カテゴリ:お芝居のコーナー
ベンチシートX席でご鑑賞
江ノ島心中 の 冒頭で 手のひらひとつぶんくらいの位置に勘三郎さまのおしり そして その腰に添えられているのは 七之助くんの 白くて細い手 こりゃ もう やめられませんわ って カンジ X席は なんと 舞台向こう正面少し上 とでもいうのでしょうか 普通の観客席の真向かい 舞台上で見たんですね (プレリザーブなど前売りで2回もハズれ 舞台構成が決まり追加席で出たX席でやっと手に入ったのですよ(涙) 平成中村座の桜席よりもっとすごい 舞台の裏方がよく見えて そら 面白かった それから観客がよく見えて そら 面白かった 演じ手から 客席ってよく見えるものなのですね 表情ひとつひとつ それはそれはよく見えます だから幕が下りて遅れて着席するお客さん目立ちましたよ 口上の笹野高史さんに言われちゃいますよ 「惜しいですね いいとこ見逃しましたね」って 演出は もっちろん 串田和美 物語は ちょいと複雑 桜姫という麗しい公家のお姫さまが まあ本人が悪いわけではないのでしょうが 色恋に周りを巻き込んで 一緒に堕ちていく というお話 遊女になった桜姫が公家言葉から下品な口調になっていくのが面白い で それを演じている七之助くんがよい 05年のコクーン歌舞伎「桜姫」では福助さんだったそうなので 七之助くんの桜姫は たぶん斬新なはず だけど 悲しいかなX席 七之助くんのいちばんの見どころを 後姿で見ることになってしまいました パンフで勘三郎が 「出来が悪かったら、それはもう、七之助のせいです」と言ってましたけど まあ そうかもです 清玄役の勘三郎は 茶目っ気ある演技はほとんどなく 大好きな彌十郎(残月)と扇雀(局長浦)もよいよい そして 歌舞伎の濡れ場 初体験! 権助役の橋之助と桜姫の七之助のからみは そら そら もう いや いや ちょいと高いところからの観劇となるX席からみると 大股開いた権助の白いふんどしがよく見えたりして 濃厚なる 元祖ラヴシーンを堪能させていただきました 前回の夏祭浪花鑑のようは 破天荒な楽しさではなく 歌舞伎らしい立ち回りを楽しめる舞台でした そうそう舞台向かって左手のベンチシートでご覧になる予定の方がいらしたら お気をつけあそばせ 勘三郎のふい撃ちにあいますよ 避けるのは困難至極・・・ 今年の勘三郎 串田のコラボは なんと 一ヶ月前からでして 同じ題材の現代劇を6月に同じ劇場でやっていたのです 長塚圭史脚本 串田和美演出 大竹しのぶ主演 実は それも ほんとうに見たかったです こちらの舞台は賛否両論だったようで そう聞くと 益々観ればよかった しかも 「百年の孤独」ガルシア・マルケスの雰囲気があった そう聞くと なんで観なかったんだろ と 地団駄 踏んでいます 原作は「桜姫東文章」4代目鶴屋南北の作 江戸末期に こんな複雑でぐちゃぐちゃな人間模様を舞台にのせていたなんて 考えただけで楽しい 歌舞伎はゼンゼン素人だけど いや マジ ホント 楽しめます <鶴屋南北はこんな人/a> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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