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カテゴリ:ミュージカル・演劇
6月29日12時半 梅田芸術劇場にて観劇。
見に行ってから2週間以上たっており、公演も終わって いまさらですが・・・。 野田秀樹の「贋作罪と罰」をもとにしてるという通り、 幕末の設定を使ってるけど「罪と罰」だった。 やっぱりこのテーマは考えさせられるというか、深い。 このミュージカルでは、さほど主役の三条英は自分のことを天才と 思ってるわけではなさそうで、天才、優秀だから殺してもいいと思ってる わけではななさそうだった。 志の高さ、社会に有益な存在になりうるという立場、可能性を持つ人間が その障害になるおぞましいもの、軽蔑されて当然と思われるようなもの、やり方の 命を奪ってしまったというように思えた。 英が大地にキスをし、自分の罪を認め四方の人間に許しをこい、 刑務所に服役するという最後のシーンでは、 許しをこう権利を他の人間が踏みにじることはやはりできないなと思った。 英を追いつめる警官の浜畑さんのセリフにじーんとしたなあ。 英は常に追い込まれた状況にいるけど、りりしく美しい姿と可愛らしい感じを持ってて さすが朝海ひかるちゃん~。 おおらかな石井さん、妹役の彩乃かなみちゃんの歌やセリフにも それぞれどきっとするところがあってよかったんだけど、 なんといっても独特の迫力があって、目が離せない、強烈な存在が 吉野圭吾さん。 悪いといえば悪いんだけど、おもしろい役よね。 そういういろんな人間の重なり具合が 四重唱、二重唱、三重唱の歌によってあらわれるところが素晴らしかった。 金貸しの老婆を殺せと言ったり、徳川の最後の将軍を殺して 世の中を変えようと威勢のいいことをいうばっかりの男たち。 実行して、罪をかぶったのは女の英だけ。 そこにはやっぱり腹立たしさを感じる。 だけど、私自身は、舞台上では瓦版を配ってまわる役のような 下世話な存在だなとつくづく思う^^; とにかく、おもしろかった!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年09月19日 21時20分11秒
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