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10/10夜、東京芸術劇場プレイハウスにてミュージカル『CHESS』を観て参りました。
私はコンサート版2ndバージョンを観ていないので(←アービターが浦井くんじゃないことがショック過ぎた)、実に初演以来の『CHESS』でした。ってことは3年ぶり? 日本では初のミュージカル版、しかも今回はアービターが田代万里生くんということで、いったいどんな感じになるのか、ドキドキしながらの観劇でした。 結果。 万里生アービター最高! 噂には聞いていましたが、手と指の動きが特徴的。白い手袋つけているので余計に手の動きが目立つんですよねー。(あの動きが演出ではなく万里生くん発だというのが驚き) 銀髪。胸を張り、やや顎をあげ、基本無表情で、マシーンのように無機質な動き方をする万里生アービター。インテリジェンスの塊のようで、切れ者感が半端じゃない。万里生くんにあのメガネをかけさせた荻田さん、グッジョブ! 歌も抜群の安定感とカッコよさ。 難しいあろうナンバーを余裕綽々(しゃくしゃく)で歌いこなしている万里生アービター。エレキギターがぎゅいんぎゅいん鳴っている中アービターが歌い始めると「キター!!!!(狂喜)」という興奮を味わえます。 そんなクールなアービターですが、試合でバンコクへ行った時は、なんとサングラス姿で登場。(←かっこいいんだけど、アービターがマシーン仕様でこれをやるとどこか可笑しくてツボにはまりました。笑) 着ていたジャケットを脱いで肩にかけることで、できるビジネスマン風を演出しながらさりげなく気温感も表現していたりして、芸が細かい。 基本無表情なアービターなので、後半で一度だけ発する笑い声が印象的でした。 終わってみれば、初演の浦井アービターがダークな雰囲気で登場人物たちとは別次元で狂言回しを務めていたのに対して、万里生アービターは物語の登場人物の一人でありながらどこか超越した存在でもあり、徹底的に中立で、チェスというゲームの化身のような存在でした。 浦井アービターには「私がルールだ!」という絶対的な威圧感と傲岸さがありましたが、万里生アービターにはそれらはありません。浦井アービターが試合を司る者であり同時に人々の運命をも思いのままに操れる存在であったのに対して、万里生アービターはあくまでも「チェスそのもの」であって人々の運命には一切タッチしない。 同じ役なのに全く違うアプローチで、とても面白かったです。(今回初めてこの作品に触れた人は、逆に初演の浦井くんを見たらドンびくかもしれませんね^^;) で。 今回のアービターを観たら、これまでなかった願望が湧いてきました。 万里生くんのトートが観てみたい。 万里生くんの「彼」も観てみたい。 トートも「彼」も万里生くんからは遠い役だと思っていましたが、案外いけるのでは。 アマゾン ★Chess in Concert★ ★Chess (1986 London Concept Cast - 1997 Polydor Slimline Release)★ 田代万里生 ★I am here ~Musical selection~★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年10月11日 10時30分04秒
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