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【テンペスト】池上永一 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 19世紀の琉球王朝。嵐吹く晩に生まれた真鶴は、厳しい父の命に従い、男として生まれ変わることを決心する。名を孫寧温と改め、13歳の若さで難関の科試を突破。憧れの首里城に上がった寧温は、評定所筆者として次次と王府の財政改革に着手する。しかし、王室に仕える男と女たちの激しい嫉妬と非難が寧温の前に立ちはだかる…。伏魔殿と化した王宮を懸命に生き抜く波瀾万丈の人生が、春の雷のごとく、いま幕を開けた。 テンペスト【tempest】:嵐。暴風雨。また、動乱。 何だかスゴイ小説を読んでしまった……。 タイトルの通り、嵐の如く凄まじいスピード感のある小説でした~ 「琉球王朝を舞台にした歴史小説なんて、ハードルが高いなぁ…」と思っていたのですが、 これ、歴史小説というよりも、エンタメとして楽しんだ方が良いと思いますよ~(笑) こんなに読みやすい作品だと思いませんでした。本当にラノベみたいな軽さ。 多分読みやすくするためなんだろうけど、時々時代設定にそぐわない言葉が気になりました。 例えば「システム」とか書かれていても、琉球王朝にはしっくりこないんだよなぁ。。。 設定は面白いのに、文章が軽すぎて勿体ない!と感じる部分が沢山あったかも でもその事を差し引いても、怒涛の展開とこの本の発するパワーには思わず唸ってしまいます。 なんだかんだで、夢中になって読んじゃいました~(笑) ≪オススメPoint≫ エンタメ 嵐のような展開 良くも悪くも軽い(笑) 嵐の夜に生まれた少女真鶴は、性を偽り宦官の孫寧温として首里城に上がる事に。 まぁ性を超越した宦官として通っていても、寧温の匂い立つような色気は隠せない訳で…。 ありとあらゆる困難が彼女を待ちうけています。。。 「もう女は捨てた!」と思っていても、イケメン薩摩藩士の雅博に惹かれていく恋心。 「寧温は男なのに…」と思っていても、美しい同僚への熱い想いを抑えられない朝薫。 ちょっと普通とは違うビミョーな三角関係が面白いです(笑) そして、花当(女装した美少年)としてその美貌を振りまく寧温の兄・嗣勇。 パッとしない男性陣の中では、妹の事を体を張って守るお兄ちゃんが一番素敵でした 2巻の徐丁垓のくだりとか、えげつなくて読むに堪えない部分もありました… NHKドラマでは、徐丁垓はGACKTさんが演じたとか。興味津々ですよ~!! 表紙の写真を見る限りは、ノリノリですね(笑) ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
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