大分県で野焼きの火の回りが早くて4人が亡くなったと朝のニュースで言ってました。
蒲郡でも先週建物火災があり、二人の方が亡くなりました。当然外因死ですから検案の対象となり、私が呼ばれます。
焼死体の検案で気をつけなければいけないのは、殺人を隠すためにあとから死体を焼く場合があることです。そんなケースは滅多にはないことですが、死体を後から焼いた場合には生活反応(気道への煤の吸引など)がないこと、心臓血の一酸化炭素ヘモグロビン濃度が低いことが特徴です。蒲郡のケースでは二人とも一酸化炭素ヘモグロビンが80%以上ありました。従って火災現場で生きて呼吸をしていたことになります。酸素の運搬をするヘモグロビンに対する親和性は酸素よりも一酸化炭素の方が圧倒的に強く結合しますので、酸素が結合できなくなり、高濃度の一酸化炭素を吸うと一瞬で酸素不足となり、意識がなくなります。それで、逃げ遅れるという訳なのですが、そんな場合に助かる方法はひとつは息を止めることです。30秒から1分くらいは止められるでしょうから、息を止めて逃げることです。もうひとつの方法はビニール袋をいつも持っていて、自分の吐いた息をビニール袋に貯めてそれをもう一度吸うことです。呼気の酸素濃度は薄くはなりますが、ゼロにはなりませんので、そうすれば2~3分くらいは持つでしょう。
今日は久し振りに忙しかった。外来の前に病棟を回診して、外来が終わると、名古屋へ審査会に行き、終わって女房と待ち合わせて、名古屋市美術館の20年のあゆみ展を見て、メルサで靴を買い、蒲郡へ戻って、競艇場の医務室へ行き、4月からの日程の打ち合わせをして、競走会の事務所へ挨拶に行き、その後、ライオンズの理事会で20周年記念式典の打ち合わせをしました。写真を撮りに行く時間がありませんでした。明日は私の送別会を蒲郡プリンスでします。90人以上の方が出てくれるようです。ついでに私の写真展をして、歌まで歌います。これからその準備をします。
この前M公園の横で撮った写真を載せておきます。