私は平成8年(1996年)から蒲郡の警察医をしています。警察医の本来の仕事は留置人の健康管理をすることですので、検死検案は断ってもよいのですが、警察も頼みやすいのでまず蒲郡の変死体(年間80件ほどあります)は私のところに連絡が入ります。1時間以内で行けるところにいれば24時間いつでも対応しており、半分以上は私がみています。もちろん私は内分泌外科医ですので、法医学的な知識はありませんでしたが、少しずつ勉強して、法医学会にも入会し、死体検案認定医の資格も取りました。日本警察医会という学術団体があり、1996年から入会して、毎年総会には出ています。今年は9月10日に熊本のホテル日航熊本であります。ただ出るだけでは面白くないので、毎年発表しています。 1)蒲郡市における自殺例の検討から自殺予防について考える
東三医学会誌21,1999
2)蒲郡市における入浴中急死(過去5年間の統計と特異事例)
第3回日本警察医会,1997, 熊本
3)愛知県蒲郡市山中で5月に17日間で白骨化した首吊り死体事例
第4回日本警察医会,1998,大阪
4)蒲郡市における自殺の統計的検討
第5回日本警察医会,1999,福岡
5)死体所見による死亡時刻推定が難しかった入浴中急死の一例
第6回日本警察医会,2000,名古屋
6)てんかん突然死の一例
第7回日本警察医会,2001,札幌
7)トライアスロン大会水泳競技中の死亡事故について
第8回日本警察医会,2002,熊本
8)死蝋化していた漂流死体の1例
第9回日本警察医会,2003,宮崎
9)新幹線への飛び込み自殺の検討
第10回日本警察医会,2004,名古屋
10)日本における死体検案制度の問題点 (シンポジウム)
第11回日本警察医会,2005, 山形
11)死亡遊戯
第12回日本警察医会,2006,広島
12)3cmの頭部割創にて失血死した1例
第13回日本警察医会,2007,大分
13)オートバイ単独事故にて頸部離断した1例
第14回日本警察医会,2008,札幌
14)旅行中の急死について
第15回日本警察医会,2009,名古屋
15)孤独死とゴミ屋敷
第16回日本警察医会,2010,福岡
16)事故による首吊りの2例
第17回日本警察医会,2011,熊本(予定)
以上が法医学に関して私が発表した業績です。
IMG_2036 posted by (C)ドクターT
今年の発表はさがらの森でこんな鳥を見たので、人間でも事故による首吊りがあるのではないかと思って調べました。
今日も午後は名古屋で検視医研修会があります。その後、名大学友会東三支部総会が豊橋であります。まあこんな天気ですので、山へも行けませんので丁度よいです。