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カテゴリ:ミュージカル・演劇
11月6日、京都市立芸大の芸祭にて
GMG(芸大ミュージカルグループ)の本公演、 「ピグマリオン」を観ました。 いわゆる部活動ではあるのですが、 オリジナルの、なかなか本格的な公演です。 入場料を取るのでマイフェアレディではなく、 ピグマリオンをもとに、 戦後間もない日本を舞台に繰り広げられる ミュージカル。 声楽科のメンバーを中心に、 美術学部のメンバーも歌って、踊って、芝居して、 動きのキレもよく、生き生きとしていました。 音楽はもちろん生のオーケストラ。 美術ももちろんオリジナル。 ワルツの振り付け・指導は、お金を払って プロの方に来ていただいたそうです。 音響と照明もプロの方の指導をいただいているそうです。 映画のマイフェアレディは、 音楽とオードリーヘップバーンの可愛さに マイルドな印象になってたけど、 本来、ピグマリオンは結構辛辣な話で、 ヒギンズ教授の傲慢さというのを指摘している といいます。 そういう点にある意味忠実で、 フェアっていう意味を感じさせられた。 樋口教授、すなわちヒギンズ教授が、 最後、顔を覆って泣くところは印象的で、 心、動かされました。 ヒロインの直子、すなわちイライザの 素直さ、変わりたいという成長への希求は 眩しく、明るく、心に沁み入るものでした。 「今夜は眠りたくない」の歌、 この曲を聴いて涙が出たのは初めて。 マイフェアレディの映画そのものの舞台化より 面白かったのでは? と思える舞台でした。 京都市立芸大は、7年後に京都駅近くに 移転予定といいます。 市内の便利なところに移転されると、 もっと各公演を観に行きやすくなるでしょう。 京都市民だけでなく、 近隣の市町、府県の人たちも行きやすい。 美術や音楽、舞台、芸能、学術に取り組む人を 身近に感じ、その成果に接することは、 会社勤めをし、子供を育て、色んなものに追われて生活している私たちに、 心のゆとりと、ある種、覚醒を与えてくれる と思います。 移転が成功することを祈っております。 ![]() 洛西ニュータウンの外れにある、現在のキャンパスも、木が生い茂って、池もあり、ダンジョン感溢れるユニークな場所ですけれどね^_^ ![]() ↑芸祭用に作られた、入場門。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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