぶき入母屋造りの古民家が佇んでいる。１５０年以上前に建てられた県北の農家を移設したもので、「夢二茶屋」、「我楽多堂」という二軒の民家に加えて、泉水の向こうには「松露亭」と名づけられた茶室が控えている。園内には曰くありげな印塔も建ち先代の遺徳が偲ばれるものの、行き届かぬ古民家の手入れには勿体ない気がする。落葉を集めて焚火をする管理人の姿があり庭園管理はさほどでもない。この庭園を所有するＲ社グループには木造住宅建築の老舗があるので、是非とも改修工事のうえ甦らせて欲しいものである。素晴らしいお茶会が催せることは間違いない。

  2009.03.02

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  日曜日の朝

  早起きは三文の徳とか申しますとおり、今日は気持ちのよい日曜の朝となりました。現場に向かう途中、偶然にも月に一度開催されている京橋朝市の賑わいに出くわしました。平成元年に始まった朝市はこれで２５５回目になり、すっかり定着した行事は街の風物になったようです。さて、本日は東○ホテルで長年シェフを務められたオーナーが営む備前一宮の欧風レストラン『ぶ○○の木舎』さんから久しぶりにご用命をいただきました。先日同店のケータリングサービスがテレビ放映されたのを偶然に見ていて、懐かしく料理長ご夫妻のことを思い出していたところ、数日後に奥様から電話がかかってきて吃驚しました。新築開店以来ずっとご愛顧いただいていたのですが、数年前からお店の大切な顧客のご紹介先業者さんに変更されてしまいました。お客様は神様ですから仕方ありません。よくあるケースです。久方ぶりの面談では、ご夫婦の変わらぬお人柄にほっといたしました。謙虚この上ないご主人と「コツコツまじめにが一番」が口癖の奥さん、お二人揃って昔のまんまのスタイルを固持されていました。そんな奥さんからは、「紹介されて何度かよそにお願いしてみたけれど、やっぱりお宅がいいわ」と言われてニンマリ。人的サービスが商品ですから利用してみなければ比較できません。これもよくあるケースです。「コツコツまじめにですね」と返して気持ちのよい日曜の朝となりました。京橋朝市と同じにコツコツまじめに継続することが花開く道だと確信した次第です。

  2009.03.01

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  １００曲のクラシック

  藤井康男著「１００曲のクラシック」。発刊当時の著者は(株)龍角散の社長である。ご自身でもピアノ、フルートを演奏され、クラシック音楽に精通している。音楽で心をリフレッシュ！！元気をつけたいとき、心に安らぎがほしいとき・・・・・・、気分転換にはクラシック音楽が最適。古今の名曲を厳選し、豊富なエピソードをまじえ紹介したクラシック入門書。心を静めるときに聴く２５曲、元気になりたいときに聴く２５曲、心安らかなときに聴く２５曲、気分を盛り上げたいときに聴く２５曲、合計１００曲のお奨めのＣＤが紹介されている。「ゴホン！（ご本）といえば龍角散」というくらいだから、美しいノドを聞かせるオペラやミサ曲も含まれていることだろう。著者の言うとおりに気楽にクラシック畑に飛び込んでみよう。

  2009.02.28

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  ボディソニック

  しばらく横着をしていたスポーツ施設通いを再開する。メディカルチェックの超優良結果に気分上々のかみさんが先週から同行している。今日は「かんたんエアロとストレッチ」の教室に参加して良い汗を流した。年々低下する筋力と持久力を維持するために、エアロバイク３０分と筋トレ１０種目２セットを課しているが、かんたんとはいえエアロビクスの後だけに息が切れてしまった。脈が治まって血圧測定をすると、開始前より上下とも１０ポイント以上低下していて理想値を示している。やはり運動による血圧正常化効果はバツグンである。さて、ロッカールームの手前にはパイオニア社製の「ボディソニック」が設置されていて、いつも通りすがりには誘惑されている。今日は雨だしゆっくりするかと腹を括り、リラクセーションチェアに身体を沈める。ボディソニック（体感音響装置）から流れる波の音にすっかり気持ちよくリラックスして、案の定寝てしまった。気が付けばかみさんは未だ夢の中である。気持ちよい寝覚めであったが、受付で耳にした４月より利用料金値上げのお知らせは寝耳に水となってしまった。

  2009.02.27

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  緑化フェア

  花と緑の祭典、『第２６回全国都市緑化おかやまフェア』のメイン会場に潜入して、完成した体験学習施設や急ピッチで整備の進む公園を傍観する。会場内には当然ながら造園業者の車両ばかりが目に付き、公共工事の減少した昨今にあっては願ってもない特需になっている。全国規模の博覧会や大会が開催された後は公共工事が激減する法則があると聞いて少し心配ではある。大会運営にあたるボランティアのスタッフは８００名の応募があり頼もしい限り。ところが、地元ホテルによれば開催期間の利用予約については、これといって突出していないそうで、街の盛り上がりは今ひとつらしい。イベント会場内の環境美化にはボランティアはもちろん清掃会社からスタッフが派遣される。仮設トイレの清掃は仲間のビルメン会社が受注したそうで人材確保にてんてこ舞いしている。業界の者としてひとつ気になるのは、総ガラス張りの学習施設である。開催中はともかく、終了後のメンテナンスの経費は勘定に入れているのだろうか。少なくともガラス清掃には数十万円かかりそうである。開幕の式典には秋篠宮御夫妻の来臨が決定しており楽しみである。期間中に政令都市岡山が誕生し、メイン会場の西大寺地区は東区に住所表記がかわる。市街地活性化の起爆剤になって街中の人々が東奔西走するように期待したい。

