カテゴリ:読書:日本
![]() 西行花伝 (新潮文庫、1999年) ―綺麗さを生きる このシンプルな言葉の美しさ、そして重さ。 「ただ規則にのっとって、言葉を選んで、“綺麗な歌”を作るだけなら、何ということもない。歌作りを考える前に、まず、その綺麗さを生きなければならないのだ。そうして初めて、真に綺麗な歌が生まれる」、これが、「綺麗さを生きる」ということのおおよその意味だ。若き日の西行が師から聞かされたこの言葉が、その後の西行の生き方を決めてしまったように思われる。 この『西行花伝』は、かの西行の歌の“綺麗さ”の内奥にあるものを解き明かしてくれる、ドラスティックかつ繊細な、類のない評伝的物語だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.08 15:39:31
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