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テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:コンサート感想
指揮:クリストファー・ワーレン・グリーン
ヴァイオリン:チョーリャン・リン 曲目 チャイコフスキー/歌劇「エフゲーニ・オネーギン」から「ポロネーズ」 チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調 ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調「新世界から」 今日は、同じ会場で同じ時刻に小ホールで文楽の公演もあったのでした。 「曽根崎心中」と「チャイコン」どちらにしようかとっても迷ったのですが、 N響を選びました。 開場時間を待つ間、地下の情報コーナーで雑誌を読んでいると、 太棹を抱えたお着物の男性が2名、私の横を通り過ぎていきました。 思わず「あっ・・」と声に出てしまった私に気付いたお二方は、 にこやかに微笑みを浮かべ、何度かコチラを振り返りつつ、 エレベーターの方向へさかさかと歩いて行かれました。 これから舞台に上がる人とは思えないリラックスした、 背負ったものがなにもない笑顔と、あまりに軽い足取りだったので、 私の方があっけにとられて、呆然と立ちつくしてしまいました。 Vサインでも送ってあげればよかった、と後悔。 今日のN響はチャイコンのリベンジ(NYフィル公演) &おけすとらに「色気」を探して聴いていました(笑) チャイコンは大変な曲なんだなと改めて思いました。 スタミナも気力も最後まで持続しなくてはいけない。 たくさんの弦楽器奏者が後ろに控えていて、 でも助けてくれる人は誰もいないソロ・・・ NYフィルの「オレがオレが」という姿勢(国民性?)と違い、 N響のみなさんは、ソリストにあたたかく優しくサポートしている感じ。 ソリストも息切れすることも、緊張の糸を切ることもなく、 最後まで弾ききりました。 本日は3階席だったせいか、金管の音が目立ちました。 そして今日一番の「色気」を聴かせてくれたのは、 「新世界から」の2楽章でのソロを吹いた、 イングリッシュホルンの池田さんでした。 完璧な演奏はしんみりとふくよかに美しく、押しも引きもありました。 このメロディは何度か繰り返して出てくるのですが、 そこばかりずっと聴いていたかったデス。 3楽章、4楽章ではこれでもかのボリューム、 指揮者はラストの一音は両手を上げたままの状態で止めました。 フルメンバーがステージにのったまま、アンコール。 メインがドボルザークだったからなぁ。。。と思っていたら 始まったのはなななーんと! スラブ舞曲、しかもあのホ短調です。 「やったー!」というか「やられたー!」というか、 まあ両方なんですけど、100人近いスラブ舞曲は豪華、 ベースが「ぶォンぶォン」うなっておりました。 でもなあ、これはちょっと違う気が・・・ たとえるならば。 具たくさんは好きなんだけど、それは夕方のけんちん汁(や団子汁!)にしてね。 朝のみそ汁はシンプルがいいんだけど・・・って感じでした。 おわかりいただけます? 帰宅してBS2をつけたら「グッドウィルハンティング」をやっていて、 これも最後まで見てしまいました。 カウンセラーと大学教授の丁々発止のせめぎ合いでの台詞は、 普遍的な内容で胸を突かれました。 「君のせいじゃない。君のせいじゃない」とロビンウィリアムスから 何度も繰り返し言われて泣き崩れるマットデイモン。 男同士の抱擁って素敵。・・・ん? そしてこの映画にも決めぜりふがいくつかあって、 種をまいたものが最後に花開く。。。かっくいい。 ロビンウィリアムスってどんな役でもこなせる貴重な人です。 マットデイモンは映画の中でも親友役とふたりで映画の脚本も書き、 アカデミー脚本賞、そしてハーバード大学中退と知って二度ビックリ・・・ 具たくさんの1日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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