  2009.02.26

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  スクラップ＆ビルド

  ハローズ十日市店の並びに建築中だった流通店舗に看板があがった。出入り口のデザインから果たしてユニクロの新店舗だった。数キロ圏内にある岡南店は点滅信号の側にあって、土日ともなればガードマンが交通整理に追われて迷惑渋滞をもたらしていた。当然ながら反対車線からの右折進入は禁止となり、来店客を遠ざけることもあったかもしれない。そんな事情からこの度のスクラップ＆ビルドが実現したのだろう。近隣には連日大入りの「丸亀製麺」や集客力のある「ハローズ」があるので、もぐらたたきのように渋滞の移動があるだけかもしれない。コンビニなどのチェーンストアでよく行われる「スクラップ＆ビルド（Ｓ＆Ｂ）」は、そもそも企業が不採算事業を撤退して新規事業を興したり、組織を解体して新しく作り変えることである。関係ないが陸上界の名門、エスビー食品の「Ｓ＆Ｂ」は、太陽（ＳＵＮ）と鳥（ＢＩＲＤ）を図案化したヒドリ印を商標としたカレー粉を売っていたことから改名されたらしい。今ではスパイス（ＳＰＩＣＥ）のＳとハーブ（ＨＥＲＢ）のＢにスクラップ＆ビルドされている。

  2009.02.25

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  俳句

  朝のラジオ番組で聞いた荒川洋治さんの俳句談義。飯田蛇笏の四男龍太さんの集大成ともいうべき全句集の発刊が紹介される。三千数百の作品が網羅されたお値打ち品という。いくつかの代表作品が採り上げられて解説されるが、解説のいらないという句が気に入った。「一月の川一月の谷の中」というもの。こういうのを賜った句と呼ぶらしい。生涯に詠んだ句数の筆頭は西鶴で、小林一茶も作品数では他を圧倒している。毎月の句会に参加している私の友人が、課題になっている三句をひねり出すのに四苦八苦しているというから、本職とはいえ天を衝くような人々である。今夜は、ああ風流だなんてひとつ俳句でもひねってみようか。貴重な第一作となる記念碑的作品が生れるかもしれない。

  2009.02.24

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  新しい歴史教科書をつくる会

  中西輝政著『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』（ＰＨＰ新書）、西尾幹二著『国民の油断』『歴史を裁く愚かさ』（ＰＨＰ研究所）、西部邁他著『愛国心』、佐伯啓思著『日本の愛国心』、藤岡信勝、岡崎久彦、小林よしのり、渡部昇一、秦郁彦、司馬遼太郎、・・・・・「大東亜戦争」「東京裁判」「靖国神社」「天皇制」「日露戦争」、最近の読書は戦後の歴史に関するものにはまっていて、気が付いてみると「新しい歴史教科書をつくる会」の関係図書の執筆者が断然多いのに驚いた。「新しい歴史教科書をつくる会」をホームページで調べてみると、会長や理事の就任と辞任がひっきりなしにある。様々な史観の違いがあって対立するのだろうが、全体歴史の真実は解明できるものなのだろうか。クリントン国務長官のアジア外交、北朝鮮のテポドン発射予測など東アジア圏の世情から目が離せなくなっている。

  2009.02.23

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  サムライジャパン

  （ＳＡＮＳＰＯ．ＣＯＭ　撮影・森田達也氏）合宿中のワールド・ベースボール・クラシック日本代表候補の３３選手は、最終的には２８人のメンバーに絞られる。今朝のサンデー・モーニングでは、候補入りした時から何かと話題に上る亀井選手の活躍が報じられており、結果有りきの選考に張本勲氏が憤激していた。落選する選手の心中を察してのことだろうが、巨人軍の亀井選手は元気ハツラツとしており、楽しんでプレイしているようにさえ見える。期待されていないという開き直りの奏功か。プロ選手は野球界のエリートばかりなので、屈辱を味わうことも明日への糧となり良い事だと思う。ドーピング違反のロドリゲスでさえ期待される重圧に耐え切れなかったと言っているくらいだから、負けを知るのも悪くはない。女子マラソンのオリンピック代表選考でも毎回ながらに問題視される「結果有りき選考」。北京大会の補欠候補・森本選手（天満屋）は偉いと思っている。同僚の中村選手に代表の座を持っていかれても、モチベーションを下げることなくトレーニングを積んでいた。Ｗ杯予選のサッカー日本代表は対戦毎にメンバーがチェンジされるので、とてもリーズナブルである。その代わり、成績が悪くなると監督の首がすぐに飛んでしまうのもサッカーならではだからチョット怖い。ＷＢＣの最終選考では、どうやら我が広島カープの主砲・栗原健太選手は脱落しそうである。代表選手を輩出しないチームとしてはどうも肩身が狭くていけない。

  2009.02.22

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  護国山曹源寺

  県道西大寺線のトマト銀行曹源寺支店の信号を北に曲がると、きれいに手入れされた参道の突き当たりに禅寺の門が見えてくる。整備された駐車場に車を止めて、総門の側にある掲示板を読むと、ここは岡山藩主池田家の菩提寺であるとの説明がなされている。敷地内には津田永忠による庭園があり、枝垂桜の名所でもある。開花が待ち遠しい。「護国山」の篆刻が架かる山門を潜り、熊手で掃除されて櫛目のついた庭を歩く時には、思わず抜き足差し足になってしまいそうである。やはりきれいにすれば来訪者の心配りを誘引し、場の空気を変えてしまう効果があるのだろう。掃除という職業がらのせいか、修行僧の定番である庭掃除について考えると共通点に思い至る。納得のいかない仕事をしたときには気分が重く、思い通りに成し遂げたときは晴々とする。出来栄えはあたかも掃除をする人の心を映し出すかのようである。境内で出会った雲水は聞いていた通り外国人ばかりで、すっかり国際化が定着したようだ。ところが、すれ違いざまに挨拶をしようとすると、目に入らぬ如くに知らぬ振りをされてしまった。「Ｈｅｙ　ｙｏｕ！修業が足りないよ」と心で呟いてしまった。土曜の昼下がりということで、犬の散歩をする人やウォーキングをする老男女の姿が多く見られ、禅寺の静寂も地域に融けこんでいるように思われた。

  2009.02.21

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  くうちゃん

  岡山西バイパス沿いにあるセルフうどんの「くうちゃん」は、岡山県南部健康づくりセンターに通う道すがら昼時にはいつも盛況で気になっていたうどん屋さんだった。小腹が減る夕方に入店したのだけれど、それでも客足は絶えることがない。定番の釜揚げうどんを注文してみると、あに図らんやガックリとしてしまった。おろし生姜の風味がまったく無くて、うどん自体も感動の無い歯ごたえだった。多くの店は知らないが今のところ、「丸亀製麺＞北浜うどん＞かめや＞くうちゃん」となっている。

