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ナデシコ彦@ Re[1]:1歳7ヶ月(05/21) mama336さん >おはようございます^0^…
mama336@ Re:1歳7ヶ月(05/21) おはようございます^0^ そうだね~。 …
ナデシコ彦@ Re[1]:1歳半です。(04/21) mama336さん >おはようございます^-^ …
ナデシコ彦@ Re[2]:早いねぇ(04/21) D-Bさん >仕事中だったから…とか言い訳…
mama336@ Re:1歳半です。(04/21) おはようございます^-^ ナナミちゃん、…
D-B@ Re[1]:早いねぇ(04/21) 仕事中だったから…とか言い訳。 きちんと…
ナデシコ彦@ Re:早いねぇ(04/21) D-Bさん >もう1歳6カ月になったんや。…
ナデシコ彦@ Re[1]:1歳半です。(04/21) 赤い花3737さん >可愛いね~。 >毎日…
D-B@ 早いねぇ もう1歳6カ月になったんや。 ナデシコ…
赤い花3737@ Re:1歳半です。(04/21) 可愛いね~。 毎日が楽しみですね。 …

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2008年06月01日
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いつだったかなぁ。30歳かぐらいの男性が末期がんで亡くなった。
6歳の娘が一人いた。

彼は最後の最後まで死と戦った。
死んで成るものかと、事切れる直前まで苦しみぬいた。
安らかに逝って欲しいと祈る、残されたものの祈りもむなしく
彼の最後は壮絶なものだった。

この患者さんの最後を担当した。

次の日は休みだったけれど、体も心も重くて起きる事が出来なかった。
3日間ぐらい不眠が続き、4日目の仕事に起きる事ができず休んだ。
最後まで苦しみぬいたこの患者さんの痛みをとるために
大先輩ナースのデビーも一緒になって看護をしてくれた。

デビーも次の日、どうしようもない疲れと落ち込む気持ちがあり
私のことを心配してくれて、電話をくれた。

ちょうど電話をくれたとき、夫と何かで言い合いをした後で
私は泣いていた。
いつもなら泣かないようなことなのに、この日は怒りも悲しみも倍増し
涙が止まらなかった。

デビーは前日の患者さんの看護が影響してるからだと教えてくれた。


昨日担当した患者さん。メラノマ(皮膚の癌)から体中に転移していた。
27歳男性。3人の子供がいた。5歳、3歳、1歳。
奥さんは病院でも付きっ切りで看護を手伝ってくれた。

今朝、デビーから来週のミーティングの時間について電話があったので
そのときに患者さんがどうなったのか聞いてみた。
今朝、亡くなったと聞いた。

この患者さんも同じように、死を最後まで受け入れなかった。
家族が、友人が、多くの人が彼に最後のお別れをいうために
病院に訪ねてきた。彼の部屋の前には、泣きじゃくる人だかりが出来て
その人だかりをファミリールームに移るように何度促しても
彼らは彼の部屋の前を離れようとはしなかった。

患者さんととても近しい関係にある伯母さんが私に話した。

「何も心配しなくてもいいから、逝きなさい。
逝っても大丈夫だからね。って、みんなで言ってるんです。」


そんな言葉を死期が近づく人に家族がかけると
患者さんは安心して旅立っていく。

この患者さんははっきりと伯母さんに言った。

「僕はどこにも行かないよ。まだ死なないよ。」

彼は骸骨のようだった。骨と皮だけだった。
瞼に脂肪がまったくなくなるからなのかは知らないけれど
目が完全に閉じられない。寝ているときも目が半分開いているので
寝ているときも、死んでいるような顔をしていた。

痛みが酷くて、大量の痛み止めを継続的に投薬されていた。

その量だって、普通の人ならばすぐに昏睡するような量なのに
彼はまだ痛いのだといって、投薬量を増やさなければならなかった。

辛い仕事内容だった。

死について考える。生について考える。

この仕事が自分に与える影響について考える。

今日は体が重くてしんどい。

だけどやっぱり、この仕事は多分自分の天職だと感じる。


















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Last updated  2008年06月01日 10時25分42秒
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