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テーマ:サッカーあれこれ(19780)
カテゴリ:’06 チャンピオンズリーグ
今日は、10月17日に行われたセルティックvsベンフィカの試合です。 セルティックといえば、当然中村俊輔を中心に見ていくことになるのですが。今季の俊輔は絶好調。CLでもゴールを決め、リーグではハットトリックの大活躍。それをドイツで出してくれよ・・・と思わなくもないわけですが。 俊輔の好調さが目立つと共に、日本代表にも待望論が巻き起こっています。リーグで活躍していれば選ばれて当然だとは思いますが、元々プレースタイルも関係してはオシムの構想には入っていなかったのではないかと思われる俊輔。それを自分の手で実績を積み、引き寄せたところには好感が持てるわけですが。 まだまだオレ的には、ドイツで全権を得たのにもかかわらず、いいところの無かった彼を、はいそうですかと手放しで迎え入れる気にはならないわけで。この試合では好調と言われる現在の俊輔の状態を見る意味合いもあったわけです。 そういう意味では、グループリーグ突破の最大のライバルといえるベンフィカとの試合は、格好の舞台だと思われます。このグループはマンチェスターが抜けているので、焦点は2位争い。そのベンフィカをホームに迎えた一戦。 結論から言えば、3-0での快勝。俊輔は既に大々的に報じられている通り、3得点に絡む活躍でした。 セルティックが圧し気味ながら前半は0-0で、試合が動いたのは後半でした。俊輔が左足で放ったシュートがジャストミートせずに左へ流れたところに、偶然ポジションをとっていたミラーがちょこんとあわせて先制。 2点目は自陣ゴール付近で奪ったボールから始まったカウンターの基点となる落し。 3点目はエリア内角度の無いところからの俊輔のシュートをGKが防いぎ、こぼれだまを押し込んでダメ押し点と、勝利に確実に貢献していました。 果たして俊輔の好調の秘密はなにか。いったいどこが変わったのか。 一番は、判断の早さではないでしょうか。 全ての技術の積み重ねというのはありますが、今俊輔が意識してやっていて、好調を支えている一因は判断の早さだと思います。 俊輔はパスとFKのイメージが強いですが、実はドリブルもいい選手で。フィジカルの弱さを補うような、相手を引き付けてかわす、技のドリブル使いでもあるわけですが、この試合ではそういった場面は殆ど無かった。 代わって目に付いたのは、ワンタッチでもパスでした。受ける前から首振りで周りを確認し、ボールが来たときには既に次の行動を決めてあるかのように、簡単にワンタッチでパスをさばいていく。 チームの信頼の高さが伺えるのですが、攻撃に移るとチームメイトはまず俊輔に預けるといったようなセルティックの攻撃の中で、見事な司令塔を演じていました。 それともう一つは、オフザボールの動き。今は調子が良く、視野が広がっているというのはあるとは思いますが、ボールを持っていないときの動きがすごくよくなっていると思いました。味方からボールを受け、簡単にパスを裁けるのも受ける前のポジショニングが良いから。 今シーズンの俊輔は積極的にゴールに向かう姿勢が伺えますが、はたいたあとすぐに裏へ走る動きや、味方のパスをエリア内のフリーになれるところで待っていたりと、そういう動きの精度が物凄く上がっていると感じました。 以前見たTVで俊輔が言っていたのは、南アフリカを目標にしていると。年齢は32歳になっているわけだが、それは全然問題ない。世界のトップはこの位が一番油の乗り切った時期だし、確かにほんの少しフィジカルが落ちるかもしれないが、その何倍もの経験を4年間で積み重ねることができるし、その方が間違いなく大きいと。 そのバージョンアップにすでに入っているなあというのが、この試合の俊輔の印象です。俺自身は以前の日記で、俊輔の4年後代表入りというのは全く俺は考えていませんでした。というのも日韓では選ばれず、全てをかけるはずである、チームの核となったドイツでは体調不良というていたらくに正直幻滅したというのが一番の理由でした。 しかし、さらに己を高い位置に持っていこうとする彼の姿を見て、また応援したくなってきました。とりあえずはCLを足がかりに次のステップに行ってほしいですねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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