  2009.02.20

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  風の歌を聴け

  エルサレム賞を受賞した村上春樹さんは、内田樹教授によれば「人間の本態的な弱さ」を書き続けている作家だそうである。デビュー作『風の歌を聴け』の鼠に向けた僕のセリフに首肯する。「強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ」。鼠先輩を思い浮かべてしまい重なってしまう。彼の作品は英語で書いて日本語訳にしているのではないかと言われるほど、英訳に馴染む文章だと聞いたことがある。イスラエル人は何語で読むのだろうか。村上春樹さんには熱烈なファンが多いが、私にはその素晴らしさが今ひとつ理解できていない。奇妙なタイトルとシチュエーションに馴染めないのと読解力の劣後が原因である。振り出しに戻ってデビュー作を皮切りに二度読みすれば違ってくるかもしれない。

  2009.02.19

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  毒舌漫談

  （綾小路きみまろ公式ホームページより転載）帰宅するなり「中高年、歯がない、毛がない、先がない」のセリフを突きつけられ呆気にとられるも、「まだ歯もある、少し毛もある、先もあるで」と切り返す。何のことはない、綾小路きみまろの毒舌であった。ＮＨＫのクローズアップ現代「毒舌きみまろ・老いの新流儀」の予告を見てのことらしい。中高年のご婦人方には圧倒的な支持を得ているらしい。「１つ覚えて、３つ忘れる、中高年」というのもある。拙ブログも『ブルーリボンサービスの流儀』から『毒舌三日月・老いの新流儀』に転身した方が良いかもしれない。

  2009.02.18

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  議員ポスター

  家庭教師のトライの専務が登場する、「落書きをするヒマを与えません」というＣＭは、なかなか面白くてお気に入りである。こちらは岡山１区の衆議院議員Ａ氏のポスター。毎週配信されるメルマガを読んでおり、好感度の高い政治家なのでちょっとお気の毒である。一方、岡山２区ではポスターに変化があった。同じ自民党議員のＨ氏は麻生総理とツーショットのポスターを掲示していたが、このところの支持率低下によるマイナスイメージを回避するためか一掃されてしまった。解散するヒマを与えない総理の目論見は支持率低下による投票率低下で自民党の勝利を、という意見もまんざら否定できなくなってきた。

  2009.02.17

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  居酒屋『酒井』

  今宵の同窓会幹事会はＫ富副支部長お奨めの居酒屋『酒井』。絶品の鰭酒にすっかり酩酊する。心理学者のＴ内副支部長もご満悦の体で、Ａ木支部長の忠言もどこ吹く風である。本日はこれにて。

  2009.02.16

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  第５０回西大寺駅伝

  西大寺冬フェスティバルのメインイベントである会陽（はだか祭）に因んで会陽駅伝とも呼ばれる西大寺駅伝大会が開催される。今年で５０回を数え、今でこそ全国レベルに躍進した興譲館高校も出場していた記憶がある。大会コースの街頭では地元体協役員らが揃いの赤いジャンパーに身を包み交通誘導している。沿道には「西大寺駅伝」と染め抜かれた赤い幟が風に靡いている。ところが、よくよく見ると赤い幟には「梅まつり」と書かれたものが混在している。（写真中央）実は来週の日曜日には「神崎梅園」で梅まつりが開催されるのである。大会コースは梅園のある神崎緑地公園の北側道路を通り、乙子城址を経由する。昨日来の暖かさにすでに開花は間違いないと踏んで出かけた公園の展望台中腹から見下ろすと、白バイに先導された選手たちの走りを遠望することができた。もちろん、白梅、紅梅、枝垂れ梅など何れも半数の樹は満開状態であった。昨年に増して手入れが行き届いており、倍増している水仙や菜の花も楽しませてくれる。残念ながら鴬の声は聞けなかったが、如月とは思えぬ気温に緩々とした休日を過ごす。

  2009.02.15

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  バレンタインデー

  「ノワールショコラ」「黒白波」「ビアショコラ」「大山エクレア」「はなざくら」とバラエティに富んだバレンタインの贈り物をいただきご機嫌です。なかでも『ふらんすや』のさくらチョコレートは大阪に住む妻の大の仲良しから贈ってもらい感激です。

  2009.02.14

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  逆チョコ

  逆チョコとは？日頃の感謝の気持ちを添えて、男性から女性に贈るチョコレートのことです。と言う森永製菓の調査によると、女性の９割がバレンタインの逆チョコ願望があるそうです。誰だって贈られると嬉しいものです。そんな訳で見つけてきたパッケージのデザインが逆転した「ＤＡＲＳ」と「小枝」。高田純次さんのようにモテモテな驚きの効果をチョコッと期待しています。

  2009.02.13

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  妻の同窓会

  ことし知命の歳を迎える妻に届いた中学校の同窓生からの一通の年賀状がきっかけとなり、とんとん拍子に同窓会開催の計画が進んでいる。このところ毎晩のように懐かしい顔ぶれから電話がかかってきて、何時になく生き生きとしている。すでに先週には幹事会を挙行しクラス毎の消息調査をしているらしい。そんな折から実家の父親に連絡したところ、元気なうちにやっておけと言われたそうだ。曰く、「婆さんの同級生はやりたくても亡くなったり痴呆症で集まれない」と。今年の立春には町内の同世代の友人が急逝してしまったので、笑えない現実となっている。「そうか、もう君はいないのか」───存在と時間について考えさせられる同窓会である。

  2009.02.12

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  春菊

  とうが立ってきた「春菊」を御役御免とばかりに根こそぎ引っこ抜く。ひと冬のあいだ食卓の鍋料理に彩りを添えて来たのに、さあこれから春到来、やっと花を咲かせようかという直前に場外となり気の毒な気もする。畑の並びでは青々とした「ほうれん草」が暇乞いする「春菊」に別れを告げているようである。「いいのだなつよ～く生きたから」って。♪いつもすぐとなりで　笑ってくれてた君に　私ができたこと　どれくらいあっただろう♪見上げれば春の空♪・・・・・（石野田奈津代『春空』）お気に入りの曲で携帯の着メロに登録中。

