|
テーマ:好きなクラシック(2282)
カテゴリ:コンサート感想
ここからはこぼれ話なんぞ。 このアルゲリッチ音楽祭のツアーもあるぐらいで、 会場にはスーツケースやボストンバッグを持った人の姿もあり、 ホールには観光案内のデスクもあったりしました。 案内係や受付係、ホール係、すべてボランティア。 ステージには色とりどりに寄せ植えされたお花が飾られていて、 その心意気を感じました。 最初に「えっ?」と思ったのは、演奏者の登場シーン。 客席よりもはるかにタイミングが早く、舞台袖から拍手がきこえてくるのです。 舞台袖にはたくさんのスタッフや奏者が控えていて、 奏者を送り出すあたたかい拍手なのです。じ~ん。 そして、一礼し着席すると、すぐに演奏を始めます。 間、とか深呼吸とか、アイコンタクトとか、なし。 いきなりの演奏開始にビックリしてた客席の人も多かったと思います。 そして、演奏が終わり袖へ引き上げていくとき、 奏者は前後ではなく隣に並んで、ひとことふたこと、 親しげに言葉を交わしながら引き上げていくのです。 健闘をたたえ合うように手をつないだり、肩に手を回したり。 顔を合わせることは滅多にない一流奏者、 彼らにとっても音楽「祭」なのだ、と感じさせる1シーンでした。 ステージ上にはスタンウエイのグランドピアノが2台。 ピアノデュオはプログラムにないのになあ。。。と思っていると、 途中休憩の間になんと入れ替えたのでした!贅沢~。 あーさて。「兵士の物語」です。 この曲はヴァイオリン、コントラバス、クラリネット、ファゴット、 トランペット、トロンボーン、打楽器、語り手という変則的な編成です。 指揮者なしでよく演奏できるなと思うし、語り手もどうやって 入るタイミングを計っているのか、不思議でした。 そんなに練習できるはずないのに・・・。 ナレーターの平幹二朗さんの台本には楽譜も書いてあったのでしょうか。 ひとり3役を見事に読み分ける、さすがの役者ぶり。 ただ、この物語の結末は決してハッピーエンドではなく 「昔の幸せを取り戻そうと思うな」「今以上に幸せを欲張るな」といった 教訓が語られ、最後は各自の想像に委ねられる、 大人向けの救われない結末・・・。 平幹二朗さん、思ってたよりかっこよくってビックリでした。 ごめんなさい。 セルゲイ君やメイエ様の間に立っても遜色ない。 顔の大きさは2倍でしたが・笑。 まいまみーはその昔、目の前で平幹二朗さんを見たそうです。 黒のタートルのセーターを着て、カレー食べてたそうです。 見とれるというより「ぞわ~っ」とするほど美しかった、忘れられん、 と今でも申しております。 ・・・あー脱線脱線。 この曲にはピアノは出てこないので、アルゲリッチ女王様は 出番のすんだもう一人のピアニストの方と一緒に、 2階席で鑑賞なさっていました。 彼女の周辺のお客様はステージ上よりも彼女の存在が気になるようで、 視線が違うところへ注がれていたのが見えて笑っちゃいました。 カーテンコールの時には本日の出演者勢揃い。総勢16名。 振り袖レディが一人一人にブーケを手渡し、 最後まで豪華なフェスティバルが終わったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[コンサート感想] カテゴリの最新記事
|