|
テーマ:プロ野球全般。(13231)
カテゴリ:やっぱり中日ドラゴンズ
さて、昨日のナゴヤドームの最終戦、中日は横浜に負けて5連敗。79勝66敗1分でシーズンを終えました。
昨年優勝、今年2位という成績ですが、優勝した年の後の反動が著しい昨今、途中まで非常にきわどい優勝争いが出来た事は、大いに評価したいと思ってます。皆さん、お疲れ様でした。 とは言っても、優勝しなきゃ2位も3位も同じ、という事もありますし、しっかりと今季の問題点を洗い出していこうと思います。 【要因1・先発陣】 まず第一に、他球団とは頭一つ抜けているといわれた竜投が、今年は精彩を欠いたということが上げられます。 先発陣では、昨年と比べて、 【昨年】 【今年】 川上 17-7 3.32 川上 11-8 3.74 山本 13-6 3.15 山本 7-8 4.88 ドミンゴ 10-5 3.76 マルティネス 8-4 3.37 朝倉 3-3 4.08 朝倉 5-7 3.94 野口 4-8 5.65 野口 3-6 4.00 中田 8-3 3.14 昨年は、意外とこんなもんだったかな?という印象ですが。数字だけだと。 まあとにかく、川上・山本・ドミンゴの3本柱が安定感があり、フル回転できたから優勝できたのでしょう。今年はエース川上が好不調の波が激しく、終盤は大ブレーキ。山本昌は昨年見られた、絶妙なコントロールを駆使した完璧な技術の投球に陰り。ドミンゴが離脱、マルティネス、中田がシーズン通して活躍できれば・・・というところでしょうか。 【要因2・中継ぎ】 先発陣以上に苦しんだのが、中継ぎ陣。昨年の自慢の投手リレーが出来なかったのが、今季の大きな敗因の一つ。 【昨年】 【今年】 岡本 9-4 2.03 岡本 10-3 3.14 高橋聡0-1 2.86 高橋聡 2-1 4.25 久本 1-0 3.83 鈴木 5-3 3.72 平井 5-6 3.93 平井 4-4 3.83 落合 4-3 2.45 落合 2-1 4.72 まあ防御率でいうと、1点近く違うわけで。 昨年は岡本、落合の両中継ぎエースが中盤を支配し、岩瀬に繋ぐというパターンが出来ており、左のワンポイントで高橋聡など余裕が違いました。今年は岡本が10勝を上げたものの、途中離脱したり安定感を欠いたり。中盤がバタバタした感じですね。押さえの岩瀬は日本セーブ記録を塗り替えるなど、盤石だったのですが。 【投手陣総括】 昨今の連覇の難しさというのは、=投手の疲労度ということに尽きます。 やはり優勝するための激務の反動はおおきく、たいていの活躍した投手は翌年並の成績になってしまう。連覇を目指すにはあくなき戦力のリフレッシュが求められるわけですが、それを指向しつつも果たせなかったという感じですね。特にリフレッシュの為に落合英を先発に回しましたが、大失敗でした。 隔年エースと揶揄される川上は、今年もまたそう言われても仕方がない成績ですし。後半の不甲斐なさは際だっていました。投手陣においては、エースということで川上にどうしても目がいってしまいますが、その責は全員にあると言っていいでしょう。 【投手陣展望】 では来年、どう投手陣を再整備していくべきか。この見通しについては、シーズン終盤になって大分明るくなってきたのではないでしょうか。川上にはエースとして復活を期待するとして、2番手以降では今年中盤から出てきて安定した成績を残したマルティネス。ドミンゴにも復活の期待がかかります。そして、やはり中盤から出てきたルーキー中田。6連勝は見事で、2年目のジンクスがなければ、10勝は堅いでしょう。投手陣は川上、マル、中田の3本柱が軸になってくるのではないでしょうか。 その他期待がかかるのが、今季復活を果たした中里。もはや伝説の域に達していた直球が、いよいよ本格的にベールを脱ぎます。怪我の再発さえなければ、10勝してもおかしくないポテンシャルを、今季最終戦の先発で見せてくれました。MAXは復帰後最速の149キロ。直球のノビはそれでも1年目の80%程度でしょうが、藤川に匹敵する威力。変化球もバラツキがありましたが、落差の大きなフォークが武器になりそうです。先発としての体力、低めのコントロールが付けば。 そして、万年エース候補の朝倉。来年出来なければトレードでしょう。毎年言われることですが、これだけ目をかけられているのだから、なんとかやってもらいたいもの。結婚も決まったことですし、頑張ってね。 これに山本昌、石井、佐藤あたりが絡んでくれば、先発に関しては、相当やれると思ってます。 問題は中継ぎ以降。 岡本、落合、平井らベテランの上がり目は期待できないし、成長が望まれた高橋聡は完全に自信を失っている。今年で合格点を与えられるのは、ルーキーの鈴木くらいのものでしょう。 俺は山井は、中継ぎで使うべきだと思います。良い球を持っていると評判で、今年落合が目をかけて先発で使いましたが、抑えながら突如として崩れてしまう。1イニングくらいに絞って、全力投球させた方がいいかと。彼を中継ぎの中心に据えたいですね。 あとは左では久本、チェンがもうひとつレベルアップが必要。右では川岸、金剛が伸びてくれば。 いずれにせよ、中継ぎ陣の再整備が、優勝のキーとなってくるでしょう。 岩瀬については、心配してもしょうがないのでしません。岩瀬がダメになったときは、最下位に沈んでもしょうがないと思ってますから。 ドラフトではどうやら吉見を獲得する方針のようですが、あまり即戦力の投手が見込めなそうな情勢。現有戦力の底上げが最重要課題でしょう。 目標の数字はこのくらいかな。 川上 15勝 中田 15勝 マルティネス15勝 中里 10勝 ドミンゴ10勝 朝倉 10勝(負けを少なく) 山本 7勝 佐藤 5勝 石井 5勝 もちろん、全員がこの数字になるわけではなく。これくらいの数字はやれるポテンシャルがあるという意味です。このうち5人が目標を達せられれば、優勝できる数字じゃないでしょうか。 では長くなったので、後半の打者編に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[やっぱり中日ドラゴンズ] カテゴリの最新記事
|