  2009.02.11

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  スキルアップ

  ファミリー向けの３ＤＫアパートを２０戸前所有する経営者Ｈさんは、ご自身でも不動産業を営んでおられるが、年々増加する新築賃貸物件の攻勢に旗色が悪くなり、ついにいくつかの部屋をペット飼育の可能な物件に切り替えられた。転勤シーズンが到来し、すべなき入居者からの退去通知が届いて、今日は退去に伴う原状回復工事の打ち合わせです。約束の時間になってもまだ引越しの最中で慌しくされています。遠くに越して行かれるので間隙を縫っての立会いとなりました。お客様と家主、仲介不動産会社、それに弊社と内装工事担当者です。今回はじめてご挨拶する不動産会社からはうら若き乙女が二人で現われました。ペット物件専門を謳う「スキルアップ」というこの会社は、弊社からほど近くに立地していて、私は毎日その前を通って通勤していました。いただいた名刺には「一級愛玩動物飼養管理士」の肩書きがあります。ペットホテルの経営もなさっており、初耳の資格にも肯くのみです。ペットＯＫのアパートもですが、それの紹介が専門の不動産会社は時流の経営スタイルだと唸らされました。

  2009.02.10

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  立花博新春展

  金の粉さんの絵のお師匠さんである日展会員、立花博さんの絵画展。旭川の桜並木の土手沿いにある蔵をイメージした建物の『ギャラリーやぶき』さんで開催中です。開館時間に少し早く着いたので後楽園の駐車場に車を止めて川沿いに散歩です。待ち遠しい春の開花を前に、桜守りによる治療が施されています。老木の枝が何箇所も切り落とされていて痛々しい光景に、「桜切るバカ、梅切らぬバカ」を思い出しましたが、延命治療には仕方ないのでしょう。会場に入るとすでに先客があり、その人気ぶりに驚くやら吾が身の「絵を知らぬバカ」ぶりに呆れるやらです。２０数点ある出展作品を一巡して落ち着いたあとでもう一度観て行くと、３つの水彩画の前で足が止まりました。春を思わせる黄色い「ミモザ」の絵が２点とハンガリーの風景「ドナウの真珠」です。後者には売約済の赤いシールが貼られていますが、一番気に入った「ミモザ」には未だ印がありません。小さな方が￥１５０，０００、大きいのが￥２５０，０００です。美味しい珈琲を飲みながら目の前に飾られた「爽風」という小品を眺めていますと、絵の鑑賞代も含めたコーヒー代のお得感に下種な考えを起こしてしまいます。ギャラリーの販売手数料はいかほどなんだろうかと。金の粉さんも水彩画を描けばいいのになあと思いつつ、わが家の居間に飾った「ミモザ」を想像しながらの至福のひとときでした。

  2009.02.09

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  作家・辺見庸

  共同通信社から配信される作家・辺見庸さんの「水の透視画法」が山陽新聞朝刊に掲載されている。「意識に先だつ実存の重さ」というタイトル。難解な語彙を操る彼の文章はいつも重たくてズシリと響いてくる。５年前に脳出血で右半身が麻痺して以来、歩く練習をしているそうだ。彼は歩く練習を「リハビリ」とはいわず「自主トレ」と名付けている。なかなかいいなと思う。階段の上り下りを５年間繰り返しているけれどちっとも上手くならないそうだ。「不具合のある躰が意識の暴走を制動し、意識の傲岸と虚飾にてきびしい掣肘をくわえるようになった」。これが意識に先だつ実存の重さの意味であったが、初めて聞いた「掣肘」なぞの難しい言葉にも、辞書を片手に読むのが慣れっこになってしまった。ボキャブラリーの貧弱な自分には、「不自由な身体が意識の暴走を止め、意識のおごりと見栄に手厳しい制御を加えるようになった」くらいにしか書けないところだ。さすがにペンでもの食う人だと思う。

  2009.02.08

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  幸運の前兆

  「幸運をもたらす１８の前兆」という風水の謂れの中に、「犬を飼うこと」が挙げられています。お気に入りリンク先の『Ｄｒ．大塚はいい奴か？』で知りました。犬が家に入って来ることは、人生に誠実で忠実な友人があらわれ、いかなる障害も乗り切れるように手伝ってくれることを意味する幸運のサインだそうです。黒い犬は富み、そして保護をもたらすということです。ミニチュアダックスを飼っている友達から届けられた、大きく育ち過ぎて入らなくなった洋服（？）のお下がりを着込んだ『クロ』のヤツを見て思わず吹き出してしまいました。久しぶりに腹の底から笑いました。黒い犬のもたらす「富と保護」、目にはさやかに見えねども確かに幸せを運んでいるようです。

  2009.02.07

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  かんぽの宿

  オリックス不動産へのかんぽの宿一括譲渡が白紙になりました。郵政民営化に関わったオリックスの宮内義彦会長は規制緩和の旗頭であり胡散臭さが拭えません。２４００億円を投じた全国７０ヶ所の施設が、わずかに２０分の１の１０９億円なんですからチョット疑ってしまう入札結果ではあります。宮内オーナーは誉れ高き母校のＯＢですから栄誉を担った采配を期待しています。決して緩和休題としないでもらいたいものです。

  2009.02.06

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  モンダの人々

  前宮城県知事・浅野史郎著『許される嘘、許されない嘘』アサノ知事の「ことば白書」講談社発行。政治家の世界は「ことばが勝負」という浅野史郎氏の抱腹絶倒の言語学序説です。講演会で聴いた「モンダの人々」の言説が忘れられず衝動買いしてしまいました。

