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ナがために鐘はなる・なんの役にもたたないけれど

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2016年05月13日
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5月7日マチネ 梅田芸術劇場「グランドホテル」グリーン版観劇。

ヤンさん(安寿ミラ)目当てでグリーン版。
一言でいえば、ヤンさんのファンであることを
自分で自分をほめてあげたいと思うというか^^;

身のこなし、視線、笑顔、立ち姿、声、
どれもこれも、年を重ねててもこんなにすてきで
こんなに輝いてる!の見本のようだった。

センターブロックの前から3列目で、
お姿をもうしっかり、くっきり見つめることができて
ほんとに幸せ。

お顔の変化もじっくり見て、心の変化がよくわかった。
男爵との恋によって、少女のように変わったというところも
声の雰囲気、笑顔が変わっていって
その笑顔がまたかわいらしくてハート

男爵と話してる間に、男爵の言葉に吹き出すのをこらえてるところが
好きだった。
「49歳49カ月」というところも好きだなあ。

男爵の宮原さんは、どこで恋に落ちたかは顔や演技からはわからなかった。
でも、歌でわかった。説得力ある歌だった。


オットー・クリンゲラインの中川君はさすがだなあ。
特に高音に移るところが気持ちよくて大好き。

本来、グランドホテルに泊まる筋のお客ではないクリンゲラインが、
病気で死ぬなら最期に泊まりたい、素晴らしい人生を味わいたい、
見たいと思って来た。
その彼が、また生きていこう、
みずから人とかかわりながら何かを生み出すことこそ人生だと知るところが
いいなと思った。



最後のシーン、ヒトラーの演説がラジオから流れてきて
ベルリンのグランドホテルのお客たちが、この後の世界が
自分たちにとってまがまがしいものであることを認識しながらも、
ホテル従業員のエリックが赤ん坊を抱いて
客席の後ろへ走っていく姿を見送るところ、

安寿グルシンスカヤは強い視線ながらも、
エリックと赤ん坊の未来を祈るように、やさしく見つめていて
(ほかの人もそうだったと思うけど、ヤンさんに私の視線は集中してたので)
男爵は死に、また悲劇ではあるけれども、
明日も生きていこうという気持ちになる
何とも心満たされるミュージカルだった。


あのヒトラーのラジオ演説は、
「誰かが来て、誰かが去っていく。
しかし、残った人々は幸せになるだろう。
彼らは、将来が彼らとともにあることを知って、幸せになるだろう。
将来はあなた方の手にある。ドイツ万歳!」と言っているそう。

強引な口調で国家威信をうたって、

長時間労働にあえぎ、未来がないと
不満や絶望を心に抱いている持てない者たちが、
彼らを支配し、彼らがずっと欲しかったものを与えてくれる声に
惑わされているーーー
(それをあらわしてるのが、ホテルの従業員たちが
前に出てきて、お客たちに暴力をふるうシーン。)

演出家のトム・サザーランドは、そう述べて、
今の時代にもあてはまるとも言っている。

現実は厳しく、甘くはないけれども、
誰かの何かのせいで損してる、
今の納得いかない自分の状況を早く解決してほしい、
それはしてもらって当然という気持ちがありすぎると、
ひょっとしたらつけ込まれるのかもしれない・・・。

もちろん制度の不備は解決していくべきだし、
困っている人は声を上げていいのは当然ですよ。

そういうことじゃなくてね、ということです。


唐突だけど、
アガサ・クリスティの「春にして君を離れ」
という本があって、

その中で最後、女主人公がオリエント急行の中で
サーシャという呼び名のロシアの公爵夫人に出会う
ところがある。

お話の最後に、この公爵夫人を登場させるところが
クリスティってすごいと私は思うのだけれど、

この公爵夫人、ヤンさんに似合うとずっと思ってた。
麻実れいかなというイメージもあったけど。



「いずれたくさんのお祈りが必要になりま すわ--戦争になれば」
「そうすればドイツが間もなく勝つだろうって友達はいいますけれどーーあたくしはそうは思いませんわ」
   
誰も戦争なんか望んでないでしょうにとジョーンは信じられないというようにいった。
「だってヒットラー・ユーゲントは何のためですの?」とサーシャはいった。 



ここのシーンを思い出した。



星   星


幕間なしで3時前には終わり、
中崎町周辺の高架下にできてるカフェで冷たいものを飲んで、
地下のノースモールあたりのヱビスバルで
食べて飲んで、しゃべって帰ってきました。




























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Last updated  2016年09月19日 16時28分41秒
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ぶどう^_^@ Re:最近読んだ本・読む本(12/06) どれも読んだことない。 面白そうです😉 …
京野なすけ@ Re[1]:ブログ引っ越し(10/27) ぶどう^_^さんへ 引っ越し、せくもので…
ぶどう^_^@ Re:ブログ引っ越し(10/27) お引越しのあれこれお疲れ様です。 アプリ…
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