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カテゴリ:投資本書評
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第135位は、
反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2017年、ダイヤモンド社) です。 著者のタレブは、文筆家・トレーダー・大学教授および研究者という「3つの首」を持っている、例えていうならばギリシア神話に出てくる「ヒュドラー」に似た現代の怪物・急進的な哲学者です。 タレブ自身がトレーダーという事もあって彼の書籍には我々投資家にとっても名著と言える本が多いですが、この「反脆弱性」も凄まじい1冊です。また個人的には、この本がタレブのベストです。 ただ、タレブと言う人は異常なくらいに博識でかつ頭がよく、書く文章が非常に難解で複雑な構成となっています。そのためこの本の書評を書くべきかどうかはかなり悩みました。「自分の実力ではとてもカバーしきれない。」と思ったからです。しかし、私がこの本から投資家として受けた影響は極めて大きいものがあり、また今後ブログで参照したいということもあり、頑張って書くことにしました。 ちなみにこの大作の印象を最初に言うと、「上巻の、最初の100ページが異次元に、驚異的に素晴らしい。ただその後の下巻を合わせた600ページは、全体に迷路のようにグルグル&グタグタしていてちょっとダレる。」と言うものです。タレブの本と言うのは全体にそういう傾向があります。 それでは次回からは、「タレブのダレていないキレキレの所」だけをダイジェストでコンパクトに見ていくことと致しましょう。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 11, 2022 08:08:22 AM
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