  2009.02.05

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  拝殿改築

  岡山市浜野に鎮座する伊勢皇大神宮の元宮である吉備国「内宮」。このたび六千万円の巨費を投じた拝殿の全面改築が竣工し、同じ町内で事業を営む弊社にも浄財寄進の回覧が来る。改築計画趣意書にある差出人の宮司の名前を見ると、以前に大学ＯＢ会で耳にした卒業生と同姓同名同漢字である。同窓会名簿で確認した上で、ご挨拶するのを楽しみに参拝した。僅かではあるが寄進を申し出て宮司にお目にかかりたい旨をお伝えすると、若奥様が自宅まで呼びに行ってくださった。私より七つほどの先輩になると思っていたが、現われたのは七十代と思しきご老人であった。恐る恐るご出身校を確認すると「息子も私も国学院大学です」と言われ、「しまった！神官がキリスト系の大学に行くわけがない」と気付いたが、あとの祭りだ。立派な拝殿ができましたねと話題を逸らすと、「全国でも珍しい○○造りなんです」と嬉しそうに語ってくれる。これからもどうぞよろしくお願いしますと挨拶して、振り向きもせずに境内を後にした。という失敗談。

  2009.02.04

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  時事放談

  隔週で通院する内科の受診を終えてドクターと世間話をする。介護事業とビルメン業は人材確保が困難という共通課題を抱えており、最近の派遣解雇による失業者へのセーフティネットの実態に触れる。本当に働きたいなら幾らでも仕事はあるし、労働者側の選り好みは「平和ボケ」だと一喝する。確かにご同感である。加えて某市議会議員に救済策を問い質すと要領を得ない答弁に厭きれ返ったという。この議員さんの後援者は将来の市長候補と公言して憚らないけれど、ドクターがマキアヴェリの君主論を持ち出して政治手法について質問するとしどろもどろになって失望したらしい。政治を志す者としては勉強不足だと一蹴する。それに引き換え佐藤栄作さんは偉いという話に展開。非核三原則を表明しながらその一方で、日本が核攻撃を受けた場合には日米安全保障条約に基づいて核兵器で報復する、いわゆる「核の傘」の確約を交わした強かな外交は見事と称える。核の話題はさらに拉致被害者救済に及び、日本の核武装にまで飛躍する。拉致問題は国民の安全を護るという憲法理念が侵されているのに、九条の拘束により手出ししないのは理不尽だとのお考えである。核の軍備はあくまでも外交上のカードであり、核装備すると使う危険があるというのは低レベルの発想だと片付ける。歴史を見ても軍備のない国家は亡びるという。ドクターは敬愛する塩野七生さんのローマ帝国の大作を読破する手前である。Ｅ．Ｈ．カーの『歴史とは何か』を読むと、歴史は繰り返すというのが全てだとも思えない。お茶の水女子大の土屋教授も指摘している。ところで君の考えはどうなんだと訊かれ、「よく分からないんです」と応えると、若い人たちを指導しなくてはいけない立場なんだからしっかりしろと活を入れられた。しかし、本当に分からないのが現在の結論なんである。

  2009.02.03

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  円高差益

  ふと思い出したように飲みたくなるコーヒー、『珈琲工房サントス』さんの「桃太郎ブレンド」コーヒーがそれです。フィルターを切らしたので久しぶりにお店を覘いてみますと、多忙となる月曜日とあって焙煎に暇なく立ち働いているところでした。ご商売の動向を聞いたところ、円高差益の恩恵により現状では好調を維持しているとのことで何よりです。円高差損を生じている自動車、電機業界の裏側では、輸入業界がメリットを享受していることに気が付きませんでした。万事塞翁が馬とはいうものの、余りに大きく振れすぎています。ジャンプする前に力を蓄えてしゃがんでいるのも限度があり、時間の長きに痺れを切らしてしまいそうです。コーヒー豆を買った帰りに寄ったクリーニング店ではうれしいことがありました。高騰していた燃料代が鎮静したとのことで、ワイシャツ￥１９０が￥１３０に値下げされています。景気低迷の話題が多い中、好調を維持する珈琲店と時流に反する値下げ断行のニュースにちょっぴり嬉しい思いをしました。

  2009.02.02

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  草取り

  生保会社の所長から建物周りの草取りの依頼があり、寒い時期ではあるし知れた作業と高を括って出かけたが、現地へ到着して自分の背丈よりも高い雑草に呆然とする。種類を知らぬ雑草の種は、手袋はもちろん体中にくっ付いて始末に負えない。悪戦苦闘の末、４５リットルごみ袋に押し込めた雑草は８つを数える。身体に纏わり付いた種が「幸福を運ぶ種」なら歓迎なのだが、少なくともお客様の「悩みの種」だけは解決して差し上げることができただろう。

  2009.02.01

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  百間川遺跡

  寒さにも負けず、強風にも負けず、夫婦一緒に犬を連れて百間川東岸をウォーキングする。雨上がりの草むらと砂利道は少々歩き難いけれど、トレーニング気分の散歩には向いている。川沿いに２キロ位歩いたところには、相撲の土俵場に似た意味不明なものが幾つも連なっている。円の中には焚き火でもするように床を切っている。「ハハァーン、こりゃーたぶんキャンプファイヤーでもするんじゃろー」と勝手に決め込んでいる。暫く「ぶら下がり鉄棒」に興じてからＵターンすると、帰り道に先ほどの土俵の説明が掲示されている。それらは「百間川遺跡群」と呼ばれる、古墳時代の竪穴住居跡を復元したものであった。「やっぱり、そうじゃろうと思うたんじゃ」と土俵際の言い訳をする。近ごろ夫婦揃って忘れっぽくなり、老化現象の兆候に唖然とすることが多くなっている。アルツハイマーが心配になって、『妻が若年認知症になりました』なぞという本を読んでいる。ところが、有酸素運動のウォーキングをすると脳の活性化にも効果があるのが証明された。妻がとびっきりのダジャレを発したのである。「認知症」になるよりも、焼酎ばかり飲んでいるから「アル中」になるぞと言うと、「あっ、そうするとアルチュハイマーだね」と。

