心中恋の大和路ー冥途の飛脚
先週、ドラマシティで雪組「心中恋の大和路―冥途の飛脚―」を壮さんファンのSちゃんと見てきました。先行予約でとったわけじゃなくて、やっぱり行く?って感じでとったので、2階席でしたがやっぱり行ってよかった!!何回も再演されている名作ですね。私は、生を見るのは初めてだけど、初演の瀬戸内美八、遥くらら、峰さを理、大浦みずきさんのときテレビで見たのをよく覚えてる。封印切りの場面や最後の雪の場面などは鮮明に覚えてるし、ルミさんの声の感じ、峰ちゃんの歌モックさんの儚い美しさなんかも印象に残ってるけど、今回、おおーすごいと思ったのは、セットや、場面を説明する周りの人たちの配置なんかがすっごく斬新っていうこと。幕開きの、闇夜に飛脚が走る姿を表現した場面は震えました。そうだ、この恋は闇夜でふと出会ったようなものなのかもしれない・・・。それこそ、闇が広がーるですよね。2人が新町の西門から出ていくシーン、西門のセットがぼんとあり、門に向かってただ2人で歩いていくだけのところも、追い詰められた悲しい2人の心情が伝わってきました。2人が大和路を急ぐ道なりを示す、びらびらした^^;ような波みたいなセットもおもしろく、インパクトありました。これは、テレビで見たときにあったかどうか覚えてない・・・それに、忠兵衛と梅川が生きようと思ってたこと、生きようと望んでたことが、何だか心に残った。心中しかない、と本人たちがすぐ思ったわけではなかったんだ。その点は、私、忘れてました。(なのか、気が付かなかったのか)いや、もともと近松の原作は心中してくれといったんだっけ。捕まるか、心中するしかない状況だから逃げるということは梅川はわかっているけど、心中するつもりはなさそうに見えたけど・・・。忠三郎の家まで来たところで、父親の孫右衛門と梅川のシーンの後は心中を覚悟してるという感じはした。今の人が(今の人じゃなくてもか^^;)この2人に共感するということはあんまりないと思うけど、忠兵衛の愚かさや間の悪さも、2人のために周囲の人が苦しむのも、ひょっとしたら誰にも案外身近なことかもしれない、私は絶対違う、とは思えない気がする。壮さんの忠兵衛、ルミさんの忠兵衛の雰囲気を思い出しました。声の感じかな。優しく美しい忠兵衛でした。宝塚男役らしくてよかった。梅川の愛加あゆさん、顔とお目目が丸くてちょっと現代っ子的だな、もう少しはんなりしたほうがいいかなって思ったけど、案外梅川ってこういう人かもねとも思う^^;八右衛門の未涼さん、さすが!特に最後の歌は感動的でした。ほかの人もよかったし、印象的だったのですが、忠兵衛と梅川の乗った籠のかごかきで、前にいた人、かごかきの動きの切れがよくて、目立ってました。 帰りは、グランフロントでタイ料理。Sちゃんといろいろ楽しみました。グランフロント、きれい~、楽しい~って思えるところでした。また行きたい!