  2009.01.31

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  明日への遺言

  「東京裁判」に触れた佐伯啓思さんの本にも載っていた、映画『明日への遺言』がＴＳＵＴＡＹＡにズラリと並んでいます。本当は小津安二郎監督の『東京物語』を見たくて立ち寄ったのですが、主演の藤田まことさんの表紙写真に惹かれて借りて来ました。映画評を見てびっくり、原作は大岡昇平さんの渾身の裁判ノンフィクション『ながい旅』です。ずいぶん前に読んだことがあり、その内容はすっかり忘れ去られていて、今は義父の本棚に並んでいます。Ｂ級戦犯裁判を戦い抜いた岡田中将の誇り高き生涯を描く感動作で、偉人の超人性ではなく気高い精神が描かれています。『明日への遺言』の近くには、昨年の話題作『ＹＡＳＵＫＵＮＩ』も２０センチ幅ほど並べてあります。戦後６０数年が経過した今、「ナショナリズム」「靖国神社」「東京裁判」に関する書物がとても多く目に付きます。戦時中に外務大臣を務め、東京裁判でＡ級戦犯となった東郷茂徳さんを祖父にもつ東郷和彦さんの本が出版されています。とかく批判も多かった外務省官僚ですが、『歴史と外交』には退官後ならではの視点から「靖国・アジア・東京裁判」について書かれています。（講談社現代新書）

  2009.01.30

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  本屋大賞

  全国書店員が選んだいちばん売りたい本、いわゆる「本屋大賞」なるものが毎年発表され、単行本の売れ行きに大きく貢献しています。この賞を考案されたのは業界の人なのか本屋の大将なのか知りませんが、その満点の宣伝効果には敬意を表します。２００９年本屋大賞のノミネート作が発表された中に、湊かなえ著『告白』（双葉社）という作品があります。ウワサを聞きつけた家内に奨められるままに読んでみると結構おもしろいです。作者は広島県出身なので地元スーパーの「ハッピータウン」が登場したりして親近感が湧きます。本屋大賞の候補作でもっとも本命視されるのは、天童荒太著『悼む人』ではないでしょうか。アマゾンの『告白』ページにある「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の筆頭にランクされています。しかしながら、書店がいちばん売りたい本と私がいちばん買いたい本はなかなか一致しません。読書案内としては親切な本屋大賞なのですが、ベストセラーは中古本に限ります。なんせ天童荒太さんの『永遠の子』は現在では１００円コーナーに並んでいるのですから。

  2009.01.29

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  うづくりフロア

  フローリング『うづくり』は、表面に一般的な複合フローリングに使用されている単板の約１０倍にあたる２ｃｍ厚の単板を使用、これに独自の浮造り加工を施すことで木目に沿った凹凸を再現すると共に、素材感を際立たせる艶消し塗装で仕上ました。これにより「木目の美しさ」と「心地よい足ざわり」という視覚と触覚の双方から天然木ならではの自然感、素材感をお楽しみいただけます。（ＤＡＩＫＥＮニュースより）取引先のハウスメーカーでは、最近この床材を使用した家が急増しています。本日アフターメンテナンスにお伺いした○○邸では、お子さんも休日のお父さんも素足で過ごされていました。よほど心地よい足ざわりなんだと実感させられた次第です。ところが、ただ一つだけ難題があるのです。建築工事中には徹底した養生を施すのですが、どうしてもクロスを貼る前の下地調整に使うパテの粉などが侵入します。特にダークトーンですと白い汚れが目立ちます。目地だけでなく凹凸の木目に入ると、もうこれはお掃除屋さんにとっては大変な根気と労力を要する作業になってしまいます。竣工時に徹底的に除去したつもりでしたが、工務店の監督さんと一緒に２時間がかりで再度点検清掃してご納得いただきました。良いものは手間隙かけなくてはいけませんね。

  2009.01.28

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  健康について

  木田元著「新人生論ノート」（集英社新書）は、三木清著の「人生論ノート」を明らかに意識せざるを得ない執筆になっているが、引用された三木清の面白い文章を発見する。「健康そのものというものはない」とニーチェはいった。これは科学的判断ではなく、ニーチェの哲学を表明したものにほかならぬ。「何が一般に病気であるかは、医者の判断よりも患者の判断及びそれぞれの文化圏の支配的な見解に依存している」とカール・ヤスペルスはいう。そして彼の考えるように、病気や健康は存在判断ではなくて価値判断であるとすれば、それは哲学に属することになろう。経験的な存在概念としては平均というものを持ち出すほかない。しかしながら平均的な健康というものによっては人それぞれに個性的な健康について何等本質的なものを把握することができぬ。もしまた健康は目的論的概念であるとすれば、そのことによってまさにそれは科学の範囲を脱することになるであろう。（人生論ノート『健康について』より）私は高血圧治療薬を常用しているが、腹部超音波検査の当日は絶食のため朝食後の薬を服用しないで病院へ行った。主治医に向かって「服用していない時の不安は薬への依存症ではないか」と尋ねたところ、目の悪い人がメガネをかけるのを例えて話してくれた。薬を使って正常な状態を維持している時には、それはつまり健康であるということ。何となくはぐらかされたような心持ちはしたものの、ものは考えようで一病息災とはこのことかと得心した。そんな経緯があったので、この文章を読んだ時にはすんなりと腑に落ちた気がする。「健康というのは平和と同じである。そこに如何に多くの種類があり、多くの価値の相違があるであろう。（三木清）」

  2009.01.27

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  名義変更

  愛知県の先輩から譲り受けたオートバイの名義変更書類一式が三男から送られて来る。中国運輸局岡山運輸支局（陸運局）に生れて初めて足を踏み入れた。ズラリと並んだ申請窓口にため息が出そうになる。ひとしきり眺め回して「手数料納付書」が必要なことが分かり、取り敢えず案内窓口の順番待ちの番号札を受け取って待機する。ほどなく呼ばれた窓口では、申請書類の書き方を指導され、併せて添付書類の不備をチェックしてもらった。乗用車の譲渡手続きの時はディーラー任せで楽ちんだったが、自分で挑戦してみるとかなり煩わしいものである。自動車会館の１５番窓口で「ＯＣＲ１号様式」を購入して旧ナンバープレートを返納、受付印をもらった後２番窓口へ市町村税申告書と一緒に添付書類を提出、車検証の交付を受けて再び１５番窓口に行き新しいナンバープレートを購入する。運輸局に備え付けの手続き要覧を順に読んでいくと、最終行には「本日はお疲れ様でした」と記載されていて笑ってしまった。倅の使いで出かけたものの「こどもの使い」にならずにほっとしている。

  2009.01.26

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  家庭ごみ有料化

  ２月１日から開始となる家庭ごみ有料化を前に、指定ごみ袋のサンプルが無料配布された。同梱されているガイドブックによると、新聞紙やダンボール以外の再生可能な紙製品を雑紙として資源化物回収することになっている。最も排出量の多い紙製品であるが、有料ごみ袋に加えていくつかの問題や負担が加わりそうである。一つは、資源化物回収ステーションが遠くなること。従来は２０メートル先の回収場所だったが、これからは車を利用しなくてはならない。二つには、月に２度しか棄てる日がないこと。腐りはしない紙製品ながら保存スペースが必要になる。そして三つには、選別に手間どりそうなこと。ティッシュ取り出し口や窓枠封筒のプラスチックフィルムは取り除かなくてはいけない。これからは不要なＤＭやチラシのポスティングはご遠慮願いたいものである。「ほんの少しだけゴミ箱の前で考えてください。市民一人ひとりの小さな行動が大きなごみ問題を救う。」とある。清掃活動ボランティアに汗を流すのも立派だが、まずは市民の責任を果たさなければならない。

  2009.01.25

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  佐伯啓思

  産経新聞社から贈られる「正論大賞」は、日本の「自由」と「民主主義」のために尽力した言論活動に対して与えられるそうである。受賞者は同新聞社主催の講演を、大阪、東京、淡路島・洲本の三カ所で行うのが恒例となっている。なぜ淡路島なのかは知らないが曰くありげである。この本は受賞作の『日本の愛国心』のあらすじを纏めたような内容なので、どちらを先に読むかは難しいところである。どちらか一方を読めばいいようなものではあるけれど。愛国心は英語でパトリオティズムとかナショナリズムと言われる。外国人にとって、ナショナリズムに対してはマイナスイメージが強く、パトリオティズムに対してはプラスイメージが強いらしい。私もナショナリズムから連想するのは右翼思想という偏見があった。社会主義か自由主義かの対立の時代が終わり、現状維持を唱えるサヨクと変革を唱える保守という妙な図式になっていると著者は言う。そして行き着くところは、西洋社会は「ニヒリズム」へ、東洋は「無の思想」へとつながる。書店では「○○図書おすすめの一冊」のポップ広告が付けてあり、残り一冊を際どく手に入れた。いろんな意味で関心を惹かれる作品の多い幻冬舎の文庫、ぜひご一読を！

  2009.01.24

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  センバツ行進曲

  （スポニチ大坂より掲載）「センバツ」の行進曲は、高校野球ドラマＲＯＯＫＩＥＳの主題歌『キセキ』に決定。歌っているのは現役歯学部生と歯科医師の４人組である。「軌跡」と「奇跡」をイメージしたタイトルの曲「キセキ」は、インパクトがあり好感が持てる。「シセキ（歯石）」を除去する専門家たちの歌うテーマ曲だから、決してぐらつくことのないように歯を食いしばって、歯が立たない相手にも挑んで欲しい。中四国地区では倉敷工の選出が濃厚で楽しみである。春はセンバツから、いよいよ近づいて来た。そういえば今季の阪神監督は真弓さんだが、ＲＯＯＫＩＥＳの真弓さんは女性教師だった。いいんだよ。ＧＲｅｅｅｅＮだよ。

  2009.01.23

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  近隣迷惑

  弊社事務所に隣接する住宅団地の２軒の家で外壁塗装工事が始まる。事前に元請会社の担当者から工事中の迷惑を詫びる挨拶があり、とても印象の良い応対に感心させられた。ところが、今朝からスタートした足場の仮設工事には辟易してしまった。ガチャガチャという資材搬入の音は仕方がないものの、作業者の不要な私語にはうんざりする。おまけに野良猫が出没するために隣人が境界に取り付けている警報器が鳴りっ放しとなり、うるさいことこの上ない。建築会社の仕事に携わる者として、気をつけなければならない近隣迷惑を今一度肝に銘じるひとコマとなる。お客様は何が癪に障るか分からないもの、細心の配慮が欠かせない。

  2009.01.22

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  ラッキーナンバー

  東洋易学学会岡山支部長を務める「運気鑑定室占い羅針盤」の藤井恵讃さんによれば、金運アップ術として、末尾の数字が「４７」の五千円札を使わずに貯めると良いそうである。（１／１７付の山陽新聞まちナビより）その昔、Ｓ高校の同級生で結成した草野球チームの名前を、卒業年次が４７年であることからＮＦＬのサンフランシスコ４９ｅｒｓを捩って「４７ｅｒｓ」と命名していた。その後、諸事情によりチームは自然解散してしまったのだが、それでも「４７」という数字はどこかに刻み込まれていて反応してしまう。背番号「４７」にこだわりを持つ横浜ベイスターズの工藤選手、赤穂義士の４７士、米大統領に就任したオバマ氏は４７歳。末尾が４７の五千円札が巡って来るのを待つ楽しみができた。

  2009.01.21

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  漢字テスト

  参院予算委員会で漢字の読み方をめぐり民主党の石井一副代表が麻生総理にかみついたという記事より引用。みなさん幾つ読めるでしょうか。７番はかなり難易度が高いですね。１０番は辞書を引いても出てこなくて真っ青です。（汗）『読めそうで読めない間違いやすい漢字』（二見書房、出口宗和著）は昨年１月発売でしたが、麻生効果でブームに火がつき“未曾有”のロングセラーになっているとか。それにしても、一国の首相に国会の場でこんなことをやっていてもいいのでしょうか。江戸時代なら首が飛びます。

  2009.01.20

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  新春講演会

  法人会主催の新春講演会は、『激動の時代、これからの政治と経済そして地域』と題して、前宮城県知事・浅野史郎氏を講師に迎えて開催されました。演題垂幕によると同氏は現在、慶應義塾大学総合政策学部の教授に就任されています。講演会場のホテルに到着して早めに入場すると、すでに演壇ではマイクを持った浅野氏が喋っています。あれ？時間を間違えたかと慌てたのですが、これは彼の常套手段らしく、「前座」を演じながら聴衆の集まり具合や着席状況を見て、その日の講演のレベルを定める目安にするそうです。ひとしきりの前座を終えて本番が開始されても、笑いとギャグ連発に抱腹絶倒の話は尽きません。演題の与えるお堅いイメージとは裏腹に、浅野氏の人物評を随分と修正せざるをえませんでした。そんな中で伝えたかったことは何か、たぶん「民主主義」の本意を今一度見つめ直し有権者の意思表明をしなさいということでしょうか。余談ながら裏話をひとつ。知事就任の所信表明のときに読んだ秘書の手による原稿で、「水辺環境の整備」を読み違えた話。水辺（みずべ）をすいへんと読んだそうで、後からＭ秘書が尋ねたそうです。「知事、あれは意図的にすいへんと読まれたのでしょうか？」その尋ね方が非常に良くてＭ秘書の評価は高かったそうです。「未曾有の危機」にふりがなを付けるのは憚られるし、訂正すれば怒鳴られること間違いない総理の秘書はお気の毒です。

  2009.01.19

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  日本の愛国心

  佐伯啓思（さえき・けいし）１９４９年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。以前お笑いの『爆笑問題』のふたりが京都大学でパネルディスカッションのような討論会を開いたことがあり、そこに参加していた佐伯教授の発言や風貌に惹かれてファンになった。はじめて読んだ佐伯教授の著書は『自由とは何か』（講談社現代新書）で、「自己責任論」から「理由なき殺人」までに亘り自由が論じられている。難解な内容だが解り易い文章といった印象。正論大賞を受賞した『日本の愛国心』（ＮＴＴ出版）には「序説的考察」と添えられていて、いかにも学者だなと思わせる。「正論」「愛国心」とくれば憂国調で保守反共イメージの内容を連想するが、まさにテーマはそのあたりにあるものの右から左までを冷静に分析していておもしろい。香山リカさんや姜尚中さんから小林秀雄氏まで登場して、戦後や歴史観を考えるヒントを与えてくれる。

  2009.01.18

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  倉敷市議会議員選挙

  任期満了に伴う倉敷市議会議員選挙は明日告示、２５日の投開票です。準備に追われる選挙事務所を激励に訪ねました。事務局長に挨拶したあとコーヒーをいただいていると、買い物に出かけていたＫ子候補が戻って来られました。彼女は母校の大学同窓で新進気鋭の現職です。前回の倉敷市長選のときに行われた市議補欠選挙ではトップ当選しました。４３人に定数減となる今回は、５０数名の立候補者が見込まれており厳しい戦いになるようです。ＯＢ会では支部長はじめ全面的に支援しています。７０周年を迎える岡山支部にとっては、今年最初の同窓の絆を発揮するシーンでもあります。再び「倉敷に新しい風」を送り込み、彼女をウルウルさせたいと願っています。

  2009.01.17

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  税務署

  おかげさまで今までは「医療費控除」とは無縁であったのですが、このたび前年医療費の領収書を集計してみると１０万円を超過しています。夫婦の年令を合わせて１００歳を超えた頃から増加して来たようです。ふたりで映画に行けば割引き対象にもなる年令になり、試算した還付金で今年の鑑賞チケット代は賄えそうです。高齢者にやさしい福祉優先の税制に期待しています。訪れた税務署のトイレを借りると、設置されたステッキホルダーが妙に気になりました。調べてみればこのホルダーは「全国税務署トイレ改修工事指定品」になっているようで、なにやら胡散臭い気もいたしますが、使う人の立場になればありがたい気遣いだと思いました。善意を疑ってかかってはいけませんが、場所がら猜疑心を抱いてしまうのは税務署への偏見でしょうか。

  2009.01.16

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  新年会

  Ｙ社の新年会に参加。やっと抜けていた正月気分に逆戻り。今年もよろしく。

  2009.01.15

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  新車購入

  北米自動車ショーで世界初公開されたトヨタ自動車の新型プリウスはかなり進化して高性能のようです。いよいよハイブリッド車時代が本格化しそうな今、こんなニュースが目に入りました。「トヨタ自動車の部長級２２００人が自社の新車購入」、新車販売の低迷するなか愛社精神の涙ぐましい努力です。自動車メーカーの社員が自社の車を買うのは自然な成り行きだと思いますが、買い替え時期でもないのに新車購入をするには抵抗があります。高額所得者であろう部長級ともなればさもしいことも言っておられません。さて、気になるのは協力会社いわゆる下請業者への圧力です。下請法が整備されたものの現実には様々なプレッシャーがあると思われます。弊社取引先のトヨタ系ディーラーでは決してそのような交換条件はありませんが、やはり自主的に了解しています。以前聞いたタイヤメーカーの話では、工場に乗り入れるトラックが入場門の外でタイヤ交換をするそうです。確かに他社製品を着用して入ったのではバツが悪いし肩身が狭いのかもしれません。たいへんな努力です。このたび解雇となった派遣社員のみなさんはどうなのか気になるところです。所有車のメーカーによって選別されたのでは泣くに泣けません。

  2009.01.14

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  朝礼

  創業５０周年に向けてますます意気揚がるＳ社の朝礼に参加させていただく。同社は県下のビルメンテナンス業界ではトップにランキングされる自他共に認めるリーディングカンパニーである。午前７時２０分に玄関を入ると、「○○様ですね」と名前を呼んで警備の方が出迎えてくれ案内してくださる。なかなか行き届いた社員教育は好印象であり、常日頃のＳ原会長の徹底した指導ぶりが窺われる。７時４０分に朝礼会場に集合すると、いきなりラジオ体操が始まる。威勢の良い会長の掛け声に度肝を抜かれてしまう。常にポジティブシンキングな会長の人となりから、Ｓ社の社風や朝礼の雰囲気はイメージを描いていたが、その勢いに圧倒された。各事業部門から次々と報告がなされた後、会長に促されてしどろもどろな挨拶をひと言。その後、社訓と行動指針の唱和が続く。サラリーマン時代を通じてもこのような朝礼の経験が皆無の私には強烈なインパクトが与えられた。「夢や目標」は言葉にのせて発信すること、目に見えるように掲げることが思いのほか効果が高く大切なことを教えていただいた。そして最後にありがたい忠言をひとつ、「ネガティブ思考をなくせ」と。

  2009.01.13

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